2010年03月28日(日) |
I never never ever ever tell no one |
私は片付け魔である。だが同時にPC中毒でもある。で、ふと気づいたら、PCのブックマークにリンクが587個たまっていた。個人サイトは10ヶ所のみ。音楽関係と英語関係が多い。
・・・見えないからって油断していた。片付けなくちゃ。
ということで。3時間がかりで247個に減らす。要するに殆どをクリックしてみて要るかどうか判断したのだ。さすがにこれだけあると、リンク切れもいくつかある。
しかし3時間。PC中毒と片付け魔が合わさって、たいした時間の無駄である。
PCは本当に時間を食う。例えば私は買い物は殆どネットでするが、何を買うにしてもPCの前でえんえんと検索して悩んでいられるのだ。数百点〜1,000点くらい画像を見るのはよくあることだし、そのひとつひとつに関しても詳細やらレビューやらを見始めたらもう数日がかりになる。
PCに費やす時間は減らしたほうがいいとはずっと前から思っている。だから一度日記も止めた。が、結局再開したし、いずれにしろずっとPCの前にいて、電源は寝ている間も切らない。・・・何とかしたほうがいいよなあ。
が、一方の片付け魔は直すつもりはない。これは私の趣味である。私は結婚していた頃、ダンナに激怒した時などに、突然引き出しの中を片付け始めることがあった。そうすると非常に気分が落ち着くのだ。何故引き出しかというと、見えているところは既にきれいで手のつけようがないので、収納の中をさらに整理するのだ。
ごくまれにだが、片付けられない人間が、私の部屋を見て非難することがある。片付いている部屋から勝手に自分への非難を感じ取り、「こんな部屋じゃ落ち着けない」とか、「もっとゆるくてもいいんじゃないの」と反撃するのだ。
大きなお世話である。個人の部屋の整頓に、一般の基準を考慮しろと言うのはファッショだろうが。私は他人の部屋がどんなに散らかっていても平気だし、まして片付けろなんて言わない。(片付けさせて欲しいなあとうずうずすることはあるw)
私は自分が度を超えた「片付け魔」であると認識し公言している。これはただ私がそういう習性の生き物だということで、アライグマが洗うのと一緒だ。
ファッショな奴らは、アライグマが幸せそうに洗っているのを見ても文句をつけるんだろうか。
すっきり片付けたくて色んな物を捨てちゃって、後で後悔することもしょっちゅうだが。
アライグマという生き物は、洗っちゃいけない食べ物を与えてもとにかく洗ってしまうらしい。洗ってなくなっちゃった食べ物を見て悲しくなっても、次回もまたやっぱり洗ってしまうんだろう。
私は、そういうアライグマが好きなんだ。
I never never ever ever tell no one (私は片付けろなんて誰にも言わない) *Washing Machine(ひたすら洗う生き物) / Sonic Youth (1995) の歌詞。
2010年03月26日(金) |
Swimsuit Issue |
我が家は収納の中まできれいに整頓されているので、どこに何があるかも隅々まで把握できている筈だったが。
先週、クローゼットの、手の届かない棚の上に、水着を発見。セパレーツのフィットネス水着で、2002年にジム通いをしていた時のものだ。今後着る機会なんてあるかな・・・と思いかけてすぐ気づく。今の私はハラに20cmの傷をかかえる身なんだから、セパレーツなんて着られるわけないじゃないか。
いったん捨てかけたが。ふと、そうだオークションに出してみようと思った。前から1円出品というのをやってみたかったのだ。これなら本当に1円で落札されてもかまわないし。
しかし中古水着なんて中古下着と変わらない。私自身は買うのはごめんだ。こんなのが売れるんだろうか。
・・・売れた。本日オークションが終了したが。入札が13件あって、4,200円で落札された。・・・男性に。
実は最初に入札したのも男性で、入札者の半数以上が男性。
・・・んーと。えーと。
・・・・・ま、いっか。
今回初めて知ったこと。ヤフオクに水着を出品する歳には特別条項があって、そのひとつは「人物が着用している画像の掲載は禁止」だ。
水着問題は色々とアレらしい。
今日は髪をまた3cmカットした。実は先週の土曜も3cm切ったので、トータルで20cm以上は切ったことになる。(依然としてロングだが)
いきなり切りまくってるのは、先週金曜にカラーをしたら、びっくりするほど傷んでしまったからなのだが。しかし、切って段を入れながら、この先のトータルイメージがしっかり定まってきたので、逆に私の未来は明るい。
・・・とりあえずビジュアル的には。
Swimsuit Issue (水着問題) *Sonic Youth の曲。(1992)
2010年03月25日(木) |
My name is might have been |
B翻訳大学院の入学試験の一次に合格。
先日受けた実力診断の成績が良かったので、2万円の受験料が免除になったので受験したのだ。二次は電話試問だというから、実質これで合格だろう。だが二次試験は受けない。無料なら力試しと思って一次を受けてみただけだ。
Bといえば有名な大手だが。昨年秋にそこの文芸翻訳の実力診断を受けてみたら優秀賞に選ばれたのだ。で、サイトに私の名前が載った。ところがしばらくして見たら、名前が消えていた。問合わせたところ、「サイトを更新した時に間違って消した」とのこと。特に謝る気配もない。名前は元通りになったが、数日したらまた消えていた。また更新したらしい。再度問合せたが、今度は返事すらなかった。
更にはその間コース選択についての相談メールも送ったのだが、これにも返信なし。
それから大分たってふと字幕翻訳の実力診断を受けたら、かなり良い評価を頂き、入学試験が無料になった次第。
が、そのPC受験のお知らせメールに、「4/22(水)に問題を送信します」とあった。・・・4/22は木曜だ。・・・しかも、私が申し込んだのは3/22(月)。なのでそれを全部返信メールに書いたら、その返信が、「3/22が正解ですね」って。・・・お友だち宛のメールですか。またも一言も謝らないし。この事務員はクビにしたほうがいいんじゃないかと思いつつ、署名を見るとなんと校長。げっ。
こんな学校、通うもんか。
ところで試験問題は、遺伝子組み換えワクチンの為の安全な細胞培養技術がどうたらこうたらという文章であった。英和と英英とWikipedia(英語と日本語の両方)を引きまくって訳したが。結局正しく訳す為には、その場だけでも理解しなければならず、2時間という時間制限がなかったら、バイオテクノロジーについてイチから調べたかったところだ。実際プロはそうするだろう。
今週末には、F校の実務翻訳の講座を受けるが、その課題文の出だしが(訳すと)「導線によって電気抵抗がおこると熱が生じる」だ。今月初旬に受けたS校の無料翻訳講習会では、金融トレーディングについての文章をその場で辞書ナシで訳させられ、文章はかなり褒めて頂いたが、専門用語が全然わからなかったので、「知識はないね」と言われた。
思うに20代から翻訳家になっていれば、今頃はかなり賢かったのではないか。
翻訳家ってそういう仕事なんだなあ。英語の能力と翻訳のそれが全く異なるのは知っているつもりだったが、まだまだわかっていなかった。
しかしそうとわかって、むしろ自分に向いている気がしてきた。ちょっと頑張ってみよう。
My name is might have been (私の名前があった筈なんですけど) *Celebrity Skin / Hole (1998) の歌詞。
2010年03月24日(水) |
Fingernails are pretty, fingernails are good |
美人の生徒が体験レッスンに来る。ドアを開けた瞬間「あらっ」と言いそうになったくらいの美人だ。
「仕事でも英語が使えるといいなと思って」という彼女に、「お仕事は何なさってるんですか?」と訊きながら、ふと自分の左親指のマニキュアが見事にはがれていることに気づく。そしたら彼女の返事が、「ネイルサロンを経営してるんです」って。わわ。思わず「マニキュアはがれててスミマセン」と謝る。彼女自身の爪を見れば、きれいな赤にストーンで模様が。
きけば青山の一等地のネイルサロンらしい。若いのに。美人だからパトロンでもいるのかな・・・と下世話な想像をしたり。
初心者向けの体験レッスンでは、なにか役に立つことをと思い、初対面の外人との会話と、外人の名前や敬称の基礎知識を教えている。体験レッスンに来る人の多くが、英語の敬称をきちんと使えない。なんでこういう基本的なことを中学校で教えないのかと思う。敬称を知らなくては、初対面の相手を呼べないじゃないか。
敬称の前に名前だ。「英語のファーストネームは、各々ニックネームが決まってるんです。例えばWilliamの愛称はWill、Willy、Bill、Billy、Liam・・・オアシスのリアム知ってますか?」と訊いたら、意外にも「あ、オアシス好きです」という返答。思わず「去年ギターが辞めちゃいましたよねえ。・・・ギターが辞めたといえばレッチリも・・・」と言うと、「あ、レッチリも好きです」というお返事。・・・おお、素敵。
入会してくれたので、彼女の授業にはオアシスとレッチリの歌詞が引用出来るわ。
そういえば先日入った生徒もロック好きであることが発覚。授業でイギリスの正式名称と地名について簡単に教えていた時に、「ほらここがイングランド」と言った後、ふと「で、このへんにワイト島が」とつけ加えた途端に、「・・・あ、フーがライヴしたところ」と言ったのだ。きけばフーとツェッペリンが大好きとのこと。思わず、「私、一昨年ジミー・ペイジに頬にキスされたんですよー」と自慢。*ねえこの話ってもういい加減書いてもいい? もう時効でしょ??
洋楽ロック好きには教えやすい。英語に対する単純な愛があるからだ。好きな曲に関連して覚えさせたりすると、二度と忘れない。
「"Substitute"は動詞もあるけど、名詞だと代役とか補欠って意味でね。ほら、フーに"Substitute"って曲あるでしょ? あれって、彼女にとって自分は他の男の代用品に過ぎないっていう歌詞よ」ってね。
ちなみに数年前にこの曲の邦題が「恋のピンチヒッター」であることを知って目が点になった。・・・意味が微妙に違うよなあ。
Fingernails are pretty, fingernails are good (爪がきれい) *This Is A Call / Foo Fighters (1995) の歌詞。
2010年03月20日(土) |
first time in two months and three days |
本日の服装は、マリークワントの黒のニットブラウス、マリクワの黒のニットのミニスカ、グレースのコート、茶のタイツに黒のストレッチブーツ。マリクワの黒のバッグ。ゴールドとダイヤの指輪。・・・ああ、今日の服装、高いわ。(だって久々に、普通にショップで買った装いだから)
2ヶ月と3日ぶりに飲酒。そう、飲酒。外飲みとかそういう問題でなく、アルコール摂取が2ヶ月と3日ぶり。
理由は別にない。私はこうやって、自分のスタンダードを平気で切り替えることも多い。
前回飲んだ時は、「翌日(17時から)予定があるから」と言って4時間で切り上げた。ちなみにその前は、「翌日(16時半から)予定があるから」と言って9時間で切り上げた。
本日は、翌日お休みなのにも関わらず4時間で割り物3杯飲んだだけ。これはほとんど「飲んだ」とはいわないか。まあ元々、食べる時はあまり飲まない。
ついでに言うと煙草は、「食を伴わない飲酒時」にしか吸わない。ということはやはり2ヶ月と3日吸っていないし、今日も吸っていない。
ついでに言うとジョイントは今年は一度も(以下略)
first time in two months and three days (2ヶ月3日ぶり)
2010年03月18日(木) |
We may not be here tomorrow |
4日前のiPodの「やたらと渋い」中身とは。バドカン、BBA、ブラインド・フェイス、CSN&Y、Dr.フィールグッド、フォガット、サヴォイ・ブラウン、ゼム、スリー・マン・アーミー、トラフィック、ヤードバーズ、等々。
とても自分のiPodとは思えない。選曲した時、具合でも悪かったんかな、私。
一方これが全部、自分の所有音源だというのも凄い。「データ音源」というのは、戴いたり拾ったりが簡単なので、もはや自分が何を持っているか全く把握しておらず、思わぬものに出くわすことも多くて、それはそれで楽しい。
今回は、ニッキー・ホプキンスが意外といけるなというのを発見した。
本日もiPodが4日前のままなのである。仕方なくシャッフルにしておいたら、渋い曲の間に、いきなりがつんとかっこいいイントロが。バンド名を見ればレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン。渋い面々の中で飛びぬけて異質だ。・・・そうか、このiPodの中身は、何も渋いのを選んだわけじゃないんだな。普段あまり聴かないのを中心に選んだのか。
そう、私はレイジを全然聴かない。だってラップが身震いするほど嫌いだから。
ラップどころかファンクも嫌いという私がレッド・ホット・チリ・ペッパーズに惚れ込んだというのは、だからこそレッチリの凄さの証明だと思う。私はレッチリのファンが普通は好きなバンドを殆ど聴かない。元々ロックをジャンルでは聴かない。但し、「音楽」という大きなジャンルの中では、ロックとクラシックしか聴かないが。
iPodの中にザ・バンドを発見。おお、助かった。
ラスト・ワルツを聴く。どうして未だにロックファンの多くが、この世紀の大イベントを知らずにいるのかが不思議でならない。ウッドストック? ワイト島? 全てこのコンサートに比べたら屁でもない。参加メンバーのあまりの豪華さだけでも価値があるとは思うが。
しかし何よりもザ・バンドが素晴らしい。
ザ・バンドは私にとって、奇跡であるビートルズに匹敵する唯一のバンドだ。ただ、「奇跡」という言葉は全く相応しくない。ビートルズは、ジョンとポールが出会ったことが全てだと思う。でもザ・バンドは、きちんとした筋書きを持ったドラマで、それを書いたのは間違いなくロビー・ロバートソンだ。
今日は、ひどい目にあった。書かないけど。そう。またあれ。最近ちょっとひどくなってきて、今日のは特にすごい。
外で授業をして今から帰るけど、多分そしたらまた始まるだろう。
そういう駄目な精神状態にあって聴けるものはそう多くはない。
ザ・バンドは、少なくとも今は聴ける。
死んだリック・ダンコ、生きているガース・ハドソン、死んだリチャード・マニュエル、生きているロビー・ロバートソン、生きているけど癌でもう声が出ないリヴォン・ヘルム。
ザ・バンドの音は、どこかに死の影がある。ラスト・ワルツの"Stage Fright"はものすごい緊迫感だ。リックはまるで死を覚悟しているように歌う。ガースのキーボードがその不安の上から覆いかぶさってくる。
We may not be here tomorrow (誰でもいつ死ぬかわからない) *Get It While You Can / Janis Joplin (1970) の歌詞。
昨夜から具合が悪くて、腹が痛い。結局昨年12月からずっと、腹痛が治っていないのだ。しかも、手術したまさにその場所がきりきり痛い。医者には今年一度も行っていないし、次回の予約すら入っていない。ヤバイかな。
今日はもう集中力がなくて駄目。マウジーのシャツにヘヴン&アースのショートパンツで家を出てから、サングラスを忘れたことに気づいた。せっかくタイツも茶にしたから、茶のでかいサングラスが似合うのに。
ちょっとした気の迷いでiPodの中身がやたらと渋いことになっている。青臭くて元気なの聴きたいなあと思い、ようやくワイルドハーツの1stを見つけてでかい音で聴く。
帰宅後、元ダンナからホワイトデーのお菓子が届く。私の好きなハスカップのロールケーキ。それとロイズのチョコがけポテトチップ。このポテチは初めて食べたが美味い。一気に食いかけて、ふと気になってカロリーをネット検索してみたら、1,260Kcal。せんにひゃくろくじゅう。慌てて冷蔵庫にしまう。
1,260kcal (私の一日分の摂取カロリーだよ)
2010年03月13日(土) |
the Defense Army Cookie |
例の自衛官の生徒から、クッキーをいただく。戦車の絵のついたバナナチョコクッキーで、基地内で売っているという。「ショップ国防」とかあるのかな。
これがやたらと美味い。やはり国がバックについているから?
この生徒は今日で最後だ。もともと、転勤になるまでの2ヶ月間という契約なのだ。
物凄く熱心な生徒であったが、TOEICに関して変な思い込みとクセが沢山ついていて、それを直すことに力を注いだ。まとめると、「テクニックに走りすぎ。Part1では写真を俯瞰しちゃ駄目。Part2では聞いた音を頭の中で言い直さず、音の残響を大事にして。Part3と4ではリスニング中に問題を読まない。Part7から先に解かない」等々。
これらの事は万人に絶対ではないが、彼の場合はこれが最適と信じてやらせてみた。多少彼からの抵抗もあったが、「いいから言うとおりしなさい!」と命令したのは、彼がやり方を迷うタイプだからだ。現場で迷うのは一番よくない。
そしたらなんとその結果。2/1のIPが595点→2/22のIPが765点。
3週間で170点アップ。・・・スゲー。
彼が嬉しそうにこの結果を持ってきた時、「・・・これはもう、私一人の手柄であるかのように宣伝させて頂きます」と言ったら、「そのとおりです」と言ってくれたが。
―――要するに、もともと力はあったのに、よっぽど変なことばかりしてたってことなんだろうなあ。
一年後にまた東京勤務になるので、その時は上級者として習いに来るという。じゃあ私も更にレベルアップしておかないとね。
the Defense Army Cookie (陸上自衛隊クッキー)
2010年03月12日(金) |
Nobody gives a damn about me or anybody else |
うちに2年半通ってる生徒が言うことにゃ、「先生、あたし、30万円でシミ取りすることにしたんです。エステサロンに申し込んできました」って。見れば胸元にほんの数ヶ所ぽつりぽつりと、鉛筆の先でついたくらいの黒い点が。
「ちょ、ちょ、ちょっと待って。ソレ解約して。いやあの。もちろんあなたの決めることだけど。でも」と珍しくうろたえる私。
痩せて小柄な生徒である。顔立ちは整っていて、女っぽくはないが、くっきりした個性があって可愛い。毎週ボディボードに行くから年中色黒で、そのせいで胸元にシミが出来るんだろう。だが、言われるまで全く気づかなかった。
「先生のデコルテ、きれいですよねえ。羨ましくて」という彼女。・・・は? 私、気づいてませんでしたけど。
「そんなシミなんか誰も気にしないって。今言われて初めて気づいたよ。しかも、どっちかっていうと外人のソバカスみたいで可愛いし。むしろ消さないほうが」というが、納得しない彼女。
聞けば、レーザー射ち放題で30万らしい。エステと英会話の通い放題なんて信用できない。シミが消えるまでかなり長くかかると言われたらしいが、長期のレーザー照射なんて体にいいものじゃないだろうに。と、健康面からも説得するが、やはり納得しない。
そういえばシミって英語でなんていうんだろう。「食べこぼしのシミなら"stain"だし、インクのシミなら"blot"とかでしょ。"smudge"はなすりつけたみたいなシミだし。でもお肌のシミって英語にあるの??」と言うと、「"spot"ですよ。調べました」と答える彼女。「でも"spot"って、動物のブチとか、ソバカスじゃないかな。肌のシミの為の単語って英語にないんじゃない? ということは外人は気にしてないんだよ。ほら、欧米人なんか体中ソバカスだらけでも平気で出してるし」と無理やり言ってみるが、やはり納得しない。
とにかく何をどう言っても納得しない。
そこでふと思い出した。実は私はちょうど一週間前、悩んだ末にとうとう髪を切ったのだ。後ろが15cm、前はそれ以上で、要するに腰骨をおおっていた髪が、胸を隠す程度にまで短くなった。滅多に見かけないような超ロングが、普通のロングになったのだ。中も大分すいたので、シャワーは1時間から30分に、ブローは40分から15分になった。劇的な変わりようだ。
なのに、この生徒を含めて、ほとんどの生徒が、私が髪を切ったことに気づかないのだ。
それを思い出して、こう言った。「ねえ、私が髪を15cm以上切っても、あなた気づかなかったじゃない。そのちいちゃいシミなんて、30万かけて消しても、多分誰も気づかないよ」
その一言を聞いたとたん、彼女が言った。「解約してきます」
―――よかったよかった。誰が何に大金使うも勝手だけど。その可愛らしいソバカスを消すのにそんなお金と時間をかけるのは馬鹿らし過ぎるわ。
しかし。せっかく髪切ったんだから。気づけよみんな。
ちぇっ。
Nobody gives a damn about me or anybody else (私が髪切っても気づいてもらえないんだから。きっとあなたもそうよ) *Medication / Garbage (1998) の歌詞。
2010年03月05日(金) |
What's happening? You're getting bigger and bigger |
ABCのニュースによると、アメリカで出産時の死亡率が急増しているらしい。現在、妊婦の出産後の生存率は世界で34位だという。"It's hard to believe this is happening in America."とキャスターのダイアン・ソーヤーが言う。確かに先進国のトップとは思えぬ低さだ。出産時に亡くなったある女性の夫も、「今日のアメリカで、出産で死ぬことがあるなんて信じられない」と語っている。
そしてニュースは、「死亡率の増加の原因を特定することは難しいが」と前置きしておいて、帝王切開が増えたことも原因ではないかと、帝王切開の危険性について語っていくのだが。
―――ちょっと待って。今、帝王切開の話に行く前に、ちらっと触れてごまかそうとしたことがひとつあったでしょ。「現在、妊婦の5人に1人が、妊娠時からすでに肥満であることも原因です」って。
先ほど登場した男性の、亡くなった妻も、写真を見ると見事な肥満体である。
―――――結局またそれかよ。
毎週毎週必ず、アメリカのどこかの大手TV局で肥満関係のニュースをやっている。肥満対策の医療費が莫大だの、乳幼児にまで肥満が増えているのでダイエットピルの適用を認めるだの。
莫大な医療費のニュースはCBSだったが、キャスターのケイティ・コーリックが厳粛な顔で、「そもそも我々アメリカ人は何故太るのでしょう?」とレポーターに訊いたのは、ギャグ以外の何物でもない。そしたらレポーターが大真面目に不況がどうとか言い出したので、あいた口がふさがらなかった。
今回のABCのニュースも、医者を信じず自分の身は自分で守りましょう的な結論に持っていっているが。
―――その前に、国の法律でマックを禁止しろ。
アメリカの肥満は、個人の欲望を野放しにしている結果だ。犯罪率の高さと同じことだ。
そうやって見たくないものから目をそらしている限り、アメリカは太り続けるんだ。マックは冗談としても、銃くらい規制できないのか。
だが実は私もこの3日間は高脂肪な食生活だった。一昨日MA(g)がうちに来て、でかいホールケーキをくれたのだ。これが生クリームたっぷりで美味いのなんのって。普段は洋菓子は避けるようにしているが、頂いちゃったからしょうがないよね?ね?
ま、たまにはいいのだ。
What's happening? You're getting bigger and bigger (なんでどんどん太るんでしょう?) * I think I'm pregnant / Soko (2007) の歌詞。
2010年03月02日(火) |
I don't like the sound of it. |
ああ、ひっでえな、この音。
新しいPCはぴかぴかで、この日記の画面を出していると、黒バックに自分の顔が映るのがうざいほど。
画面が横長で、縦が詰まっている感じなのが息苦しい。Windows7はいちいち細部を変えていて、使い辛いことこの上ない。やはり最近Windows7にしたという生徒も、「何の嫌がらせかと思いますね」と言っていた。
しかしそれらは全てどうでもいい。我慢ならないことがひとつだけある。
音。
私は自分がローファイ好きだと思っていた。レコードの針の出す雑音、AMラジオの音質、ギターの弦のこすれる音、全て好きだ。音質にやたらとこだわるのは、車をぴかぴかにしておきたがるのと同じでかっこ悪いとすら思っていた。だから平気で音楽もPCで聴いていた。モノが増えるのが嫌いなので、何でもPCで出来るほうがいいし。
少し前にMM(g)が「音質なんて逆に悪い方がいい」と言ったので、おおなかなかわかってる奴だなと喜んだら、「けどPCの音は駄目だよ?!」と言うので、ちぇっ、中途半端な・・・と思ったりした。
が、しかし。この音は駄目だ。
プラスチックの中でオーボエを吹いているかのようなこの音質。音楽を聴いていてどうこうというレベルではない。ニュースを聴いていても苛々するのだ。ああABCのダイアン・ソーヤーの声がうるさい。アメリカ人ってなんてきんきんした声で喋るんだろうという気分になる。
今までのPCって、値段が高いだけあって、スピーカーもそれなりだったんだなあ。
ローファイ好きといえば、グレアム・コクソン。久しぶりに、愛する"You're So Great"を聴いてみる。宅録だってもっとマシだろうというほど雑音だらけの曲。アコギは叩きつけるようにしゃかりきで、エレキは拡声器で人が歌っているみたいだ。そしておっそろしくヘタクソなグレアムの歌。これら全てが私には快感。
この曲ならきっとこのPCのひどい音質も乗り超えるはず。聴いてみよう。うん。ほら、うっとり。うん。うん。
・・・・・・・・・・・・・うるせえ。
前にHO(drs)にもらったスピーカーをつなぐ。配線が増えるのがいやだけど、これなしでは無理だわ。
色々難ありの新PCだが。ひとつはっきりとした長所がある。
速い。ものすごく動作が軽い。
I don't like the sound of it. (音がいや) *Night of the Swallow / Kate Bush (1982) の歌詞。
2010年03月01日(月) |
Do anything that you want to do |
先月初受験したTOEICのSW(スピーキング・ライティング)テストの結果が出る。200点満点のうち、Speaking150点、Writing180点。
・・・・・・・・・・・・・・・・・ひっくいな、Speaking。
とはいえ。もっと取れると思っていたのは、普段の自己評価の話だ。ネイティヴ相手に会話するだけなら一晩中喋っても困ることはないし、しょっちゅう会話能力が高いと褒められていい気になっていた。要するに、「あたし凄いんだもん」と思っていたというだけのことだ。
実際の試験の手応えとしては、もう全くお話にならなかった。PC画面に質問が出たり、ヘッドホンから音声が聞こえてきて答えるのだが。
「あなたの一番好きなスポーツチームまたは選手について話して下さい」と言われた。・・・よりによってこの私にスポーツかよ。子供のころからスポーツには一切興味を示さず、オリンピックをやっていても気づかないくらいの私にその質問か。前に一度だけ受けたSWの模試では「あなたの好きなTV番組について語って下さい」と言われた。・・・私TV持ってないんですけど。
TVに次いでスポーツ。私が興味のない2大テーマが続くなんて、まるで嫌がらせだ。うんざりしたんで、「・・・えーと。実は私、スポーツ嫌いなんですよね。だから好きなチームも何もないですね」と言ってしまった。
「企業は、遠距離から来ている面接者にも交通費を支給すべきか?」とか、「オフィスで紙の使用量を減らすにはどうすればいいか?」などという質問もあり、これは私には、日本語でも即答は無理だ。特に前者の質問に関しては、「んなの好きにすりゃいいだろうが!」と言いたい。
なのでどれもこれも、「さあ?どうでしょう?いい考えが浮かばないですねえ??」と素で返答してしまった。ただべらべら何かしら喋ってはいるが、内容はないも同然である。採点基準がもし「喋っているかどうか」にあるなら点数にもなるが、内容重視なら完全にアウトだ。
150点という点数からすると、内容が大事だったようである。しかしそうであれば、150点以下を取るネイティヴがいても少しも不思議ではない。
どうも英語能力というより、弁論能力を測られている気がする。が、文句を言ってみても、あちらがそういう考えなら仕方ない。そのやり方で高得点が出るよう努力するしかない。試験は試験であって、私の為にあるものではないのだ。
しかし一方驚いたのは、ライティングの180点という高さだ。私は生まれてこのかた英語を書いたことが殆どない。仕事でも、英語で電話オペレーターはしていたが、書く機会は一切なかった。この数年を振り返ってみても、書いた英文といえば、外人へのごく短い携帯メール数通を除けば、昨年秋から某ブログに時々書いたコメントくらいだ。(実はこれが、私が人生で一番多く書いた英文である)
結局Writingのほうも「文章能力」を見ているんだろうか。それなら低くはない筈だ。小学生の頃から、「大人が感心する」小ざかしい文章を書くのは得意だった。試験官好みの書き方は出来ると思う。
・・・しかしそうだとしたら、こちらも純粋に英語力ではないことになる。
ま、なんにせよ、また頑張ろう。
夜、TO(b)からスモール・フェイセスの音源が送られてくる。昨夜、歌ってみないかと言われたのだ。なので今日、YouTubeで出してみた。CDは聴いたことがあっても、映像を見るのは初めてだ。そしたら。
・・・スティーヴ・マリオットが、かっ、かっ、可愛いっ。
ああっ、なんかこのときめきって、MC5のフレッド・"ソニック"・スミスを初めて見た時みたい。(ちなみにソニック・ユースのバンド名は彼の名前から取ったらしい)
今までスティーヴ・マリオットといえば、ハンブル・パイの、しかも髪を切ってもみあげをのばした男臭いイメージしかなかったが。若い頃の姿は、私の理想ど真ん中だ。棒のように細く、動きががちがちに硬く、そしてギターの位置が低い。(ここ重要!)
この曲自体もかっこいい。今までやたら可愛らしい曲しか知らなかったけど、こういうのもあるんだな。
・・・このヒトが目の前に現れたら、何されてもいいなあ。(死んでるけど)
もう1年半くらい、ちらとも異性にときめいてなかったので、これだけでもちょっと嬉しい。
Do anything that you want to do (何されてもいいなあ) *Tin Soldier / Small Faces (1967) の歌詞。
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