ふつうのおんな

2007年10月29日(月) あぶらほしい


お肌が乾燥する季節がやってまいりました。
皆さんいかがお手入れされてますか?

わたくし 真夏でも乳液や美容液を怠るとクーラーですぐにかさかさになります。
先々週風邪を引いたのですがその時以来ほっぺとおでことあごがカッサカサでございます。

ピーリングパックしても(←これは友人に 悪化させただけだと突っ込まれた)
保湿液を塗りたくっても
お風呂でマッサージしても
後から後から向けてくる顔の皮

化粧水

乳液

保湿美容液1

保湿美容液2

化粧下地

ここまでぬっているのに 保湿対策ばっちりのようなのに この時点でフェイスパウダーをのせると もうかさかさ・・・・・。

「保湿」を高らかに謳っている化粧品で効きそうなものはどれも1万円オーバー。
1万円出してもだめだったら と思うと購入に踏み切れずもうこれはフェイスエステに行くしかないのかなと諦めかけておりました。

が、先日薬局で最終兵器を見つけました。
純度100%のオリーブオイル。もちろん顔用ね。
手のひらサイズで2000円は安くはないですが、いかんせんオイル。
一回に使う量もそんなに大量ではないのでコストパフォーマンスが悪いってほどではないはず。

化粧水

美容液

オイル

で手入れし始めて数日たちますが、乾燥具合がマシになってきました。
オットに「俺の脂をやる」と言われますが、私が欲しいのは「余分ににじみ出た脂」ではなく「皮膚の中に閉じ込められるはずの脂」なのです

世の中には脂性で悩んでいる女性もいるでしょうが、乾燥で悩む女はわざわざ顔に油を塗るのです。

食生活が悪いのかなあ・・・

chick me

2007年10月23日(火) いろいろありました

が、嵐のような日々はようやく過ぎ平穏な生活が少しずつ戻ってきたようです。

自分から風呂場に入ったくせにうっかり扉を閉めてしまって出られなくなり「キュゥウゥウ」と鳴いて私を呼ぶぽんず@ミニチュアダックス1歳半女子と、海釣りにいって船から落ちて財布をなくした夫にかこまれ、あるいみ平穏じゃないかもしれないけど。

しかし犬ってあんまり鼻がよくないんですかね。

ぽんずとボールの投げっこをしていて、ぽんずが取りにいってる隙にカーテンの陰とかに隠れたんですよ。
戻ってきて「あれ?いない」と思った彼女はアチコチ見に行って(爪がちゃっちゃっちゃと音がするので分かる)見当たらないと分かったとたん「キュゥ〜 グゥ〜」と悲しげに鳴き出す。
「ばあ!」って言いながら飛び出すと、一瞬尻尾がピーンと立ってぶりぶり振りながら走りよってきます。
すごくかわいいのですが、ちょっとお馬鹿かもしれません。
何度も引っかかるので・・・・。

そんなふうに、毎日のささやかなことに心を砕けることを幸せに感じます。

いまは。

chick me

2007年10月15日(月) 自分で自分がわからないとき

友人のタイプは様々だが、私と似た考え方をするひとはあまりいない。
皆違うので面白いのだが共通していることは「事後報告型」だということか。

苦しみや悲しみの真っ最中に人に話すことはせず、つまり相談はせず、自分の出した結果を経緯とともに話すことがおおい。
私自身もどちらかといえばそうだ。

が、今直面していることはなんだかもう自分のことなのに自分だけで考えることが出来ない。

だから数人の信頼の置ける人には状況の説明と私がそれについて思っていることを話したのだが皆が揃っていう事は「一人でよく考えろ」だ。
今回話をした相手には学生時代からの友人はいない。
そういう友人たちはおそらく私の側の思考に立って考えてしまうだろうからだ。
友達過ぎてだめなこともある、ということだろう。

このサイトにこういう事を書けば話をしていない友人たちは「なにがあったの?」ときいてくるに違いないのだが、今は嵐の中で漂っている状況なので放っておいてください。
渦中にあるときはその波の荒さや対応方法を話している間に、別の波に飲み込まれてしまうから。

ただ活字にして吐き出す場が欲しくて書き垂れてしまっているのです。

自分のことを自分で決められない
自分が何を望んでいるかもわからない
そんな人を見るにつけ、何故白黒がはっきりつけられないのかと苛立たしく思ったこともあったが当事者になるとわかるものですね。

混乱しすぎて冷静な判断をする自信がなくなると、答えが出せなくなる。

一人で考えろ

というアドバイスを必死で受入れ(こんなことも必死になるほど余裕がないのね いま)一生懸命考えているところです。

chick me

2007年10月11日(木) 読書感想文

島尾敏雄の「死の棘」を初めて読んだのは高校生のときだった。


売れない物書き トシオ
妻 ミホ

子を二人設けるもののトシオはとっかえひっかえ愛人を作り、10年もの間ミホをだましていた。
ある日唐突に秘密が露見する。
トシオの日記だ。
微にいり細にいり、女たちとの情事の様子やミホへの不満がつづられた、誰にも見せる予定のなかった日記。

物書きのサガかもしれないが、そんな自分の感情の吐露つきの暴露を残しておくなんて浅はかという以外ない。

隠し通さなくてはならない秘密というのは
隠したい対象の生活する場に持ち込んではいけないのだ
絶対に


トシオのような人間というのは
浮気が露見したときに自分は 家族は 相手の女はどうなるか
というイメージが貧困なのだ

男は妻が自分以外の男と性行為をもつことそのものに一番嫌悪を抱くが
女は「どういう関係」であったか という事に重きを置く。

つまり
プロフェッショナルな女性にお金を払って受けてくること と
テレクラや出会い系サイトで一晩限りの相手とセックスすること と
セックスフレンドを持つこと と
愛人を作ること

全部違うのだ。

最初の金銭が介在しているケースがもっとも軽い。
最悪が愛人だ。

更に言えば、その愛人が既婚者である または 男が既婚者であることを知っているケースだ。
その場合は肉欲過剰な恋愛関係というだけでなく、共犯者だからだ。
本来家庭でくりひろげるはずの幸せの時間を横取りしているのだから、優越感は満たされる。

トシオは、しおらしい顔をしつつも自分を貪欲に求める愛人をいとしく思い、なにもしらずに暢気にしている妻が愚鈍に感じられていく。
家庭では妻に心からの思いやりや愛情を注ぐことはない。
なぜなら愛人のほうでやさしさを浪費してきているので、愛情が枯渇しているからだ。

だからミホを「不具(差別用語:体に障害のある人)」と表現して日記につづったりもする。
(この場合の「不具」は「不感症」「性の嗜好の不一致」などの性的な意味で使われているようだ。)

愛欲を外で満たす以上、トシオはミホにはキスひとつしなくなっていく。
ミホは夫が不在の夜はだまって台所にたたずみ帰りを待つしかなかった。
そして女の家に足しげく通うトシオの姿を、職を求めてのことだと思い、健康に気を遣った食事をつくったり育児を一手に引き受けてきた。

よぶんな家計費はださなくとも、女には土産を買っていったり旅行に連れていってついぞ見せたことのないやさしい表情で写真に納まったりする。
日記だけでなく写真が何枚も見つかる。

耐えに耐え、愛しつくしてきたミホの心は壊れた。

トシオがいくら悔い改めると言ったところで長い年月欺かれてきたことへの不信感が爆発し
「これだけずっと騙してきた人のいう事をどうやれば信じることが出来るか。今言っていること(金輪際裏切らない など)もきっと嘘になる。」
という猜疑心が心の中をどす黒く占める。
それでもトシオを愛してきた自分もいて、トシオの言葉をもう一度信じようともする。

一方的にトシオに関係を切られた愛人は逆上してヤクザを引き連れて脅してくる。
(トシオは別れる際に「妻に知られた もう会えない」といいつつも「好きだ」と愛人に告げている。
それもミホはあとをつけていたので知っているのだが、別れ際に愛人に会えなくなっても好きだとつげる夫の姿は ミホにどれほどの屈辱を与えただろう。
愛人に「心は君のものだ」と言っているのと同じ事なのだ。
トシオって 男って・・・)

ミホは「正妻なんだからこちらにやましいことなどない」と言いながらも、自分の受けなかった愛を一身に受けた愛人に、同じ女としてどんな蔑みを受けるかがおそろしくて逃げ回る。

ミホが逃げたのはヤクザが一緒だからではなく、愛人からの侮蔑を受けるそのシチュエーションだ。
自分が妻として受けることのなかった愛をうけてきた愛人とどう対峙していいのかわからない。
正妻であるという主張こそが、愛されなかった女の最後の砦のようだ。
ただでさえボロボロなところにその類の「愛された側の自信」を見せつけられることへの嫌悪と恐怖がトシオには理解できていない。


愛人とトシオとミホ
間違いなく一番心を痛めたのはミホだ。
だからトシオはひたすらになだめ頭を下げ続けるのだが、ミホが同じことを繰り返し追求してくることをたまらなくうっとおしく思う。
うっとおしく思う時点で 一体どうしたらミホが癒されるのかを、ミホがなにで一番苦しんでいるのかをトシオはやはり分かっていないのだ。

戦後の話なので自営業以外は女はほぼ皆専業主婦だ。
夫と別れたら経済的にも自立は難しく、「裏切られたから別れる」と簡単にはいかない時代だからこそこの話は成り立っている面もあるだろう。
今の時代であれば「別れる」という選択が一番平和で安易だ。


ミホのようにはなりたくない
と全ての女が思っているはずだ。


それでもミホはそこかしこに、いる。


chick me

2007年10月10日(水) 無題


何もかもがすべてイヤになったとき

自分をどん底に突き落とした原因に対して憎しみを抱くのは簡単
だけど憎しみが強すぎると 心は疲弊する

相手の息の根を止めるか
自分の息の根を止めるか

簡単なのは自分を止めることだ

「あてつけ」のように害を受けた側が命を絶つことを軽蔑していたが
あれは「あてつけ」だけではないのだなと

この先はどの道を選んでも苦しいと思い知ったとき
残されていた気力を 指の間から砂がこぼれるように
さらさらと失っていくのだなと

怒りは負でもあり動でもある
憎しみもそうだ

しかし 心の疲弊は 負で静だ

なにもしたくなくなる
なにも考えられなくなる

心がこれ以上崩れるのがつらくて もう少しも動きたくなくて止めるんだ


と、いうことを書かなければ
文字にして、自分はただただ疲れているのだということを言い聞かせなければ
このまま止まりたくなる






そのくらい疲れました

chick me
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etsu

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