LOTUS BLOOM 通信(英語・翻訳学習編)<2007年4月6日〜>(英語・翻訳学習編)<2007年4月6日〜>
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仕事納めの今日は、この会社に来て初めての大阪出張。飛行機が満席だったため、行きは新幹線。新横浜から乗り込んできた上司の顔は、明らかに疲れが見えてる。先週は大阪に一日おきに3回来てたし、土日も仕事してたらしく、メールが何通か届いてた。一昨日も昨日もミーティングやらクライアントの接待やらで、帰りが遅かったはず。ムリもないなあ。
新幹線も普通席はすべて埋まっていたので、乗ったのはグリーン席。席に着くなり、上司はパソコンを取り出してエッジでつなぎ、メールの整理を始めた。 「結構来てるなあ…」 「すごい数ですね。」 「でも、今日はこれで少ないほうなんだよ。休みに入ってるクライアントが多いから。普段はね、一日で200から300通くらいあるの。」 「そんなにですか?開けるだけでも相当の時間かかっちゃいますね。」 「でも、その中にす意思決定しなきゃいけないものがまざってたりするんだよなあ…。新幹線の中だと、ミーティングとかでジャマされないからいいけどね。」
新大阪に着くまでの2時間半で、メールの処理は終わらなかった。 「せっかくのグリーン車だったのに、楽しむ余裕もなかったな。」と苦笑。
ミーティングは10時半から2時過ぎまで、ブレイクなしでみっちり。私は一言もはさめないままだったけど。その後タクシーで伊丹空港へ行って、遅めの昼食。 「今日もたくさん話しちゃった。内容、わかった?」 「一応予習して、この疾患には主に5つの種類の医薬品があって、そのうちC種が第一選択薬として一番使われてるってことだけ抑えてはいたんですけど、理解できたのは3分の1か半分、ってところでしょうか。」 「それだけ着いて来られたのなら上等、上等。」 と暖かいお言葉。
待合のラウンジに行っても、やっぱりパソコンとにらめっこ。 「『オレの帰りを待ってミーティングしたい』、ってメールが来てたから、『まだ大阪だよ〜ん、飛行機が遅れてるよ〜ん』って返事してやったよ。ったく、ホントに会議が好きだよなあ。」 「言われて見たら、確かに社内会議が多いですね。上司も大変ですね。そのほとんどに出なきゃいけないんだから。」 「株式会社だからしょうがないよね。お金出してくれてる人のために、計画つくらなきゃいけないんだから。会議出てるより、アンケート用紙作って他方が楽しいんだけど。はあ。」
飛行機に乗り込むと、上司は隣の席ですぐに眠りについた。本当に解放されるのは、この時間だけなんですね。しっかり勉強して早く独り立ちして、上司を少しでも楽にさせてあげなきゃと、思わずにはいられない寝顔。
年末年始はご家族で都内のホテルで泊まる予定とか。せめてこの5日間、仕事からもメールからも解放されて、ゆっくりお休みになってください。ホント、お願いしますから。
クライアント訪問に、ミーティングに飛び回っているウチの上司は、在席時間が極端に短い。今朝も社内の戦略会議。 ミーティング中のはずなのに、メールがどんどん入ってくる。 >たぁさん、この資料をつくってみてください。 >夕方までに間に合えば It's a wonderful world です。 >でも、ムリはしないでね。
しばらくして、またメール。 >明後日のS社とのミーティングの資料です。 >必要部数準備しておいてください。 でも、添付のパワーポイントを開くと、いきなり表紙にあるのは他社の名前。資料が違っているのでは?と問い合わせて帰ってきたのは >何でその資料を送ったのか、自分でもさっぱりわけがわかりません。 >破棄してください。
またしばらくすると、今度は同じ内容のメールが5−6通連続で送られてきた。何だろう?と思っていると >先ほど同じメールがいくつもいってしまったかと思います。 >だって、メーラーが悪いのよ、メーラーがぁぁぁっ…
社長や取締役たちに囲まれながら、どんな表情でこれを書いているのかと思うと、思わずこちらもフフフと笑いたくなってしまう。
そんな上司と、明後日、一緒に大阪に日帰り出張することになった。飛行機はもう満席でキャンセル待ち。新幹線のチケットを取ることにしたけど、それも普通席はもういっぱい。予定より一本早い「のぞみ」のグリーン席が空いていたので、それを取って、上司の携帯に連絡。 「新幹線、何とかとれました。」 「よし、それで行こう。席は並び?」 「はい、そうです。」 「あ、それは幸せでございます。」 ええ、私もご一緒できるのは楽しみです。
上司がかもし出す、明るく柔らかい雰囲気のおかげで、楽しく仕事ができている。前の会社でもいろいろあったけど、直属の上司運だけは自信を持って自慢できるなあ。
2004年12月24日(金) |
不思議なめぐり合わせ |
担当する案件の数は増えてきたけれど、まだまだ部分的なので、キャパには余裕がある。時間があるときは上司が用意してくれた薬理学などのテキストを読んで勉強している。でも、これが難しい…… 説明の中に出ている言葉も、その説明の中の言葉もわからないんですけど。
こうなったら根本から学んで概念そのものからおさえていかないとダメだなあ、と、帰り道に本屋さんへ立ち寄り。
子供の頃から血が苦手で、医師と看護婦さんには絶対になれないとさとっていた私が医学書のコーナーにいるなんて。理科が、生物が大っ嫌いで、共通一次(こう書くと年齢がバレるか!?)のために泣く泣くイヤイヤ勉強していた私が、簡単な内容のものとはいえ、「生理学」「分子生物学」なんてタイトルの本を手にとって、しかもおもしろそう、などと感じてるなんて、本当に不思議な光景。自分は典型的な「文系人間」だと思ってたのに。ちょっと感動。
帰り際、本棚の横をふと見たら、ちょっとした特設コーナーの様子を呈していた。「あ、ウチの会社のだ」と、ポスターを見てドキっとした。そういえば、今週から販売するって言ってたっけ。考えてみたら、自分の会社の製品を店頭で見かけるっていうのは初めての経験。これにも、ちょっと感動。
どなたか、医学・薬学入門系のわかりやすいテキストをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
2004年12月21日(火) |
「生命に関わる仕事」の実感 |
ウチの会社のビジョンのひとつとして、「医療従事者・医療機関への情報・サービスの提供を通じ、患者さんがより質の高い医療を受けられる社会を実現する」というのがある。「医師は日常の業務が多忙にもかかわらず、意欲的に研究や情報収集に取り組み、患者さんのために、より安全でより効果の高い治療法や医薬品を求めておられる。私どもは、そのような先生方に対し、必要とされる情報を、正しく、早く、わかりやすくご提供することで、少しでもお役立ちたい」というのがそのココロ。それに惹かれ、「わかりやすい形で『社会貢献』ができそう」ということに魅力を感じたのも、この会社に決めた理由のひとつだった。 今朝2つあった訪問先のうち、2件目の案件。 ある希少な病気に有効だとして開発・販売されている薬について、医師の認知度をあげるためのプロモーションについて相談したい、という内容だった。100万人に1人と言われるこの病気には、これが唯一の有効な薬剤なのだとか。で、その会社が前もって自分たちでリサーチした結果を参考に見せてもらった。その概要。 −○○科(その疾患の専門と思われる科目)に属している医師のうち、20%がその疾患を知らない −そのほかの科目では、半数以上がその疾患を知らない −その疾患であると認識されていても、有効性が低いとされている別の薬剤を投与されているケースが半数以上 この病気、適切に処置・治療しないと、死に到ってしまう可能性も低くはない。それなのに、専門ではなく、医師のところで病気の存在すら知らない、現在も治療を受けている患者さんが少なからずいるという現実。 「有効な薬があるのに、ドクターがそれを知らないで適正な治療を受けられないとしたら、つらいよね。 もし、それが身内だとしたら、なんて思うと。 やりがいを感じないわけにはいかないよね。」と上司。 少しでも多くの先生たちにこの病気のことを、この薬のことを知ってもらいたい。自分の仕事を通して、救える生命があるかもしれない。クライアントさんにとってもウチの会社にとっても、売り上げや金額は二の次とした意義がそこにはある。
仕事に関して、こんなに強く使命を感じたのは初めてのこと。 医薬品の知識についてはまだまだ素人同然ですが、今の私にできることを精一杯やらせていただきます。
2004年12月18日(土) |
確実にステップアップ |
これだけ暖かいと、年末という気がしない。テニスをするには絶好の天候。 友人が「コートが取れたから」と誘ってくれて、男女2人ずつの4人でプレー。少し動くと汗が噴出してきて、長袖ではいられなくなるほど。
ウォーミングアップも兼ねて練習をした後、後半は簡単なゲーム。ペアーを代えて、数試合したところでタイムアップ。私自身は今日はストロークはかなり調子がよかったなあと思えるけど、ボレーが、特にバックボレーがボロボロだった。
「たぁさん、試合の動きがだいぶわかってきたね。前は返すだけで精一杯、みたいなボールだったけど、厳しいコース狙ったり、深いボールだったり、攻めのテニスになってきたよね。」 「そうそう、攻めてたよね。決まる決まらないは別にして、その姿勢が大事だからね。スクールでもそろそろ中級にあがっていいんじゃない?コーチに言ってみたら?」
上級の人たちから見ても、そんなに進歩できてるのかな?攻撃的になっているということは、エネルギッシュでアグレッシブな性格がテニスにも現われてきたかな?「これが本来の私」と思えるものがだいぶ戻ってきている。また一段階、前に進めているんだなあ、と確認。
上司に誘ってもらって、クライアント訪問デビュー。今日は同じ会社で異なる案件が2件。1件は上司の古くからの知り合いだけど、仕事の話は初めてとのこと。もう1件は、以前実施した調査を、少し形を変えてのリピート。どちらも今日企画書を持参しての、初めての打ち合わせだったのが、競合もなく、その場で受注がほぼ確定してしまった。営業さんはエレベーターの中でガッツポーズ。
どちらのケースも、担当者が「ぜひSさん(上司)にお願いしたい」という意向がはっきりと見えていた。会社というよりは、上司のブランドで獲得できた案件。「なかなかこういうことってないんだけどなあ。今日はたまたま、珍しいよ。」なんて言ってたけど、如何に上司がクライアントさんの信頼を得ているかということを目の当たりにして、感心してしまった。
帰り道、上司が言ってた言葉。 「こうして『ぜひお願いします』なんて言われちゃったら、ボクも調子良いから、つい引き受けちゃうんだよね。クライアントさんにとって『オンリーワン』になりたいっていつも思ってるんだけど、それが一歩近づいたな。本当に『オンリーワン』のパートナーになれるんだったら、正直、金額なんて本当にどうでもいいんだよね。」
私も「調査といえばまずたぁさん」と、クライアントさんが調査を思い立ったときに真っ先に相談してもらえる存在になりたい、というのを目標としてきている。前の会社ではいろいろな理由があってそれはムリだと悟って辞めたわけだけど、企画から報告書まで自分でやれるこの会社では、努力さえすれば十分可能なんじゃないかな。そう思うと、勉強する意欲が湧いてきた。
今日の2つのミーティングでは、一言も発することができなかった。とりあえずは、知ったかぶりしてでもクライアントさんと話を続けられるだけの知識を身につけることが目標。
どなたか、わかりやすい生理学・薬理学・病理学などの本・教材をご存知であれば、ぜひ教えてください。
新しい会社に勤め始めてちょうど1週間が過ぎ、会社員生活にも雰囲気にもだいぶ慣れてきた。普段は9:30〜18:30の勤務だけど、毎週水曜日だけは通院のために17:30に退社する許可をもらってある。上司に願い出たとき、 「もちろんOKです。きちんと診てもらってきてくださいね」という返事をくれた。快く対応してくるのがうれしい。
転職してから初めての先生との面談。 「どうですか?会社は?」 「はい、すごく良い雰囲気で、楽しくやれてます。」 「それは良かったですね。」 「ただ、薬理学とか、疾病とか、業界の専門用語とか、いろいろ覚えることがあって難しいです。読んでても全然わからなくて、日本語じゃないみたい。」 「まあ、確かに何をどう調べればいいのか、それが掴めるまでは、ちょっと大変かもしれないですね。」 一瞬昔のことを思い出してるような、懐かしそうな視線を浮かべた先生。それをバッサリ打ち切ってしまった私。 「これ、ウチの会社のパンフレットです。こっちのサービスはお金がかかっちゃいますけど、こっちの方はまったく無料で、登録さえすればいろいろなコンテンツが見られますから、もし良かったら登録してください」 と、さっそく「営業」。「で、もし気に入っていただけるようだったら、お知り合いの先生にもぜひ勧めてください。」 「わかりました。ちょっとインターネットの調子が悪いみたいなんですけど、治ったら見てみますね。」 全然診察らしくない会話に終始してしまった。
受付の女性とは久しぶりに顔を合わせたので、新しい会社のことを簡単に説明。 「良いところが見つかって、よかったね」 と喜んでくれた。 「でも、勤め初めが肝心だから、くれぐれも頑張りすぎないでね。」 「ウン、大丈夫。上司がブレーキ役になってくれてるから。」 「ホント、元気になってよかったね。初めの頃は、お薬飲んで、やっといられる、って感じだったのに。」 「ホント。今日でちょうど1年なんだよ。ここに通院始めてから。はじめて来たのが、去年の今日。」 「あ、ホントだあ。1年でここまで復活できて、よかったね。」 「ウン、おかげさまで。」
それでご祝儀、ってわけでもないだろうけど、睡眠薬の処方がなくなった。治療終了まで、また一歩前進。
昨日会った前の会社の友人が2人とも、「元気になって、良い会社に出会えて、本当に良かったね」と口をそろえて言ってくれた。みんなが心から復活を喜んでくれてるのがわかるので、私も本当にうれしい。
今日は朝から「薬理学」のテキストを開いてお勉強。お昼前に、斜め前の女性が「たぁさんは一生懸命、何をしてるの?」と覗き込んできた。 「薬理学のお勉強です。上司からは『MR程度の知識でいいからね』とか言われてるけど、私、思いっきり文系だから全然わかんなくて」 なんて答えてたら、後ろの席の取締役が 「大丈夫、大丈夫。そんな深い知識が求められるわけじゃないよ。ボクも前は製薬会社に勤めてたけど、文系出身だったんだから」 と会話に首をつっこんできた。
話の内容は国の医療制度や保険制度にうつり、どんどん大きくなっていく。 「国がなかなかできないことをやろうとしてるわけだから、ウチの会社って実は大したもんなんだよね。これってすごいことだよ。将来的にはこうなったらいいよね。それはボクの生きてるうちにかなうかどうかはわからないけど。将来、それが実現できて制度が変わったりしたら、孫に『おじいちゃんはこんな仕事をしたんだよ』って語ってきかせたいんだよ。でも、そういう風に大きな視野で捉えたら、面白い仕事をしてるって思えるでしょ?ついつい目先の忙しさに捕われがちだけど、そういう意識をもっと会社全体に浸透させたいよねぇ。と言いつつ、ボクもつい目先のことで精一杯になっちゃうんだけど。」
おそらく30代後半か、いってても40代前半だろう。口をきいたのは初めてだったけど、話し方が活き活きしてた。会社の目標と個人の夢が重なってると、やりがいも倍増するだろう。ぜひチャンスがあればもっとゆっくりと話を聞いてみたい。
夕方、上司からメール。昨日英語に翻訳して渡した資料が添付されていて、そのコメントに >社長にチェックさせました とある。 確かに社長は帰国子女で、アメリカの超難関大学の学位を持っており、英語は日本語と同等に扱えるくらい堪能だということは聞いていたけれど、それにしても社長に「作業」を頼むなんて… 中身を確認すると、冠詞の使い方や表現など、細かいところまで手が加えてある。考え抜いてつくった文章がそのまま残っているとちょっとうれしかったりして。 しばらくして上司がやってきた。 「それ、社長に見てもらったから、これからはその言い回しとかを参考にするといいよ。」 「あ、はい。でも、いいんですか? こんなこと社長にお願いしたりして。」 「いいの、いいの。できる人がやるのが、一番効率がいいんだから。でもね、たまにちょっと気取ったスラングなんか混じってたりするけどね。」
頼むほうも頼むほうだし、受けるほうも受けるほうだと、驚いてしまった。 ウチの部署の本部長は社長自身。成長していて期待も大きいビジネスの実務部分を一手に担っているだけに、上司は社内で一番忙しい人だと社内の誰もが認めている。そういう事情も鑑みてのことなのだろう。
取締役にしても社長にしても、こういう人たちがトップにいると思うと頼もしい。今までの2社では、それぞれトップが悩みのタネだったからなあ。ますますこの会社が好きになってきた。こういう人たちであれば「全社一丸となって…」なんてスピーチも素直に聞こうと思える。
入社2日目。今日は上司から頼まれて、プレゼン資料を英訳。特に急ぎの仕事というわけではなかったけれど、熱中してたら時間が経つのが早かった。久しぶりにウーンと頭を使ったので、甘いものが欲しくなる。
派遣から正社員になって、一緒にオリエンテーションを受けた女の子がランチに誘ってくれた。偶然にも彼女も富山出身。それだけで親近感が倍増で、早くも県人会を結成。彼女は派遣としてこの会社に来て1年半とちょっとになるという。 「良い人が多そうですね。」と私が感想を言うと、 「確かにそうかもしれない。ここに来て、すっごくイヤな思いをした、っていう経験はないもん。」とのこと。人間関係のしがらみが少ないのはうれしい。
前の会社と比べて規模も売上もそれほど違わないし、分野こそ異なるけれど、事業内容も似ている。なのに、どうして環境がこうも違うのか。今までに気づいたものをあげてみると、 (1)会社として明確なミッションを持っている。わかりやすい目標があり、それを個人レベルにまで落として設定できる (2)請負先を「パートナー」として認識し、そういう扱いをしている (3)会社として優先順位がはっきりしている。ポリシーに添わない案件は断る勇気を持っている (4)営業と調査実施部隊を同じ人が統括しているので、部門間での軋轢が少ない (5)納品物の品質を保つためのチェック体制がしっかりと機能している と、そんなところかな。
前の会社では、なんてったって、社長が私たちにビジョンを作らせたもんなあ……。ウエがしっかりしているから、自然ときちんと仕事をする人たちが集っているのでしょう。私にとっては、居心地が良さそうな環境でうれしい。
2004年12月08日(水) |
待ちに待った社会復帰!! |
少し迷ってグレーのスーツにして、指定の9時半に出社。人事の人と簡単に話した後、オフィスの自分の席に案内された。周りはみんな昨日顔を合わせているので、すんなりはいっていけた。
上司が「ちゃんと買っておいたからね」と笑顔。見ると机の上には「疾病と治療」「薬理学」などという本が5-6冊積まれてた。 「こんなにですか?」 「MRはみんなこれだけ勉強するんだよ。半年かけて。まあ、MRになるわけじゃないけど。基礎を勉強できるのは今しかないからね。本当は仕事しながら覚えていくのが一番いいんだけど、でも、知識は持っておいて損はないから。」 これからわからない言葉を一つ一つ調べながらの勉強することになる。今のところ、楽しみではある。
周りの席の人たちは 「パソコンにマウスがないですね。」 「ブックスタンドもあったほうがいいですよね。」 などと言って、自分で動いて準備してくれたりした。昨日の上司の紹介の言葉どおり、明るく暖かく受け入れてもらえて、感謝。
午後から上司からグループの業務や目標について簡単な説明を受けた。 「今日、夕方外出なんだけど、もし良かったら一緒に行ってみる?早速だけど、様子見に。」 「すみません。実は今日は父親が上京してきてて、一緒にオペラコンサートに行くことになっているので・・・それでなければぜひ同行したいんですど。」 「それはぜひ行ってお父さんを喜ばせてあげなきゃ。」 「次回はぜひ。また声をかけてください。」
早速相談された案件や頼まれた仕事がある。自然にやる気がわいてくる、そういう雰囲気作りのうまい上司だなあ、と思う。私は上司運には恵まれてるな。確かに。
やる気は満々で、上々の滑り出し。あえてブレーキをかけながら、ボチボチやっていこうと思います。
夜は父とモーツァルトのオペラコンサートと洒落込んでみた。久しぶりの疲労感に、ちょうど良かったかも。
先週木曜日から実家に帰省。家族や親戚と共にのんびりとした時間を過ごし、今日のお昼過ぎの飛行機で東京に戻ってきた。
元の職場は今日付けで退職することになる。数人の人から「これからどうするの?」という類のメールをもらったことで、公式にアナウンスされたんだなあ、と思ったくらいで、特に深い感慨というものはない。ただ、スズキのオイちゃんやOさんと席を並べて仕事することはもうないんだな、と思うと、ちょっとさみしいけど。
新しい職場へは正式には明日から行くことになっているんだけど、今日の夜に業者さんと合同で忘年会があるからぜひ顔を出してください、とお誘いがあったので参加。私を含めて3人の新入社員の歓迎会も兼ねているとのこと。 「たぁさんは、明日の朝9時半に会社にあらわれることになってますから、みなさん、暖かく迎えてください。」と上司が紹介してくれた。
隣の席は、パートナー会社の女性社員さん。年齢も同じくらいかな?2人で話していると、上司がやってきて、 「これからきっとたぁさんがすっごくお世話になる方だから、よろしくね」 「あ、はい、仲良くなっておきます。」 仕事上はメールや電話でのやり取りが中心だろうから、こうして初っ端に一度顔を合わせておくのはとても意義深いかも。
会が終わりを迎えた頃、同じグループで働くなることにあいさつ。 「これからよろしくお願いします。どうぞいろいろ教えてください。」 「いえいえ、こちらこそ教えていただきたいくらいなので、よろしくお願いします。」
別の女性たちが 「たぁさん、私のお隣になるんですよ。よろしくお願いします。」 「私が使ってた席なんですよ。きちんと片づけができてなくてすみません。明日の朝にはきれいにしておきますから。」 と声をかけてきてくれて話していると、上司がやってきて、 「たぁさん、明日からよろしくお願いします。くれぐれも、頑張りすぎないでね。」と笑顔。
これから同僚となる十数人の人たち、総じて感じがよかった。これならすんなり溶け込めそう。定期も用意したし、これで社会復帰の準備はOK。久しぶりの会社員生活の再開にワクワクしている。
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