Doritoの日記
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2004年10月21日(木) |
朝露に濡れる胡蝶蘭を思ひて |
花は咲いたら枯れる
何のため?
また朝が来た
流れる感情をつかむのは難しいことです
ココロが複雑骨折しています
ああ、目が痛む
見えないものを見ようとするからだ
見えないものは見えないんだ
ああ、頭が痛い
分からないことを分かろうとするからだ
分からないものは分からないんだ
でも
みんな分からないままよりも頭痛を選ぶ
見えなくてもみんな必死に目を凝らす
みんな自分を痛めつけるのがすきなんだ
いつも痛めつけるから
痛くないときが幸せなんだ
ほんと馬鹿みたいだぜ。
うまく言えた事がない
ただ、寂しいだけなんです
傍にいて欲しいんです
黒い魚が塔の上
空の下を跳ねる
水しぶきが地面に届く瞬間
星が落ちた
ベッドの軋む音の影
乾いたのはは焦燥
一人部屋でひざを抱えて
夜に融ける
あと一歩
薄暗がりでドキドキします
勇気が出ずに困ります
本当はとても寂しいんです
桜はいつものように凛としています
恥ずかしながら、
そのときばかりは時間を止めたくなります
翼を広げて
あなたに会いに行きます
世界中のどこだって
砂漠の真ん中だって
コーカサスの山頂だって
桜がとても綺麗です
でもたまにとても悲しくなります
世界の間接はもはや外れてしまった
星は天使の覗き穴
―何が見える?
世界の間接はもはや外れてしまった
もう戻れない。もう戻れない。
そんなに心配しなくてもいいよ。
たくさんの人が死んでいる
今日の天気は晴れ、ところにより雨でしょう
―何を思う?
世界の間接はもはや外れてしまった
人生は不条理だね。人生は不条理だね。
そうだよ。
別になにも思わないさ
奇跡なんておきやしない
世界の間接はもはやはずれてしまったんだ!
オレンジジュースが飲みたくなって、
冬の夜を走る、
背の高い店員は55ペンスと引き換えに、
紙パックのオレンジジュースをくれた、
僕は一気にそれを飲み干した、
オレンジ色の街頭の下。
今頃地球の裏側では、
戦争だったり、飢餓だったり、テロだったり、
でもこのオレンジジュースの甘さは本当だろ?
暗闇は速く、悲しみは遠く、
確かにのどの渇きは癒されたが、
何も変わっちゃいなかった。
僕は紙パックを握りつぶすと、
黒いゴミ箱に捨てたんだ。
なんでもない冬の日、
何かが確かに起こっていた。
全てはたった一つだった
教えて欲しい
永遠の意味を
酩酊と会話の狭間の
一瞬の思考停止
グラスの向こうに
空気と光が混ざり合う永遠を見た
一切からの開放と
自分の中の全てのモノの集結
僕の感情はとうに周りに融けました
背筋がぴんとしています
明日も生きてゆけそうです
冷たい夜の空気に
雪が降ってはくれないかと望む
白くて柔らかい何億という結晶が
コンクリートの街を埋め尽くし
月の明かりが白さを増すごとに
空の黒さは深くなって
全てを包含しながらながら
新しい世界を作り出す
星空には緑の魚が何匹か泳いでいて
しばらくすると地平線に沈んでいく
吐く息は白く
茶色の手袋が嬉しそうに笑う
空気の粒子は深々と降る雪と共鳴して
リンリンとメロディーを奏で
人々は嬉しそうに家路を急ぐ
でも、雪は降ってはくれなかった。
どうか夢の中では雪が降ってくれますように。
ぽっかりと穴が開いた
甘ったれのお通りだ
とにかく進め、進め!
恥ずかしくても進め!
何も分からなくても進め!
泣きそうになっても進め!
悲しくたって進め、進め!
嫉妬しても進め!
さみしくても進め!
なにもかもが嫌になっても進め!
自分がいなくても世界は回る
だからこそ進め!
幻想とともに時間だけが残酷に目の前にある
進め!進め!
ゆっくり、急がずに、
しかし確実に
新しいことを怖がらず
寂寞の中で
悲壮の中で
絶望の中で
進め、進め!
熱いモノを胸に
平常心を左脳に
創造力を右脳に
優しさを目に
今への感謝をココロに
進め、進め!
おまえは甘ったれなんだから、
進め、進め!
電池を買った。
10本入りだ。
悲しい力の塊だ。
電池がきれたらおしまいだ。
動かせ!動かせ!
10本あるが、10本しかない。
何もかもが柔らかい
硬いものなどひとつも無い
確かなものはひとつも無い
あるものの全て溶け出して
自分も一緒に融けてゆく
意識も一緒に融けてゆく
ここは柔らかい街だ
交差点はまるでマシュマロで
ビルディングはまるで酢昆布だ
明日はきっとまた形がかわる
柔らかい街の住人は
コンクリートの町にあこがれる
冷たくて硬い質感を
求めては今日も融けてゆく
緑とピンクがオレンジの塊を作り
赤と黄色が黒い影を作った
止まる事はない
常に新しい色と新しい形
それが全てだ
柔らかい街には時間がない
いつ見ても意味を成さないからだ
連続性がないからだ
柔らかい質感だけが住人の慰めになっている
柔らかい街 非現実
現実
流れる
融ける
今日も一人柔らかい町の住人が増えた。
2004年10月07日(木) |
What a Wonderful World |
The sky is blue, the sea of green
Voice of trees making a scene
I walk and stop under the shade
Feeling like a bottle of Cascade
It is a mere pose from thinking
Of you and I know all love is fleeting
Hold it tight while the sunshine
What a wonderful world, it is mine
コンクリートの上で
蟻が情報交換。
なんだかよく分からないが
悪くない、とつぶやいてみる。
緑色の夢を見たんだ。
白い光が緑の隙間から漏れて、雲はひとつも無い。
ぼんやりとした風景が僕の感性に融ける。
レンガとベンチと木の葉のざわめきが全てだった。
あのコンクリートの階段は僕の部屋への入り口だ。
反対側にいけば誰かがいる。
一体誰がいるんだろう?誰にいて欲しいんだろう?
夢から覚めたくなかったんだ。
でも僕はこれが夢だと知っていたから
悲しかったんだ。
といっても僕はどうしていいのか分からなかった。
夢の中でも時間は過ぎてく。
夢だったら時間が過ぎないほうがいい。
そんなことを考えていたらもう夜になっていた。
幅広いベンチに仰向けになると、
見えるのは満天の星空なんだ。南十字星が見えたっけ。
ビールを流し込むと、天の川が回ったので、
重そうな月が落ちてこないように願った。
気がつくと部屋で一人、
ココロの中をさまよっていたんだ。
信じられないくらい寂しいんだ。 それはそのとき僕が恋をしていたからなんだ。
朝が来ると鳥が鳴いた。
昨日、緑色の夢を見たんだ。
煙草のけむりの曲線が
螺旋を描いて空中に融ける
時に早く、時にゆっくりと
白い線は絡まりあって青い空に無常の空間を作る
色即是空、空即是色。
確かなことは、燃えているということのみ
しかし刻一刻と灰になってゆく
嗚呼、この儚さよ。
地面に落とした最後の火種は
僕の足によって踏みにじられた
黒い煤がコンクリートの地面に残酷な傷跡を残す
嗚呼、この悲しさよ。
自虐的な苦い味が今日はやけに舌に残る
吐きだす息は茶色く濁ってしまっていた
よごれっちまった儚さに
このよごれっちまった悲しみに。
2004年10月03日(日) |
Time's Winged Chariot |
緑のデジタル午前5時31分。
嗚呼、また一分。 嗚呼、また一分。
嗚呼、また一分。
これは取り返しがつかないぞ。もう見ないようにしようか?
嗚呼!また一分!
俺はこれで5分生きたぞ!あと何分生きれるかな?多分想像できないけど、結構生きられるんだろうな。
よし、まだ5時36分だ。5時40分には俺何してるかな?
嗚呼、また一分・・・これで5時37分になった。目が少し痛いな。明日俺ちゃんと授業に起きれるかな?あの娘は今何してるのかな?寝てるだろうな。明日、どうしようかな?
嗚呼、また一分。
また一分。ちょっと頭が痛くなってきた。少し休憩しようか?首が疲れたな。
嗚呼!もう40分だ!
俺は何もしていなかった。畜生、俺は追い立てられている。
また一分経った!もうすぐ朝が来る。
結局俺は何もしていないんじゃないか?焦燥感だけが募る。目がますます痛む。
もう寝よう。
緑のデジタル午前5時44分。
午前1時の真ん中で
歪んだ不安を感じてる
時間は鞭を振り上げて
明日の朝へと駆り立てる
目に見えるのは荒れ果てた
机の上の廃墟のみ
午前1時の真ん中で
誰もいなくて
ひとり、
沈む
沈む
沈む
沈む
夢を見たいと君は言う
不眠症でもかまわない
枯れた心はもどらない
冷めた目をした子供達
狂っているのは僕ですか?
狂っているのは僕だった。
午前一時の真ん中で
誰もいなくて
ひとり、
沈む
沈む
沈む
沈む
四月には桜が散る。
雨上がり、灰色のアスファルトの上、無数の花びら。
「あの山の上に行こう。町全体が見渡せるから。」
缶コーヒーの空缶が転がる坂道を越えたら小さな公園がある。
高校のチャイムが聞こえる、それは茶色のサンダル。
コンクリートの影の中を歩くんだ。
この石段はどこまで続く?
それでもブランコに乗って愛を語った。
夕方、あの道の真ん中でキスをしたっけ。
自転車はいつも君のだ。心配しなくてもいいよ、俺は歩くから。
あとでシュークリームを食べよう。
ありがとう。
四月には桜が散る。それは無数の残酷さ。
来年も桜は散るでしょう。
Dorito
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