日々これ好日
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数ヶ月前から、我が家のテレビの調子が悪く、買い換えを迫られていました。スイッチを入れると音声はすぐに出るのですが画像が出るまでとても時間がかかるようになったのです。ブラウン管の異常ということで修理が必要、且つ、その金額はかなりの額。それなら、買い換えということになったのですが・・・ 行きつけの(?)「町の電気屋さん」にするか、安さの「量販店」にするかで家族会議(!?) 修理や保守に実績のある、たよりになる電気屋さんを押す母(70才代)。金額に大きな差があるからと量販店を押す弟(40才代)。取りあえずお金を出す私としては、安さに魅力を感じつつも、実際見る機会が圧倒的に多い両親の気持ちも大切にしたいと、決めかねていました。 そんなおり、偶然見たテレビは、ある地方で売り上げをどんどん伸ばしている「町の電気屋さん」の成功している営業姿勢。見た方もいらっしゃると思いますが、電気製品を購入しようと思っている顧客情報を得ると「まず、お試しを。」と現品を届けて数日間の試用を進める。大概の方は、やはり欲しいと思っている商品だから、「やっぱりいいわね。欲しいわ。」となってめでたくご購入いうことになるらしい。 我が家では、できれば、お得に「町の電気屋さん」から購入したいということになり、自衛方法として、量販店に行って価格をチェック(もちろん欲しいDVD録画再生デッキも付け、且つ設置にかかる経費も込みの価格を店員さんに聞いて)。その足ですぐに「町の電気屋さん」へ向かいました。 折しもボーナスサタデー、特別売り出しのイベント中でした。金額を聞くとやはり高い。量販店よりおよそ+7万円。「今、量販店見てきたのよ。息子はね〜安い方がいいって言うのよね。でも、いつもお世話になっているし(クーラーの洗浄などを定期的にお願いしたり、具合の悪い家電を見て貰ったりしています。)できればお宅から買いたいのよね〜。」と母。(おっと、そこまで言うか!と小心者の私は母をつつきながら目配せを。)「端数を切りませんか?丁度の値段まで。○○万円なら、即決めるんだけど・・・。」絶句をする町の電気屋さんの若旦那。精一杯の値段を提示されたにもかかわらずさらに値切られて・・・だめなら量販店に行くわと脅かされたも同然の状況でした。しばらくして、「丁度は切ないので○1万円でどうでしょう?お願いします。」と3万円引いてくれました。量販店との価格差4万円なり。「帰って息子と相談してみるわね。」と保留にして帰宅しました。 「う〜ん」悩みましたが、情にもろい母の意見が勝ち、結局町の電気屋さんに注文しました。実は我が家も別の業種の小売店なのです。 小売店が生き残るのには難しい時代になりました。我が家では、「スーパーに並ばない上物を適切な値段で。」と製品の高品質さを全面に出した商売をしています。顧客の数はバブル期より遙かに少なくなりましたが、この時代にババが主になって営業している小売店としてはかなりイケテル!!と思います。お客さんの言葉は常に「○○さんちの品物って絶対裏切らないのよね。スーパーの品物と全然違うんだから・・・」この声を頼りに、母は頑張っています。「○○さんはいい物買いだから。」と問屋さんにおだてられながら毎月結構な金額の取引をしているのです。母70才代、未だ現役の小売店主です。
kajika
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