明日はアタシの風が吹く
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今日は休憩する暇もないくらい すごく忙しかったのです。 私が担当している仕事の大事な会議が、来週あるので その資料作りなどに追われていたのです。 桜井さんも一緒に手伝ってくれました。 私があまりにも疲れきった顔をしていたので、 少しでも楽になるように、たくさん優しくしてくれたのです。
ただ、今やっている仕事は少し納得できない仕事なので、 それが仕事のスピードを落とす原因になっていたようで、 桜井さんは私の後ろを通り過ぎるときに、
納得してやってないだろう。
と笑って、優しく頭を撫でてくれました。 それがすごく嬉しかったのです。 帰りに、
ごめんなさい。疲れてるのに 遅くまで手伝ってもらって・・・。
と言うと、桜井さんは優しく笑って、
だって・・・ あい子さんが困ってる時は、助けないといけないから。
と言ってくれました。 今日の桜井さんの手は、切なさよりも優しさであふれていました。
桜井さんから電話がありました。 お昼頃実家を出発して、夕方少し前に無事に着いたそうです。 私が、
じゃあ、今から来てくれるんですね。
と言うと、桜井さんは友だちと約束がある と答えました。でも、しょんぼりした私の声を聞いて、
わかった、今から行くよ。
と言ってくれました。 1時間だけだったけど、私が住んでいる街を案内しました。 海が好きな桜井さんのために、私のお気に入りの場所を教えました。 2人で手を繋いで、海に沈んでいく夕日を眺めました。
1つずつでいいから、お互いのことを知っていきたいと思いました。 だけど今日も、繋いだ手は切なくて優しい感触でした。
2004年08月15日(日) |
他の人を探してください |
待つ ということは、とても難しいと思うのです。 はっきりしないものを信じて待つことは、とても 勇気がいることです。 桜井さんが答えを出すのを、待てなかったのは 傷つくのが怖かったからです。 たくさんの時間待って、やっぱり彼女を選んだ時 私は自分で決めたこととは言え、きっと桜井さんを責めるでしょう。 あの時間は、なんだったの?って思いきり責めてしまうでしょう。 それならば、今のうちにふられたいと思ったのです。
今の状態を長く続けて、 私を選ばなくても、桜井さんには戻る場所があります。 だけど、私にはありません。 他の人を探してもいいですか?
桜井さんは、
それを言われたら何も言えないよ。 他の人を探してくださいとしか言えない。 今の段階では、どちらかに決められないから。
と言いました。
それを聞いて、少し楽になりました。 たくさんある選択肢の1つだと思うことにしました。 そう思って、もっと自由になろうと思いました。
お盆休みに入って、2日。 桜井さんは今日からお盆休みに入りました。 実家でのんびり過ごしているようです。 毎日私がメールをして、桜井さんが電話をしてくれます。 昨日は、朝と昼と夕方に電話をくれました。 寂しかったらかけてきていいよ という桜井さんに私が、役割分担を決めようと提案しました。
私がメール係。桜井さんが電話係。
桜井さんは笑って、いいよと言ってくれました。 電話では何気ない話しをしています。 1日の出来事、今日の夜ご飯のこと。
私たちのやっていることは、ほとんど付き合っているのと 同じことなのかもしれません。 だけど、心の中で桜井さんが少しずつ自分の気持ちを 固めていっているのがなんとなくわかるのです。 もしかしたら桜井さんは、私を選ばないかもしれません。 少しの間、私との時間を大切にしたいだけなのかもしれません。
具体的に考えると、楽しいばかりではありません。 彼女のことを考えると・・・。 だけど踏み込んでしまったのだから、もう後には戻れません。
桜井さんが、長い出張に出かけました。 そのまま実家に帰るので、お盆明けまで会えません。 火曜日から出張に行ったのですが、月曜日私が午後から休みをいただいて 病院に検査に行ったため、ほとんど接することもなく お盆休みに突入してしまいました。
桜井さんは、
お盆の間、もし声が聞きたくなったら いつでも電話してきていいよ。
と言うので、私が
桜井さんも、寂しかったらいつでも 電話してきていいんですよ。
と答えると、ちょっと悔しそうに笑って
うん。じゃあ電話するね。
と言ってくれました。
今日、お昼休みに午前中会社であった出来事をメールで送りました。 私が営業の児島さんと調べ物をするために、外出したことが 桜井さんは気になったようで、私がメールを送った後すぐに 電話がかかってきました。 なんでもない話をした後に、桜井さんが
声が聞けて嬉しかった。
と言ってくれました。 その後、会社から帰っている時にも桜井さんから電話がかかってきました。
早く会えるといいのにな。
2004年08月07日(土) |
幸せと同じ分の苦しさ |
今日は、お昼までの仕事だったので 昨日約束してた通り、そばを食べに連れて行っていただきました。 それは車で40分位の県境にある、美味しいと有名なお蕎麦屋さん。 私が蕎麦好きだというのを聞いて、食べさせてあげたいと言って 連れて行っていただくことになりました。
車の中で、少し照れたように桜井さんが
手を繋ごうか。
と言うので、私はそっと桜井さんの手に 自分の手を近づけました。
落ち着くね。
と微笑んだ桜井さんは続けて、
なんか・・華奢な手だね。 あんまり握ったら壊れそう。
と言って少し驚いていました。
桜井さんといる時間が幸せであればあるほど、 もしも桜井さんが私を選ばなかった時の苦しさは 大きいと思うのです。 それを思うと、不安で苦しくてあきらめようかなと 弱気になるのです。
今日は、桜井さん担当のお仕事を手伝いました。 私担当の仕事も期限が迫っていたのですが、 桜井さんの仕事は、今週中に終わらせなければいけなかったので、 2人で残業しました。
無事に桜井さん担当の仕事も終り、明日から私担当の仕事に とりかかるために、準備を始めたのですが・・・。 去年までの資料のデータが見当たらなくて。 へこんでた私に、「探せば出て来るよ。」と言ってくれて、 一緒に探してくれたのです。 おかげでデータも無事に見つかり、資料も揃いました。 よかった。
私が、「桜井さん、早く帰らないといけないんじゃないですか?」 というと、「あい子さんが残ってる時は、俺も一緒に残るよ。」 と言ってくれてたのです。 それがとても嬉しくて、疲れていたけれど仕事がはかどりました。
駅までの短い道のりを一緒に帰りたかったのに、 桜井さんが「お疲れさま」と言うので、それを本気にした私は 1人寂しく会社を出ました。 彼女と約束があるのかなぁ、と思いながら歩いていると、 後ろから桜井さんが「もー、本気にするんだもん!」 と言って追いかけてきてくれました。 「冗談なら冗談って言ってくれないとわからないでしょ!」 と怒った私に桜井さんは、「本当にごめんね。」と言って 一生懸命謝ってくれました。
帰れるときは、一緒に帰りたい。 今日のことは、本当にごめんね。
家に帰ると桜井さんからメールが来ました。 今日も幸せな1日でした。
私は甘えるのが下手です。 そして臆病です。 だから、相手を好きになりすぎると怖くて本音が言えなくなります。 強がったり、ありのままの自分を見せるのが不安だったり。
甘えることが出来て、 甘えてくれる人。
こんな人だったらベストなのになと 思うようになりました。 私も甘えられて、相手も私に甘えてくれる人。 気が強い私も、もろい私も受け止めてくれる人がいいなと思っていたのです。 桜井さんは、まさにそんな相手でした。 私が感じたことを、私の言葉で素直に伝えられる。 どこか感覚が似ているので、私がしてあげたいことが そのまま桜井さんがして欲しいことだったりします。
私と桜井さんは、仕事上のパートナーです。 今抱えている仕事は2つ。 お互いが主で担当している仕事をサポートしあっています。 先週、私の担当の仕事がひと段落したので、 今週は桜井さんの担当している仕事を片付けています。 今日、本当は一緒に残って仕事をしたかったのですが・・・。 あえて先に帰る事にしました。 少しだけ距離をおいて、気持ちを落ち着かせたかったから。
2004年08月03日(火) |
苦しめてごめんなさい |
今日、桜井さんと一緒に飲みに行きました。 メールや電話ではなく、ちゃんと顔を見て話をしたかったから。 毎日毎日、彼女と私の間で悩んでいて、時には仕事も手につかないらしく、 苦痛にゆがんだ顔を見ると、すごく切なくなりました。 だけど、きれい事で片付く恋愛ばかりではないから、 私も覚悟は出来てるので、どんな結果になっても桜井さんの出した 答えに従います、と伝えました。
変な話ですが、私と桜井さんは体の関係はありません。 キスも、手を握ったことさえもありません。 彼女とのことがちゃんとするまで、 絶対に何もしないと決めていたのです。
でも今日は、駅までの短い間手をつないで帰りました。 桜井さんの手は、大きくて温かくて少し切ない感触がしました。
今日、桜井さんから電話がありました。 彼女と私のどちらを選べばいいか、迷っている。 だから、もう少し待って欲しいって。
その前に私が、自分の素直な気持ちを伝えていたので、 それに対する答えだったのですが。 真剣に考えてくれていると言う事がわかって、 安心しました。
もう後戻りは出来ません。 桜井さんがどんな結果を出すかによって、 私がすごく傷つくことになるでしょう。 それでも、自分の気持ちに嘘をつくことは 私には出来ませんでした。 自分の気持ちに素直になることによって 傷ついたとしても、しっかりその現実を受け止めようと覚悟を決めました。
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