ぶらんこ
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仕事の日。同僚のダイアンが車で迎えに来てくれた。 シルバーメタリックのスポーツカー。 ダイアンってこんな車に乗ってたんだ〜と、意外な気がする。
助手席に乗り込む。 大柄なダイアンが手際良くハンドルを切る姿にまたまた意外性を感じる。
町を東西に分ける大通りを進んでいる。 前方には海が広がっている。晴れそうな予感。
ふと、樹々の間から見える海がぐぐっとうねった気がした。 その瞬間、薄茶色の噴煙がむくむくと沸き上がり・・・樹々の間を狙うかのようにこちらへと向かってくる。 ダイアンは気付いていないのか、にこにこと話を続けている。 「ダイアン!ダイアン!曲がって!このまままっすぐ進んじゃダメー!」 叫ぶうちにもどんどんと噴煙が押し迫ってくる。
ダイアンは「ひっ」と声をあげ、何も出来ない。 わたしは咄嗟にサイドブレーキを引き、彼女の大きな身体を押しのけるようにしてハンドルを切った。
間一髪のところで、噴煙はもの凄い勢いでそのまま通りを進んで行った。 地響きがゴゴゴゴゴォーとエコーするような唸りをあげている。 ふたりとも何が起こったのかよくわからない。 ダイアンは目を大きく開いたまま何も言わない。 「大丈夫?大丈夫?」 ダイアンをゆすりながら、怪我のないことを確かめている。
職場にいる。 朝のミーティング前でがやがやとしている。 最近、業務のやり方が変わったことで小声で文句を言っているのが聞こえる。
ナースステーションにある小さなTVが先の噴煙の様子を流している。 「このように、スペースシャトルの打ち上げは今回も成功しました」 若い女性リポーターがカメラに向かって喋っている。 「海底からのシャトル打ち上げ成功は、今も尚、世界でも珍しいものであり、日本のシャトル開発チームの今後ますますの活躍が期待されています」
TVを見ながら、そういえば今朝がシャトル打ち上げだったんだなぁーと思い出す。 それにしてもなぜ噴煙が上空へと向かわず地平を這うように進むのだろう・・と、少し不思議な気がする。 そして、次のシャトル打ち上げがいつなのかをちゃんと調べておかなくちゃ、ダイアンにもちゃんと知らせなくちゃ、と思う。
・・・
ハードボイルドな夢を見た。 ダイアンはうちの施設の料理人。 ダイアン以外の登場人物はすべて日本人だった。 日米合作!?
新燃岳がカブッたか。。。
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