限定鼓動

2013年09月16日(月) 警告アラーム

時折、右側で音がする。
繋がれた機械で生命活動を
確認されているその命の
こと切れた瞬間に響く
あの機械の異常音に
とてもよく似ている。

虚ろな夢をみている。
その最中に
異常音で眼が醒める。
健全になりきれない自分の
藻掻く音だ。
真っ当に生きてやれない
それを思い巡ることへの
警鐘だ。

これで済んだと思うなよ。
幸せに生きられると?
紙一重の闇は真横。
あんなに慣れ親しんだ毒に
堕ちないで逸れないで
居られるか?

まるで警告。
もう大丈夫、だなんて。
おざなりに手当てをして
醜く残った傷痕と同じだ。
この身体中
染み付いた悪い癖だ。

静かな夜に
音が響く。
塞ごうとする右手は
傷だらけだ。


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陽 [MAIL]