二週間以上の休職を経て
職場復帰できました。
復職準備の中身は、説明したらもう一回病めるくらい
そりゃもう、しんどかったんだけど
無事、お給料を戴ける状態に戻れました。
普段の行いがいいので（…）、お蔭様で、と笑顔で何気なく仕事復帰。
普段、真面目（？）にしといてよかった。

皆に謝って
大嫌いな奴にも、迷惑かけたのは事実なんやから、と
胃痛を抑えながらちゃんと謝って。
いや、向こうには嫌われてないらしいから
全然、嫌味云われたりはしないんだけど。

そんなこんなで
また仕事にイライラを募らせる日々に戻る訳で
でもそれが望んだことであって
だから
何処か、自分を傷つける以外の逃げ道を
何か探していかないと。

できるかな…って
できなきゃな。

約束破るのは、いい加減
やめにしたいんだ。

下らない会話をまた
懲りもせず皆で交わすの
飼い馴らされた言葉に
既に意味などないでしょう？

詰まらない問い掛けに
吐息で誘いには従順で
意味のないやり取りに
意味を後付けなんて馬鹿げてる

仕様も無い相手に品を
卑下たその口許に格を
求めても、探しても
無駄な労力！
媚びたわらいで遜る私と
口端上げて噛み殺す彼と
どっちも、こっちも
疲れてるの！

抱き合って笑いましょう
さっきまでの全て流して
頭の隅まで犯して、二人
共犯で今日も最後



灰の無い世界に灰色を
降らせる事は可能かしら？
ｸﾞﾚｲｿﾞｰﾝの無い世界に
罪の無い罪なんて有り得ないわ

偶然引いた当たりを
自分の力だなんて嘲笑えるわ
馬鹿にするつもりなんて無い
対等ではないだけの話

偶然までも引き付ける魅力
カタチにして此処で魅せて
手を添えて、跪く程の
ものを頂戴？
黙って眼を伏せ立ち止まり
握り込む掌を解かれるまで
可愛げのない唇を
持て余して？

抱き合って唄いましょう
憂うことすら意に介さず
彼になら喜んで、どうぞ
二人で
終わりを口遊む

薬漬けの内臓が、いよいよ異常数値を示す。

部屋中に響く、呼吸器の音が煩い。

隣には誰もいなくて
それを理解した上で、幻覚を視る。

気道に通されたチューブの所為で話せない。

酸素を送られてるのに、息が苦しい。

機械的な呼吸に合わせられない。



＋　＋　＋



横紋筋融解症、膵炎、強度の貧血
いった薬が悪かった。
意識は戻らないかも知れない。
言葉は悪いが、戻っても植物状態だと…。

医師に告げられた旦那は、義母に
大丈夫、死にゃせんよ。明日には眼が覚める。
呼びかけたら、きっと返事もするよ。
翌日、その通りになった自分に義母は必死で呼びかけた。


あぁ、よかった。生きている。
あぁ、何故だろう。また死に損なった。



致死量を計算していた。
オーバーするだけの量を確実に飲み込んだ。
薬を流し込む手は冷たくなっていた。
それは恐怖だったのか。
あの日、確かに、死ぬつもりだった。
今度こそ、死ねると思った。
視界が歪み、フェードアウトする最中
さよなら、と床を見つめながら呟いた。


＋　＋　＋



そしてまた
ＩＣＵで眼を覚ます。

何も楽しくない
何も嬉しくない

苛立つだけの感情は
あたしから
わらうことを奪ってく


もう少し
上手くわらえた筈なのに

あたしがいなくなったら

泣いてくれる？

一瞬でいいから

寂しいと思ってよ。

泣かないアナタを
泣かせてみたいよ。

愛した人を
最愛の哀しみで。

馬鹿げた問い掛けに

答えてくれるアナタでは


ないけれど。