限定鼓動

2010年06月10日(木) no titled

アナタがあたしに話した幾つが嘘で
幾つがアナタの本音なのか
あたしには理解し切れないけれど

アナタの
声を潜めた叫びのような
心が零した悲鳴のような

そんな音が
聴こえた気がした

それは勝手な思い込みで
例えばいつも強気なアナタに云っても
アナタはまた
何でもないような顔をして
あたしを笑い飛ばすのだろうけど

アナタを
決して理解してはあげられないけど
そんな驕ったことは云えないけれど

少しは見えるよ
少しは聴こえる

だから
嘘ばかりで覆った僅かな本音を
あたしに聴かせて

あたしはアナタの言葉を
聴き逃さないから



2010年06月03日(木) no titled

戻らないもの、って
たくさんあるな。
戻りたい、って
思ったことはないけど
この手に戻るなら、って
考えても仕方ないことは、時々思う。
剰りにも簡単に、すり抜けていったものは
時折、留まらない感情を呼び起こす。

誰のせいでもないのに
返せ、と叫んだ。
あたしが悪いのに
消えないで、と嘆く。

ああ
捨てられないものが増える。
失くしてきたものばっかりだ。

得たのは何か。



2010年06月01日(火) 仕方のないこと。

不意打ちのキスに
不覚にも鼓動が締め付けられた。

仕方なくくれるキスって何かな。
その笑顔って偽物かな。
それでも、

まだ
傍にいて。


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陽 [MAIL]