殺して
壊して
生き急いでいる
逝き急いでいる
何を急くの
何を惑うの
振り向くのが怖い
見据えるのが怖い
だからただ
名前を呼んで
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いつだったか忘れてしまったけれど どうにか何とかしたかったの それはとても儚くて 美しい姿をしていたから 私には手が届かなくて 守る術を持たなかったの 今眼の前にいるアナタに とてもよく似た姿だった
まるで あの日見ていたものが 初めから アナタであったかのように
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ただ願うよ アナタが笑っていますようにと ただ想うよ アナタが幸せであるようにと
ただ祈るよ
私がいなくなった後 涙だけは流さぬようにと
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弟が受験で 何やら、指定校がとれたので面接と小論だけで済む模様。 それはよかったね、と喜んだのも束の間 小論の推敲が、何故か私にまわってきました。 ……自分で考えろよ。 とは思ったものの、何一つ相談する人間が家族にいない中 すべての準備を一人、黙々としたのはよくやったと思うので ちょっと手伝ってやることにしました。 私のときは母さんいたから、何か判らなかったら相談できたもんね。 でも小論全部、書いてやるわけにはいかないので 端々、書き方を教えながら、決められている題材について 知ってるだけの知識を少し。 後は自分で練りなさい。 お互い成長して、それに伴って会話も随分減ったけど やっぱり可愛いのです。 私にしちゃぁ、何も変わらない弟のまんまですから。 オラ、受験頑張って来い。
鬱になりかけて薬で落ち着かせて バイト行って廃棄貰って 帰ってきて全部食べて、それから吐く。 憂鬱ごと全部、吐き出すみたいに 吐くために食べる。 毎日が、それ。
何もかも、消えてなくなれ。
失った日の絶望 痛み 孤独 喪失 生涯 背負う覚悟と傷痕。 いつか、 貴方に笑って報告できたらいい。
こんなにも 愛する人ができたこと。
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戯れに口吻けを 愛しさに終末を
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風が冷たさを増す度に 冬の色を纏った貴方を思い出す 還らなかった貴方を待ち 戻らなかった何もかもに 少しの安堵と僅かな希望
冬が色を濃くする度に 貴方を ただ只管、待ってる
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