
(やっぱり変な髪形の夫に)
「段々Youが『毒蝮三太夫』に見えてきたよ。」

「誰それ?」

(夫がいつまでも起きてこないので、平井堅の歌『愛の流刑地』 テーマ曲を、すべて夫の名前と『寝ぼすけ』で熱唱。)
「ねぇぼぉすぅけぇ、ねぼすけ、ねぼすけ・・・。」
(↑ここは、『その手で、その手で、私を・・・』の部分)

「・・・起きるよ。」

(初めての『イチゴジャム』成功に気を良くして)
「次は何ジャムにしようかな。」

「ジャムおばさん・・・」

(朝、私が起きた気配を感じたらしく)
「Oh!ほわ〜い。ムニャムニャ・・・」

「欧米か。」

(夜更けに。)
「You、眠くて辛そうだね。」

「Youは、そんな私を見て楽しそうだね。」

(髪を切ってきた夫を見て)
「読売新聞を持ってって、『この髪型にして下さい。』 って頼んだのかな。」

「・・・コボちゃん!!」

(『いぬのきもち』という雑誌を熱心にながめている夫に)
「犬も飼ってないのに。それより『妻の気持ち』でも汲めよ。」

「将来に備えて。」

(バレンタインのチョコはもらえたかと聞くと)
「一個ももらえなかった。あ、新潟からはいくつか届いてた。」

「本社はクールだねぇ。 でも、もらえないとさみしいもんだね、私が。」
2007年02月12日(月) |
奈良美智(ならよしとも) |

(奈良美智の描く、憎たらしい表情の少女の絵と見比べて)
「このモデルは・・・」

「Youの目に、私はそう映っているのか。」

(デパートの、チョコレート催事売り場にて)
「私を止めて〜。試食しすぎて、鼻血でそうだよ。」

「・・・すごい執念だな。」

(もう数ヶ月も過労でかなりお疲れの夫。久々の休みに、 親子連れでにぎわうショッピングモールに行った時)
「今、Youが、子供に片っ端からゲンコくらわしてったら、 間違いなく捕まるね。」

「ニュースの原稿が思い浮かぶよ。 『辺りは一時騒然』とか『会社のストレスで むしゃくしゃしてやった』とか・・・。」

「寝てるときにベッドが揺れたから地震かと思ったら、 Youが横で寝ながらゲラゲラ笑ってて、それで揺れてた。」

「とうとう、気がおかしくなった。」

(朝から、夫好みの食事をこしらえ)
「朝ごはんを食べて、何か言うことはないの?」

「おいしい・・・です。」

(朝、夫を起こしに行ったところ)
「のおおおっ。」(と、こぶしを打ちつけている。)

「抵抗しても無駄です。朝が来ました。」

(今年の冬はチョコを全く口にしていなかったのだが、 夫が買ってきたのを食べ)
「ひとたび与えたならば、これからは切らさぬように 補充しないと禁断症状が起こるからな。」

「チョコ食ってブー。」

「Youは寝てるとき歯ぎしりがひどいから、これからは さるぐつわをかませようと思うのだけど。」

「ひどーい!」

(ユニクロでダウンジャケットを色々試着。)
「どお?」

「なんで、どれも全く似合わないんだろう。 ていうか、まず必ず手を前で組むポーズをやめなさいっ。」
2007年02月03日(土) |
執事、あるいは仲居さん |

「ご用意ができました。」

「うむ。」(←布団に入る。)

「え?あのレシピどっかやっちゃったの? 成功したレシピは別にとっておくこと!」

「まるで失敗のレシピの方が多いみたいな言い方だな。」
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