オレンジの映画日記
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2004年09月29日(水) 【マトリックス−レボリューションズ】2003年/アメリカ


監督:アンディ・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーヴス
   キャリー=アン・モス
   ヒューゴ・ウィーヴィング

プッハァー!なんか見てる間中息するのをたまに忘れてました。も
うお腹いっぱい。マトリックスの世界って難しくて半分くらいしか
理解していないのですが、それでも十分楽しめる映画ですね。ザイ
オンでの決戦は半端ないです。ワー!もうこれでもかってくらいセ
ンティネルが攻め込んでくるし、それでも最後まであきらめずに立
ち向かうミフネ船長を始めとする戦士達。ミフネ船長の最後はちょ
っとウルッてきちゃいました。
 
そして、最後はネオとスミスの一騎打ち。全作通してこの二人の戦
いは一番の見所ですよね。結局、最後に戦うべき相手は自分自身と
いうことなのかなぁと見た後に感じました。ネオとスミスは表裏一
体ですからね。

なんか、書いてるうちにちょっとずつ分かった気がしてきました。
 
最初なんでマシンは人間を殺しにこなきゃならないのかなって思っ
てたんですが、ザイオンの住人はマトリックスの世界から抜け出た
人達なんですよね。マシンとしてはプログラムにバグが発生したよ
うなもので、それを潰そうとするのは分かる話ですね。人間だって
元々沢山の菌を体の中に持っているけど、そのバランスがくずれて
きたら必死に抗体を作ってやっつけようとしますもんね。

ネオもスミスも設計者アーキテクトが作ったものだから、最後は元
の場所に帰っていったんですね。『始まりがあるものには全て終り
がある』というのはそういう事だったのかなぁ。

違うかな?


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2004年09月28日(火) 【あの子を探して】2000年/中国


監督:チャン・イーモウ
出演:ウェイ・ミンジ         ウェイ・ミンジ
   チャン・ホエクー        チャン・ホエクー
   チャン・ジェンダ        チャン村長
   カオ・エンマン         カオ先生

この映画を見ると、とても【LOVERS】を同じ監督が作ったものとは
思えないなぁ。素人の子役達を使ったこの作品と大スターを使った
【LOVERS】とはかなり対称的だと思う。

1ヶ月学校を離れることになったカオ先生の代理教師として水泉小
学校にやってきたウェイ・ミンジ。しかし、ウェイは先生と言って
も1つの歌もまともに最後まで歌えないまだ13才の少女だった。
1ヶ月の間一人の生徒も辞めさせなかったら給金と別に褒美をやる
というカオ先生の言葉を信じ、授業を始める事になるのだが、ある
日、ガキ大将のホエクーが家の事情で都会へ出稼ぎに出てしまう。
褒美が貰えなくなると思ったウェイはホエクーを探しに街に行くの
だが・・・

なんか、いっつもふて腐れ気味で高慢ちきなウェイの態度に『なん
じゃその態度は〜!』と思いながら見てて、ホエクーを探しに街に
出てからは、『都会の人間は冷たてぇし、言葉もきっちぃなぁ』と
思いながら最後まで見終わって。う〜ん?なんだこりは?終わり良
ければ全て良し?みたいな印象が… 良くわからん。良くわからん
から、もう1回見よ。

時代背景はウェイが毛主席の歌を歌ってたから、1950年代頃かな。
貧困の差が相当激しくて、僻地の村では13才の少女が代理教員に
ならなければならないほど、教育がままならない状態なのね。

俺はこういった貧困の時代を知らないけど、ウェイのあの態度がや
っぱり鼻についちゃうの。ホエクーを探すのにウェイはいろんな人
にお世話になっているのに「ありがとう」って言葉を言ってないん
だよね。ありがとうって感謝の気持ち大事だと思うんだけどなぁ俺
は。。。


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2004年09月24日(金) 【スペース・カウボーイ】2000年/アメリカ


監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・シーストウッド    フランク・コービン
   トミー・リー・ジョーンズ    ホーク・ホキンズ
   ドナルド・サザーランド     ジェリー・オニール
   ジェームズ・ガーナー      タンク・サリバン

最高!!いいなぁ、こーゆー映画!アジアやイギリス、フランスの
映画、とにかくハリウッド以外の映画の方が最近は良く見るんだけ
ど、やっぱり子供の時から見ていたハリウッドの娯楽映画は見てて
ワクワクするし、いい映画もいっぱいあると思う。ただ、最近はお
金かけ過ぎ&下手な鉄砲数打ちゃ当たる的な感じも無きにしも非ず


かつてアメリカ空軍には宇宙探索飛行を目的としたパイロット・チ
ームが存在したが、土壇場になって宇宙プロジェクトが空軍からN
ASAに移行、宇宙へ行ったのは訓練に励んでいた 4人の男たちで
はなく一頭のチンパンジーだった。それから40年、チームの一員だ
ったフランクのもとにNASAから衛星修復の依頼が来た…

40年掛けの夢を叶えようと頑張る 4人の元空軍老パイロット達の姿
がすげーカッコイイ。この渋すぎる 4人が夢を手にした時、その顔
は40年前、宇宙に行くことを夢見て空軍にいた時の顔に戻っていま
した。しかもこの 4人は気持ちだけでなく、腕も最高のプロフェッ
ショナル達。年をとって磨きがかかっているところがすごい!こん
な風に年をとっても若くいたいなぁ。体力付けとかなくちゃ。最後
、ホークがみんなを救うために一人残るシーンは、あぁやっぱりハ
リウッドって感じだけど、ちょっと現実離れした内容だって映画な
んだからいいじゃんね〜。

映像、音楽、脚本、配役、SFX、全部が生きた作品だと思う。


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2004年09月23日(木) 【バティニョールおじさん】2002年/フランス


監督:ジェラール・ジュニョー
出演:ジェラール・ジュニョー     エドモン・バティニョール
   ジュール・シトリュック     シモン

ナチス占領下のフランス、心ならずしもユダヤ人の子供シモンを匿
うことになったバティニョール。自分の身も危ういと思ったバティ
ニョールはなんとかシモンをスイスに逃がそうとする。

ちょっと重い内容ですが、コミカルに描いているので、見やすい作
品となっています。大人びた雰囲気のシモンと、子供と本気でやり
あう大人気ないバティニョールが対称的。
 
それにしてもドイツ軍もさることながら、それに協力的なフランス
人ってなんなんでしょう?ユダヤ人がいったい何をしたって言うん
だ!

【名もなきアフリカの地で】と続けてドイツ軍に迫害されたユダヤ
民族の映画を見ましたが、どちらの監督もドイツ、フランスそれぞ
れ自分の国がしてしまった過ちを真摯に見つめて映画を作っていた
と思う。

日本も昔、中国の人達に対して同じような事をしてたってことはと
ても恥ずかしくて、悲しい歴史です。こういうことを忘れないため
にも、学校での教育ももちろんだけど、こういう映画を残していか
なければいけないと思うなぁ。


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2004年09月22日(水) 【名もなきアフリカの地で】2003年/ドイツ


監督:カロリーヌ・リンク
   レア・クルカ          幼い頃のレギーナ
   ユリアーネ・ケーター      イエッテル・レドリッヒ
   メラーブ・ニニッゼ       ヴァルター・レドリッヒ

アカデミー最優秀外国語映画賞を受賞???そんなにいいかこれ?

ナチスの迫害を受けて、ケニアに移住したユダヤ人一家の一度は壊
れかけた絆を取り戻すまでの姿。アフリカの雄大な大地と自然の中
で遠く離れた故郷のドイツを思いながらも逞しく成長していくレギ
−ナの姿が微笑ましい。。。

アフリカの生活や自然との関係はとても素敵なものがありました。
だけど、内容にメリハリが無くってイマイチさん。


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2004年09月21日(火) 【ホテル・ハイビスカス】2003年/日本


監督:中江 裕司
出演:蔵下 穂波           美恵子
   照屋 政雄           父ちゃん
   余 貴美子           母ちゃん

原作は仲宗根みいこの同名漫画。主演はオーディションで選ばれた
新人の蔵下穂波ちゃん。【ナビィの恋】の中江裕司監督が贈るおな
じみ沖縄を舞台にした作品。沖縄本土で撮影するのは本作が始めて
らしい。

ホテル・ハイビスカスという古びたホテルを営む美恵子の家族はみ
な個性豊。三線の得意な父ちゃんに、太陽みたいに明るい母ちゃん
黒人のアメリカ兵とのハーフ・ケンジにぃにぃ、白人とのハーフの
サチコねぇねぇ、なんでも知っているおばぁ。そんな”インタァナ
ソナル”な家族に囲まれて、男勝りで元気いっぱいの美恵子は同じ
クラスの友達を連れて木の精霊キジムナー探しに出るのだった。そ
して、その夏休み美恵子はちょっと恐くて、ちょっと不思議な経験
をするのだった。

最初字幕無しで見たんだけど、さっぱり言葉がわかんないの。こり
は辛いと思い字幕有りに。DVD って便利〜♪

この映画マジでお薦め!沖縄の音楽と親しみのある替え歌。沖縄の
独特な建物や風景。方言に文化。それぞれがとても魅力的。もちろ
ん、ホテル・ハイビスカスの面々もその魅力をさらに引き立たせる
ような素敵な家族。元気いっぱいの美恵子が夏休みに経験した事は
どれも、”目には見えないけど、そこにあるもの。”そーいった事
の大切さを教えてくれたような気がしました。

父ちゃんが美恵子をおんぶしながら優しく語りかけるシーンが一番
好き。

オナラがプー!! (笑)


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2004年09月17日(金) 【LOVERS】2004年/中国


監督:チャン・イーモウ
出演:チャン・ツィイー        シャオメイ
   金城 武            ジン
   アンディ・ラウ         リウ

【HERO】に続き武侠アクション。チャン・イーモウしばらくこの路
線で行くのか?

中国・唐の時代。腐敗した国政に反乱し、朝廷をおびやかすほどの
存在となった“飛刀門”なる反乱軍が民衆の支持を得て勢力を拡大
していた。捕吏(役人)のリウは飛刀門の重要人物の娘が牡丹坊とい
う遊郭の踊り子シャオメイだという情報を掴み、客になりすました
ジンを送り込む。首尾良くシャオメイを捕えるが、彼女の口が堅い
と知ったリウは、今度はジンにシャオメイの脱獄を手助けさせ、飛
刀門のアジトへ案内させるよう仕向けるのだったが…。

いやー、すごいねチャン・イーモウ。この映像の美しさはなんだろ
?衣装、小道具、セット、背景すべてが美しすぎる!前作の【HERO
】は衣装やセットの色彩をシンクロさせた映像美だったけど、今回
はわりと自然な色合いを際立たせた映像美でしたね。

まぁ、そんな事より、何よりもチャン・ツィイーの可愛さ、美しさ
に尽きるでしょ!この映画は。牡丹坊での踊りにはまいりました。
う〜ん降参。←何が?



映像はとにかく綺麗だった。チャン・イーモウの色彩へのこだわり
は今まで以上の物があったと思うけど、どうも箱庭的な美の追求に
思えてしまいました。【至福のとき】や【活きる】みたいな素朴な
色合いの美しさの方が好きだなぁ。

内容、脚本については特に言うことなし。


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2004年09月15日(水) 【風の絨毯】2003年/日本・イラン


監督:カマル・タブリージー
出演:ファルボー・アフマジュー    ルーズベ
   柳生 美結           永井さくら
   榎木 孝明           永井誠
   三國 連太郎          中田金太
    
久しぶりに見たいなぁと思った邦画がこの作品でした。イランとの
合作ですが。

ストーリーは、母を目の前で亡くし心を閉ざしてしまった少女さく
らと、病床の父を抱えた心優しいイラン人少年との交流。
飛騨高山。 400年前に消失した伝説の祭屋台の再現を目指す中田金
太は、その祭屋台にペルシャ絨毯を使うことにした。そこで、その
デザインをさくらの母絹江に依頼する。デザインが決定し、後は誠
がイランで形にするだけだったが、誠が日本を経つ直前に絹江は交
通事故で帰らぬ人に。誠は母の死に塞込んでしまった娘を連れて、
絹江がデザインしたペルシャ絨毯を完成させるためにイランに旅立
つのだった。。。

全編通してほのぼのとしたどこか懐かしさを覚える映画です。シリ
アスになりそうなストーリーをところどころでプチ笑いを引き出す
ことで、飽きさせないこの監督の上手さを感じました。ジワジワッ
と面白さが伝わってくると言った感じでしょうか。

前に見た【運動靴と赤い金魚】もイランの作品だったけど、イラン
の映画は子供達の表情や仕草なんかをホント自然な感じで表現する
のが上手!ルーズベ役のファルボー君は本当に柳生美結ちゃんの事
を好きになっちゃったんだって。そりゃ、自然にもなるよね(^^)

ペルシャ絨毯ってあんなに大勢で作るものだなんて知らなかったな
ぁ。


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2004年09月13日(月) 【ノッティングヒルの恋人】1999年/アメリカ


監督:ロジャー・ミッシェル
出演:ジュリア・ロバーツ       アナ・スコット
   ヒュー・グラント        ウィル
   リス・アイファンズ       スパイキー

脚本は【ブリジット・ジョーンズの日記】【ラブアクチュアリー】
を手がけたリチャード・カーティス。ヒュー・グラントはこの3作
品に連続出演ですね。

ノッティングヒルで変な同居人と暮らし、小さな本屋を経営し、平
凡に暮らしていたウィルの店にハリウッド女優が偶然訪れる。運命
的な出会いを感じた二人はやがて恋に落ちるのだが、二人の立場の
違いが恋する二人を遠ざけてしまう。。。

この映画久しぶりに見たけど、だーい好き。ヒュー・グラント出演
の映画の中でも一番はまり役だと思う。サブキャラクターたちも充
実してるし、特にリス・アイファンズはサイコー!!あんな同居人
がいたら結構大変だけど、クライマックスのシーン、渋滞でウィル
達の乗った車が抜け出せないでいるところで、道路に出てって車を
みんな止めちゃうなんて、やることはメチャクチャだけど、なんて
良い奴!!アナとウィルが夜中の公園に忍び込んで、過ごすシーン
が好きだなぁ。


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2004年09月08日(水) 【初恋のきた道】2000年/中国


監督:チャン・イーモウ
出演:チャン・ツィイ         チャオ・ディ
   チョン・ハオ          ルオ・チャンユー

この映画は情景や色の使いがすごい綺麗。なんか風景画を見ている
気分になりました。初恋のときの一途な思いに素直に感動できる作
品です。

それにしても、チャン・ツィイ演じるチャオが恋する相手が・・・
いけてねーーーー!チャン・ツィイが反則なまでにかわいいので、
相手役のいけてなさが際立っちゃいました。
現代のシーンが白黒で、回想シーンがカラーという表現は初恋の思
い出はいつまでも色褪せないって事なのでしょうか。オレってばあ
んなにはっきりくっきり初恋のことなんて覚えてねぇ〜(^^;

監督は言わずとしれたチャン・イーモウ。この前見た【小さな中国
のお針子】の監督ダイ・シージエや【北京ヴァイオリン】のチェン
・カイコーこの中国を代表する監督達に共通していることは、皆そ
れぞれ文革時代に再教育を受けていることでしょうか。西洋文学や
音楽を抑制された時代に青春を過ごした3人が作る作品はやっぱり
メッセージ性が強い物が多いですね。



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2004年09月06日(月) 【インファナル・アフェアー】2003年/香港


監督:アンドリュー・ラウ
出演:アンディー・ラウ
   トニー・レオン
   ケリー・チャン

おもしろかったー!警察に進入を命じられたラウ(アンディ・ラウ)
と、マフィアに潜入を命じられたヤン(トニー・レオン)。偽りの人
生を送りつづけてきた二人の男の戦いをスピーディに緊迫感溢れる
映像で描いた作品です。ブラッド・ピットが史上最高額でリメイク
権を獲得したというだけあってストーリーは秀逸。ただ、難点を言
わせてもらうと、お互いの素性が明らかになってからの展開がなん
かなんか?なんですよねぇ。漠然とした腑に落ちない部分があるっ
て言うか。おしい。でも、トニー・レオンとアンディ・ラウ、二人
の俳優はかっこよかったなー!


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ハリウッド版【インファナル・アフェアー】はブラピとディカプリ
オらしい。

そして、近々公開予定の【インファナル・アフェアー/無間序曲】
ではラウとヤンがそれぞれスパイになるまでの過程がわかるらしい



2004年09月03日(金) 【小さな中国のお針子】2003年/フランス


監督:ダイ・シージェ
出演:ジョウ・シュン         お針子
   リィウ・イエ          マー
   チュン・コン          ルオ

これって、中国人の監督が作ったフランス映画だったんだ…。最後
まで気づかなかったです。そういわれてみると、原作は同監督の著
書『バルザックと小さな中国のお針子』なんだよね。

文化大革命の嵐が吹き荒れる中国。青年マーとルオは医者を親に持
つことから、反革命分子の子として再教育のために奥深い山村へ送
り込まれた。過酷な重労働を強いられながらも、2人は自由な思想
を追い求め、村で出逢った文盲の少女に西洋文学を読んで聞かせる
ことにより、知識の素晴しさを共有していくのだった。。。

う〜ん、なるほど。中国らしい映画だなぁと見た後に思ったんだけ
ど…ところで文革ってなんだっけ???こんな感じで文革の事をほ
とんど知らないで見たので、西洋文学を読むことがなんでそんなに
悪いことなのか、なんでブルジョワ層の人間が売国奴みたいに扱わ
れるのか、さっぱりだったけど、3人の若者が抑圧されながらも、
知識を求める姿には刺激を受けました。映像も美しく、マーが大人
になって、再び鳳凰山に訪れた時の魂祭りは情景的で、切ないシー
ンでした。


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〜〜〜[文化大革命]の概要〜〜〜

[文化大革命](正式にはプロレタリア文化大革命)1966年、当時上海
市作家協会理事だった姚文元の発表した「海瑞免官」が元で、北京
市の要職にあたっていた文化政治家グループへの批判が高まった。
彼ら文化人達は毛沢東に反対する劉少奇(当時、国家主席)の擁護を
受けていたこともあり、これを皮切りに毛沢東と劉少奇の党内抗争
が始まった。これが文革の発端らしい。
この頃、大衆には大人気の毛沢東だったけど、政策の失敗で実権を
失い初めていたみたい。そこで、巻き返しを図って文革をやっちゃ
ったみたいな側面も。
実際どんな革命だったかというと、映画にあるように徹底的に西洋
文学は禁書とされ、極端なマルクス主義による宗教、文化の弾圧、
文化人の投獄、資本主義の批判といった、とにかく共産主義バンザ
イって内容。
文革は1977年に中国共産党が終結を宣言するまで、11年に亘って行
なわれた。1976年に毛沢東が死んだことも影響は大きかったと思う
。その後、毛沢東の腹心で、実際に文革を指導していた4人組が逮
捕され、文化大革命は完全に終了しましたとさ。



2004年09月01日(水) 【北京ヴァイオリン】2003年公開/中国


監督:チェン・カイコー
出演:タン・ユン           チュン
   リウ・ペイチー         リウ
   ワン・チーウェン        チアン先生
   チェン・ホン          リリ
   チェン・カイコー        ユイ教授

【始皇帝暗殺】の監督チェン・カイコー作品。この映画、映画館に
見に行きたいと思ってて、結局見に行けなかったんだよなぁ。最近
多いなこういうこと。今日は映画の日だし、なんか見に行っちゃお
っと。

舞台は北京の下町。息子チュンのヴァイオリンの才能を信じ、コン
クールに出場するため、上京してきたリウ親子。その結果は惜しく
も5位に終わったが、その腕は本物だった。コンクールの審査をし
ていた音楽教師チアン先生の下で指導を受けることになったチュン
は次第にその才能を開花させていくのだったが。。。

前半は結構なんだかなぁこの映画…という感じで見ていました。正
直、掴みの部分でしくってる気がする。期待しすぎたかなっと思い
ながら、やや流し気味で見てたんだけど、う〜ん、息子のためとは
いっても、この父親のやり方がどうもいやらしくて好きになれない
し、息子のチュンもなんとなくヴァイオリンやってます的な感じが
… でも、チアン先生の最後の授業のシーンが「なんか、いいかも
しんない」とちょっと惹きつけられてきて、先生が変わってからの
親子の微妙な距離みたいなのもなんか切なくて、ラストはこれなら
頷ける内容だったかも。

なんとなくヴァイオリンやってて、あの演奏は出来ないだろけど、
どうも全編通して、チュンのヴァイオリンに賭ける想いが伝わって
こなかったんだよね。ヴァイオリンを通して少年の成長を描きたか
ったのか、親子の絆を描きたかったのか、どっちつかずになっちゃ
った感じでした。

映像や色使い、音楽の取り入れ方は結構好きでした。中国の映画は
背景やセットの色にとても気を使っているところが好きだな。





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