2008年02月17日(日) わたしのことばのつくりかた |
精神の浮き沈みが簡単には制御できないのは 経済と似ている気がする。デフレ/インフレ/ウキシズミ。
今年はたくさん本を読もう。 高校時代までは参考書以外本など買ったこともなかった。 大学時代は読書時間ができたので電車で小説ぐらいなら読むようになった。 卒業後はぽつぽつと興味のある分野やことがらについての本を読みたいと思いつつ多くは積ん読状態。 そしてこれからどっから手をつけるべきか。 その参考になればと、とりあえず「大学新入生に薦める101冊の本」というのを買った。 一般大学も出てないし、講義科目は数えるくらいしかちゃんと勉強してこなかった。 というわけで教養レベルは大学新入生程度、ヒヨコ並の24さいやっぺさんは 6年のブランクを埋めるがごとく読書に勤しむ所存であります。 時間なら腐るほどにあります。
これまでの人生において、語彙や文章、そのリテラシー能力に影響を与えてきたのは 私の場合、ミスチル、予備校現国の小川先生、ぽえぽえ日記(なつかしい。現在のEcho is garlic)、 村上春樹、そして身近な愛すべきひとたちだろうと思う。 小川先生には大学受験以来もちろん会っていないし 最近ミスチルや春樹とは疎遠です(もちろん知り合いではありません)が、 彼らの影響は、私にとって、これからも地下水のごとき存在であり続けるような気がする。 湧き出る泉は、脈々と流れるその地下水系から、年々蓄積されていく地層のごとき知識や経験を経て、 「今」という地上に現われるのです。
やっぱり過去は深く地下的なイメージを持ちますなあ。
2008年02月14日(木) スパイダーは再び雨どいを登る |
アメリカにいたころ小学校か幼稚園でやった歌とかお遊戯的なもののうち、 やっぱり最後まで覚えてるのは歌詞よりも、メローディなんだよなぁ。
「ビッチビッチスパイダーななーななーななななー」 と、歌詞をほとんど覚えてない蜘蛛の歌があって、両手を使った振り付けもあったんだけど youtubeで検索したらすぐみつかって、 ビッチビッチスパイダー、だと思ってたのは、正しくは「Itsy Bitsy Spider〜」だった。 (『Itsy Bitsy Spider Song』)
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ケータイのメモリは全然会わなくなったひとでも消せない質なんですが、 久々に見直してみると、本名はもちろん、顔すらぼんやり…な人もいて、 さすがに思うところがあった。 こっちがアドレス変えましたメールを送っても宛先不明で戻ってきて哀しい思いしてもなお とっといたメモリは、期限切れの添付ファイルみたいに、いつのまにか脳みその中でリンク切れを 起こしていたのだ。
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キテレツが好きだった。(cf.アニメ『キテレツ大百科』) アニメとしてとかいうんじゃなくて、割と彼がタイプだった記憶がある。 時代先取りの眼鏡男子ですしw 考えてみると、初恋から現在まで、割と趣味が一貫しております。 一周して戻っただけかもしれませんが。 というかはじめに形成された趣味嗜好は基本的には変わらないのかもしれませんな。 三つ子の魂なんとやら。
アニメの中で「こうじき」というタイムマシンでたびたび過去に行くんですが、 現在にもどるときはいつも夜になっていて、おかあさんに怒られる!ってハラハラして帰るんですが あるときは、「出発時刻の15分後に帰ればイインダヨ!」と妙案を打ち出すんです。 でも現在の世界はキテレツ達が過去にいってる間も刻一刻と進んでいて、そんなことをすると、 キテレツ達が夕方まで何時間も不在の世界と、15分だけ不在の世界が生まれちゃう! どちらか(まあキテレツ達が戻った世界でしかないんだろう)が上書きされるのかい? そもそもこの現在は、すでに過去に未来(現在)からの使者が来ることを想定された現在なのかい? 考えだすとタイムパラドックスとおぼしきわけのわからなさにやきもきしてしまうのでした。
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タイムスリップはとりあえず不可能だけど、記憶の中ならよく時間旅行をする。 記憶は過去だ。 でも過去に思いを馳せてるときも、刻一刻と今は進んでいて、24歳の今、 5歳頃のスパイダーソングの記憶を思い返している、 という新しい事実→記憶がつくられていく。刻一刻と蜘蛛の巣状のシナプスから信号が 伝わったり伝わらなかったり記憶やリアル交友関係が繋がったり切れたり、たぶんしている。 過去を思い返す行為に生産性はないけれど、ただでさえ日々大量抹殺されゆく記憶を 意識的につなぎ止めることなしには生き延びられない記憶も多い。 「二度と会わない人は死んだも同然」ともいうけれど、「ああこんな人もいたなあ」と きっと二度と会えない/会わない古い友人たちの唯一無二のキャラクターを あだ名で登録されたメモリーに見ては、過去の消滅を少しでも食い止めたいと私は願う。 記憶をさかのぼりつ、くだりつ、今が進む。
The itsy-bitsy spider, Climbed up the water spout. Down came the rain And washed the spider out. Out came the sun And dried up all the rain, So the itsy-bitsy spider Climbed up the spout again.
スパイダーはまた雨どいを登るのだ。
2008年02月06日(水) カーテンに写った鳥の影の消滅 |
ここんとこ例の「だめぇ」な日々だ。 こないだひいた風邪が治ったと思ったらまた風邪っぴき。 部屋が慢性的に散らかってる。のだめぇな部屋になってる。 仕事が慢性的に溜まってる。12月分がまだ終わってない。 休みの日は大概一日寝てる。仕事すればいいのに、できない。 気付いたら2月になってる。 気付いたら2008年になってる。 楽しいことがないわけじゃない。 卓球の全日本も見に行ったし 人生初のスノボにも行ったし。 ひさびさにあぶくしたし。 アメリカ時代の友人と十数年ぶりに連絡とれたし。(@ミクシイ) なんななんあなんあななんななななんなんだ! どうしたらこの状況を打破できるんだ!
そう、気付くと一日終わってるんだよね。
大学時代にI先生に言われた「最近テンションあがりまくるようなことしたり見たりしてないでしょ」 が脳みその片隅でささやくようにリプレイ。 でもスノボとか、楽しかったよ。 でも、確かに意外とバロメータ振り切れるまでとかはいかなかった。 淡々と、してる。他人事の膜の向こう側みたいだ。 だからか、バロメータがマイナス方向にぐいーん、っていうのもない。 バロメータ、故障だな。
インプットもアウトプットもする気があんまおきなくて、それが故障の原因なのか それが原因で故障してんのか、 卵かニワトリかって話なんだけど、 無理矢理電気通す気にもなれなくて、 しぼんでゆく日々よ!
隣んちのアニソン四つ打ちが響いてくる。 中野体育館の閉館前の音楽、10年後に聴いたら絶対泣ける。
カーテンをゆっくりあけたら、何もなかったんだ。
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