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2008年04月30日(水) リンリン


2年前の上野動物園。
このときからもう振るまいがおじいさんだった。

2008年4月30日 永眠。


2008年04月27日(日) ナツイチ



たまに、思い出して見ます。
「出会えなかったかもしれないから」

ぜんぶ、昔いた大学です。
講義室も、アトリエも、ベンチも。

この先も、できるだけ取り壊さないでほしい。


2008年04月26日(土) コミュニケーション・デザインin吉祥寺

吉祥寺で大学の恩師たち関係者3人と会う。

4年前に一度ごちそうになった洋食店に入り、
分厚いステーキを食べながらゼミサイトのリニューアルについて
それぞれの立場から思うこと、アイデア、方向性を話し合った。


ステーキブレスト。おいしい。やわらかい。満腹。


今のサイトは僕が在学中に勝手につくったもので、何年もの間
放置されている(汗)。ゼミ室の生の姿を映すのが当時の目的で、
こまめな更新をモットーとしていた(この日記のように)。

どーでもいいけど、よくまぁ一人でやっていたと思う。
撮影とかテープ起こしとかSEO対策とか、今の仕事と変わらん。



今回はサイトの見た目や更新性をどうするかよりも、想定ターゲットと
どのようにコミュニケーションを図っていくかが主な議題だったと思う。
(僕と先生がそのように話を持って行ったというのもある)

これから映像を学びたい受験生、いま学んでいる在学生、その保護者。
3層にわたるターゲット、それぞれに最適なコミュニケーションを。


・「ムサビ日記」(学生によるブログ)は保護者のアクセスが多い
・OB(僕ら)が未だよく訪れるという事実を正しく伝えていない
など、コンテンツを考える上での“鉱脈”はいくらでもある。

問題は、それらの事実や与件を誰が紙に整理し、企画を立てるか。
そして誰が素材(画像、音、映像、インタビュー)を集め、デザインし、
サイトの体裁へと落とし込むか。すごくやりたいけど…

僕はただのアドバイザーとして好き勝手に話したに過ぎない。
スタッフィングがいちばん難しい。ぜひ、壁を越えてほしい。


家に帰って彼女に話したら「あそこのタルタルステーキは絶品だよね〜」
としみじみ思い出していた。そう、4年前はタルタルステーキだったっけ。


2008年04月25日(金) くさい話

恵比寿駅ビルのトイレでの一幕。

個室の中から中年の男の声がする。
うんこしながら携帯で会話か。声がでかい。


「Perfumeっているじゃん、Perfume。知らない?
 ロボットみたいな声の。え?ロボットじゃないよ、
 ロボットみたいな声なんだよ、Perfume。3人組の
 ミニスカート履いてロボットみたいに踊るさぁ、テクノポップス。
 あれはメジャーにはならないよなぁ。でも今売れてるんだよなぁ。
 あれは大ブレイクにはならないと思うんだよ、うん。やっぱさぁ。

 それに比べて宇多田ヒカルのデビューはすごかったじゃん、
 オートマティックだっけ?みんなが聴いて、あぁアレね!って
 なるじゃない?そういうのがPerfumeだっけ?には無いんだよ!

 うん。あと、モー娘。だってすごかったよ、日本の未来は〜♪
 って知らない日本人はいなかったもの。SPEEDもな。に比べて
 Perfumeってなぁ。歌知ってる?知らないでしょ。ね?ほら。
 大ブレイクしないと思うなぁ」


この人は脱糞しながらPerfumeがいかに全国区にはなり得ないかを
受話器の向こうの人にとうとうと語ってるんだなぁ、しかも朝から。
と思ったら面白かったので扉の前でしばらく聞き入ってしまった。

しかも、どうやら相手の人間はPerfume自体を知らなそう。
「で、それはロボットなの?」といぶかしげに訊いてる奥さん。
という設定になっている、僕の中で。

旦那さんは大便しながら熱弁してるんですよーと告げ口してやりたい!


2008年04月22日(火) バッティング


山手線内回りで相殺。


2008年04月20日(日) 月島へ

月島で大学時代の同級生、simの展示を観る。

彼にとって初めて手がけたという立体作品は
「まだまだ反省と改善の余地がある」そうで、

もうちょい台座(木製テーブル)が重厚だといいのかな、
ガラスが敷かれていると写り込みが発生して面白いかも、
とか、自分も作者の横で勝手にシミュレーションしてみた。

けど、もっと詰めていくべきはきっと“見てくれ”ではなく
長年映像インスタレーションをやってきた「文脈」との差異や
あるいは共通項の活かし方なのかもしれない。

今までの経験は良くも悪くもついて回るから、今回は映像から
離れたことで逆に“映像”が意識されたんじゃないかと想像する。

今回はどストレートな立体作品で、文字通りキュート。
多作になればもっと面白そう。つきつめて行かれるなら。


その隣にあったカラフルな子どもの彫刻が放つ、キッチュな
かわいらしさにも目を奪われる。ちょっと不気味で愛らしい。

袴田先生の作品だった。17歳のときに美術予備校の
夏期講習で教わった。僕の病んだ絵をほめてくれた人。

新鮮な気持ちとなつかしさにとらわれながら会場を後にした。
simは夏にも別の場所で展示するらしく、もう今から楽しみ。


2008年04月19日(土) Perfume→Perfume



下積みから口コミで火が付き→ネットを介して盛り上がり→
TVに引っ張りだこ…それだけでじゅうぶんドラマチック。

そのドラマをまとめる動画まで作成(編集)、アップされる。

8年間よく諦めなかった、という奇跡を検証しながら好きになる。
その行為をネットのみんなで共有し、楽しむ。


「Attention」(注意が喚起され)→「Interest」(興味が生まれ)→
「Search」(検索)→「Action」(購買)→「Share」(情報を共有)

というAISAS理論にハマると言えそうだけど、後付けでしかない。
途中から気づいて補強されることはあても、最初から計算は不可能。
「ヒットの法則」なんてavexや小室が幅をきかせた'90年代の死語だと思う。

口コミにはドラマ性がてきめん、というのはあるにせよ。
このドラマはダテじゃない。なにせ年月がかかってるんで。



6/1 横浜BLITZのチケット確保しました。


2008年04月18日(金) 若冲→エビちゃん

資生堂ANESSAのサイトはなぜ格子状?
あのグリッドは何かに似ているけど何?



と考えていたら、ある人の絵をTVで見かけ、これだ!と思った。


伊藤若冲『 鳥獣花木図屏風


43,000個ものマス目で描かれており、
そのマス目はひとつひとつ濃度を変え、
不思議な立体感を生む効果になっているとのこと。

手作業のデジタル。江戸のデジタル絵師(一気に怪しい)。

若冲の絵をよく見ると、鶏のトサカは格子が周辺よりも細かい。
面白いなぁ。江戸時代にこんな映像的な絵を描く人がいたとは。

ANESSAのサイトが若冲を模して、立体感の
強調のためにグリッドを付けたかどうかは不明。
たぶん別の理由(もっと美術史やっときゃよかった!)。


ところで、今どきのFlashサイトはH.264という技術で
ハイビジョン映像を高い画質のまま見せることができる。
ANESSAもこの技術を用いてフルサイズ動画にしているのだと思う。

なのにわざわざカクカクに粗くするのは、立体感の強調という
よりも、15日に書いたように「生々しさを弱める策」かも。

ゲーム映像のようにも見える。より軽い感じ。
軽い!?データ量を軽くすることもできそう。

また、ドット感を出すことで印刷のグラフィックのような
シズルを狙っているのかもしれない。
これは「動くグラフィックボード」なんですよ、と。

だとしたらちょっと面白いし僕はその術中に填ってる。
まぁ、すべて脳内で解除できるけど。


2008年04月17日(木) 代々木公園

いまTOPに上げている写真は



Perfume「マカロニ」のPVで
かしゆかがいる場所から撮ったものだ



ということに今日気づきました。
季節はぜんぜん違うけど。


2008年04月16日(水) J-POP / GAME

2つの新作アルバム

電気グルーヴ『J-POP』


Perfume『GAME』
を購入。

CDを買ったのはホント久しぶり。
iTunesストアで売っていればよかったのだけど、
取り扱っていないようで残念至極。

家で開封してみて、CDもレトロでいいなと思った。
レンタルはよく利用するくせに。

ところで、電気のオフィシャルサイトがヤバいです。
気が抜けるBGM(オルゴール!)だなぁ。


2008年04月15日(火) 策士ANESSA



資生堂ANESSAが'08バージョンに。

サイトも動画のエビちゃんでどーん!

メニュー構成を司るのはなんとSKIPボタン。
通常のWebサイトと違って、DVDのチャプターみたいで面白い。
エビちゃんだから効果的。

こういう、「わかってる情報設計」が好き。
読ませるというより、見せる、魅せるサイト。
(ベタな表現だなぁ…)

画面の細かな格子は、動画の生々しさを打ち消すための
フィルタなのかなぁ。ドット感を強調してグラフィック寄りに
振っているということ?…まぁ、脳内で解除できるけど。


http://www.shiseido.co.jp/anessa/


2008年04月13日(日) ワビサビ展


代官山のギャラリー (g) にて『ワビサビ展』を観る。

ワビサビは工藤“ワビ”良平と中西“サビ”一志による、
北海道を拠点とするデザインユニット。ADC賞ほか受賞多数。

さまざまなモチーフを盆栽に見立てたグラフィックが面白い。
ミルクのように溶けあう雲のシリーズもユニーク。
かっこいいけどちょっと笑ってしまう感じ。


改めて、ユーモアはコミュニケーションの基本だなぁと思う。
アートとアドバタイジングの境目のなさが新鮮だった。

ヴィーナスの誕生が盆栽になるなんて、面白くない?


2008年04月12日(土) Vol.28


テーブルに彼女が買った「大人ののど飴」というのがあって、
取り出して舐めてみるとジンジャエールの味がしておいしい。

「うまいねコレ」

と言うと、

「じゃあソレで。おめでとう」

- - -

弟からメールが届いた。

「30歳まで残り2年…おめでとう。」

- - -

リボ払い分を全額返済する。
ヨドバシで液晶テレビを物色する。
近所のカフェでステーキ丼とチャイとクレームブリュレを食す。

28歳を迎えました。


2008年04月11日(金) 『批評』

『広告批評』天野祐吉さんのことば


「世の中の言葉でね、本質的なるものと違う風に解釈されて
 毛嫌いされている言葉のひとつに“批評”っていうのがあると思いますね。

 僕の考える批評っていうのは、対象を捕まえてあーだこーだと
 けなすことじゃなくてね、基本的には対象をほめることだと思ってるんです。
 ほめない批評っていうのはあまり認めない。ただそのほめ方がどれだけ
 本質につながっているかどうかが問題ですよね。

 で、書いた人(批評される対象者)も気がついていないところで
 ほめなきゃいけないというのが難しい。書いた人が得々としているところで
 ほめたんじゃバカみたいなんですよね。向こうの手に乗るだけのことで。

 書いた人も“え?俺そんなことまで考えてなかったなぁ、そうか俺エライんだなぁ”
 っていう風に思ってもらうところまで書かなきゃ批評にならないって思うんですね。

 暗に“ここまで考えなきゃダメなんじゃないの?”ということを上品に伝えられると、
 言われた人は次からそのことを分かってつくる、今まで無意識にやっていたことが
 今度は意識的につくるようになるから、もっといいものが出てくるかもしれない…
 という期待を込めて書くんです。

 ただ、あんまり理詰めで言っちゃうとかえってその人が楽になってしまう。
 無意識だからこそいいという部分もあってね。その辺の微妙さが非常に
 難しいところだと考えてますね。

 対象を育てるだなんてそんなエラそうなことは思ってはいないけど、なんか
 その人の役に立ちたいという思いですよね。だから、嫌いな人のことを
 批評はできないんですよ。まず好きであることが僕の場合の批評の出発点。

 “好きなのにあなたはどうしてこうなのよ、もっとよくなるのに!”と。
 って女言葉で考えてるわけじゃないですが(笑)」


(茂木健一郎氏との対談より)


2008年04月10日(木) 10年来の読者より

『広告批評』公式サイト「お知らせ」より。

とてもショッキングな話だ。

思えば1998年の春、愛媛の片田舎では売っていなくて、
唯一扱っていた松山の紀伊國屋書店まで通って買っていた。
最初に見つけたときは運命的な出会いを感じたもの。

高校で「広告」に興味がある人間なんているはずもなく、
当時勢いのあった「富士フイルム」や「サッポロ黒ラベル」に
独り思いをはせ、キムタクの「JRA」に胸躍り、NIKEにしびれた。

誌面にはPS2やペプシ(ペプシマン!)のCMやグラフィックを
つくった人のインタビューが読み応えたっぷりに載っていて、
そこで彼らスターの存在を知った。箭内道彦もまだスリムな頃。

えーーー、終わっちゃうの?

この雑誌がなかったら僕は広告業界に進もうなんて
思わなかったかもしれない。これほどメッセージを持って
編集されている月刊誌はないと思う。

それなのに、えーーー?

偶然にも、大学のゼミの同期が編集で働いている。
再考していただけませんか?


広告批評
http://www.kokokuhihyo.com/


2008年04月06日(日) 再会の赤坂

浪人時代の“戦友”2人のグループ展を観に、赤坂見附へ。

閉館30分前に会場に足を運ぶと、出展中の友人コニ氏と、
同じく出展している予備校の恩師・サダさんに会う。

小西くんとはたぶん半年以上会ってなかったし
先生とはそれ以上、数年ぶりにしゃべった気が。


再会のうれしさと完成度の高さに惚れて、
会場で売られていた先生のポストカードを7枚購入。
びっくりするほど高質な紙で、送る用と自分用も。

「こっちもよかったら来て来てー」と、別の場所で
やっている展示のDMも2ヶ所ぶん(!)いただく。

この怒濤ともいえる活動ラッシュをさらりと宣伝されて、
アーティストのまっとうな姿を目の当たりにした気がした。
作品プラス、単発でおわらない「流れ」をつくりだしている。

気持ちのいい40分(10分オーバー)だった。


夜、六本木の森美術館で2度目の
『アートは心のためにある:UBSアートコレクションより』を鑑賞。
最終日とのことで彼女を連れて行った。

1ヶ月も経つと、どんな作品があったのか
4ぶんの1は忘れているし4ぶんの1は前回も
見落としていたことに気づく。

ビデオアートや絵画にも興味深い作品を見つけ、
2度目の方がじっくりと愉しむことができた。
前回は写真に気を取られすぎたかな。


ヒルズで大学の同級生と待ち合わせ、中華を食べて帰った。
麻婆豆腐に水餃子。ここ数日は食と人に恵まれすぎている。


2008年04月05日(土) 食事会

浪人時代の同級生、るみねーと新宿で食事。

約1年ぶりの再会。かつては毎日のように
遊んでいた仲間とも、意識していないと
すぐ疎遠になってしまう。

るみねー達とはよくファミレスや近所の安酒屋で
ダラダラと朝までおしゃべりをしていたものだ。

どんな話題だったかはもう覚えてもいないけど、
おかわり自由のドリンクカフェだけで何時間も
ねばっていた気がする。


9年後、現在。
京都おばんざいが美味しいと評判の店に入る。

店内の間接照明も行き届いた接客も
思わず舌鼓を打つ料理もまさに別世界。
財布を気にせずつぎつぎと皿を運んでもらう。

浪人時代ならこの一品一品が1回の食事代に
相当するかも…なんて計算が頭をかすめたが、
昔話はメインディッシュじゃないので言わなかった。


次も必ず行きたいお店を発見できた喜びと
久々に近況報告し合えた満足感でおなかいっぱい。

2軒目のファミレスには行くことなく、駅で別れた。
ドリンクカフェはまたいつか。


2008年04月02日(水) 密会

結婚式以来、4ヶ月ぶりの再会。


仕事の昼休み、大阪に住んでいる
高校の同級生からメールが届いた。

「今日、お仕事の研修で東京です」

別の同級生も誘って、夜、3人で
会うことに。S高校美術部プチ同窓会。


会社を抜け出し、銀座プランタン前、20時。
小龍包がおいしいという中華のお店に入る。
僕だけ男だけど、女子トークナイトの始まり。


既婚者になった友だちは披露宴で見たときよりも
さらに痩せて、聞くと引っ越しや結婚式、転職が
集中的に重なって過労で入院していたらしい。
「よくあることなんだけどー」と明るく話す。

でも結婚式や新婚旅行はよくあることじゃない。
話は彼女の新婚生活や未婚の友だちの彼氏事情、
恋愛観と仕事観、結婚観について話に花が咲く。

やっぱり、付き合いの長い相手とは共通の話題が
いくつもあって面白い。16歳から知っているから。
思い出を掘って、あたらしい話題につなげられる。


ちょっと早いけど誕生日プレゼントをもらうという
サプライズや財布に1,000円しかなく食事代を借りる
という逆サプライズもあり、2人には感謝してます。

次はゴールデンウィークに地元で会おうと約束した。

家に帰り、自分の彼女に今日の出来事を話す。

「高校13年生になるね」と言われた。


2008年04月01日(火) 嘘じゃないさ

「ガソリン暫定税率の失効」で、
今日からガソリンが大幅に値下げ。

ちょっとでも安いガソリンスタンド求めて
街中を走るうちにガソリンが減ってました!
という嘘のような話も多発しそうなエイプリルフール。


NHK教育の朝の新番組『シャキーン!』が面白い。
片桐仁(ラーメンズ)が声のジュモクさん、素敵。
大人でも楽しめる幼児番組、は嘘じゃない。


13日で祖母の一周忌。
もう、あれから1年も経つことは
嘘のようなホントのホント。

生きていこう。




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