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2008年03月26日(水) akasaka Sacas

夢を見た。

海沿いのハイウェイ、猛スピードで走る黒いクルマ。
波はなく、おだやか。

後部座席に深々と座る僕は、車窓からみえる
海と小島に質問する。「ここはどこですか?」

運転中の“先生”がぶっきらぼうに答える。
「瀬戸内海だよ、俺とお前の」
僕は愛媛出身、“先生”は向かいの広島出身だった。

トンネルの手前の橋を渡りかけたとき、
歩道を歩く女の子と目が合う。
それは昔面倒をみた女の子。風景がスローになる。

「お元気ですか?」

言葉をかけられた途端にふたたび猛スピードで
走り出す。クルマじゃなく時間が流れ出したのかも。
彼女は昔から美人だったけど、別人の顔つきだった。


ところ変わって会社の廊下、先輩に質問する。
「僕、赤坂で何したらいいんですか?」

「え?好きにやればいいんだよ!」
力強く言われて、困惑したまま目が覚めた。


この春から、仕事場が品川から赤坂に変わる。
これはどうやら現実。


2008年03月23日(日) アーティスト・ファイル 2008

国立新美術館 で『アーティスト・ファイル 2008―現代の作家たち』を鑑賞。

なんの予備知識も持たずにふらっと入ったら、
だだっ広い空間に8人のアーティストの作品が
それぞれの密度や余白をもって展示されていた。

そのスペースの使われ方が贅沢。

なんて気持ちいいんだろう。
暗闇に浮かぶ映像たちも、天井に届きそうな
インスタレーションも、無駄がなく目を喜ばせる。


 「アーティスト・ファイル」展は、統一的なテーマを設けていません。
  それによって、様々な領域から、力のある作家たちを集めたグループ展が
  可能となりました。また、変化に富んだ展示をごらんいただくことができます。

  8人の作家に、それぞれ独立した空間を提供し、展示を構成しました。
  一人一人の作家をじっくりと、個展を見るように鑑賞することができます。

 (公式サイトより抜粋)



うんうん、その意図、よくわかるよ。
8冊に分かれた図録もユニークで、購入。

六本木に行かれる方はぜひ。


2008年03月22日(土) No Country for Old Men

映画『ノーカントリー』を観る。

1980年代のテキサス。
偶然大金を手に入れた男と自らのルールにのみ忠実な殺し屋。
そして、2人の行方を追う生真面目で年老いた保安官の物語。

主演
トミー・リー・ジョーンズ、ジョシュ・ブローリン、
そしてハビエル・バルデムってこのおっさんが凄まじい。

全編音楽がまったくない、乾いた映像。
ラストの余韻は久々のボディブローだった。

一緒に観た人は「怖いし意味わからん」と
不満げだったが、ほぼ同じ感想で、面白かったけどなぁ。


映画ってストーリー云々も大事だけど
いちばん重要かというとそうでもなくて、

むしろ観た後にのこる余韻がすべてを決すると
言ってもいい気がする。得も言われぬ充足感というか。

その意味でいえば、僕にとって本作は傑作でした。
マイルールを持った人間の恐怖。やるせない現実。


2008年03月21日(金) デスパレートな曲たち

iTunesのスマートプレイリストで
「未再生な曲たち」というのを作った。

CDをMacに取り込んだはいいものの、一度も
再生していない曲、1回は聴いたけどその後
ずっとスキップしてきた曲たちだけを振り分け、
シャッフル再生する。


その数3,089曲。


まだ、僕の聴いたことのない曲や一度しか
耳にしていない歌がこんなにも眠っている!

という事実に唖然としつつも、ひとまずA-Ha、B'z、
コシミハル、薬師丸ひろ子を流しっぱなしにして、
その数を減らすことに専念する。どれも新鮮。

が、やっぱり今は電グルの「モノノケダンス」に
食指が…そこをぐっとこらえて、音楽の発掘に勤しむ。


2008年03月20日(木) Alex Prager Photography


Alex Prager Photography

環境によっては最初のLoadingが長く感じるかもしれないが、
シンプルなインターフェイスとめくる演出、そして写真がいい。
Flashでも写真の1枚1枚にちゃんとURLが振られるのもGood。

やっぱり、ヒッチコックの『鳥』が好きな写真家なんだろうか。
タイトルがバーンと出るあたりも、映画っぽさを意識してる?

この人、1コ上(1979年生まれ)の女性らしい。
かっちょいい。


2008年03月19日(水) 改段


ほんとうは美人の女の子を撮りたいと思っている、常々。


2008年03月17日(月) プレゼンテーション

ソニーのnewデジタル一眼レフ、α の
スペシャルサイトがイイ感じだ。


▼Sony α <アルファ> | αオピニオンリーダー スペシャルサイト
http://www.sony.jp/products/Consumer/dslr/special/



  ★ツボを押さえてる
  ・タレントのギャラリー、インタビュー、長編CM。
   とオーソドックスなつくりですが、クオリティ高いので
   ふつうに写真好きならしばらく見ていられます。

              ↓

  ★お金がかかってる
  ・その質感の高さは、Webムービー(インタビュー)にも
   フィルム映像を使い、TVCMと同等の絵づくりをしているから。
   これがminiDVだったら興ざめです(商品はデジカメだけど)。

              ↓

  ★丁寧だからまた来たくなる
  ・しっかり作り込まれたもの、という安心感から、
   近日公開の人たちも見てみようという気にさせます。
  (Yahoo!のバナーで近日公開の情報まで載せていたのは
   「いち番組」として捉えているからじゃないかな、と)


  ★美しい
  ・香椎由宇が美人すぎます。さすが左右対称顔。
  (旦那はキヤノンに出てて、夫婦ですげーな)


とまあ、企画としては凝ってなく、「どシンプル」なことを単純に
用意しただけなんだけど、それが見応えになっている好例だと思う。

一眼レフやクルマなど、頻繁に買い替えない比較的高価な
商材は、ユーザー参加のギミックなどよりも、使用感や
生理に訴える部分を淡々と伝えてくれる方がありがたい。

また、今回はタレントを全面に出しつつも、佇まいが
上品で「実際に使ってるかも」と思わせる演出のため、
仮にすべてフィクションでもいやらしくない。


とっても丁寧で贅沢なプレゼンテーション。
あ、『ほぼ日』のコンテンツ設計に近いかも。


2008年03月16日(日) めぐり逢えたら

春の引っ越しフェア(仮称)に向けて、
不動産屋回り。いい物件とめぐり逢えたら。

手始めに、3LDK・駅徒歩3分のマンションを
見物させてもらったが、これが失敗。一緒に
行った彼女に火がついてしまった。

「ここがいい!ここがいい!書庫できるし!」

…どこかでランクを落とさないと無理だなぁ。
お互いの妥協点を探す1ヶ月になるだろう。
書庫は叶えたい夢だけど。


ひとつ収穫だったのは、見所のちがう人と
内見をすると、自分の見るべきポイントも
はっきりして冷静に観察できるということ。

グループの誰かがハイテンションであれば
あるほど引いて見てしまう昔からの性格が
物件探しに奏効するとは!という発見。

でも、不動産屋を出て彼女がこう言った。

「あなたが愛想悪いからがんばったよ」

女って!


ぶらぶら歩いて、近所のうなぎ屋に入る。

mixiのコミュでも評判の鰻重と「うざく」を注文。
「うざく」は鰻と胡瓜の酢の物で、美味い。
引っ越すのが惜しい気になってきた。


2008年03月14日(金)


とまれ!


2008年03月12日(水) お詫び

唐突ですが、ただいま
tacrow.comはサーバをリニューアル中です。

写真のリンク切れ、変更、うそ、おおげさ、
まぎらわしいなど不具合が多々あるかと思いますが、
今しばらくお待ちください。

容量100MB→10GBへお引っ越し中です。
何卒よろしくお願いいたします。

なお、www.からアクセスするとエラーに
なるかもしれませんが、じきに復旧します。
閉鎖したわけじゃありません。

って書いても知らずにアクセスした人には
もう手遅れですね…反省。


2008年03月11日(火) DVNO

『D.A.N.C.E.』はTシャツの柄。
新作は、なんか見覚えのあるようなロゴマークたち。
で歌詞が踊る。


Justice - DVNO



もう「上手い!」って空輸で座布団あげたくなった。
改めて、『D.A.N.C.E.』もすごかったなーと見直す。


Justice - D.A.N.C.E


アイデアがシンプルで強いことに加えて、
ロゴマークにしてもシャツにしても
ひとつひとつが「ありそう」でカッコイイ。

そのサービス精神でもって、約3分間見飽きない。


昨夏にでも、『D.A.N.C.E.』のTシャツ全部作っちゃいました!
なんてユニクロがやってたら大当たりしたんじゃないかと思う。
曲を知らなくてもブツはいいし、ユニクロもJusticeもwin win。

なんてどうでもいいか。でも欲しい。と思えるくらいリアル。


サンクスtatsくん


2008年03月10日(月) 魂胆

夕食は

早めに帰った方が作ることになっている。

今夜は僕がカレーを作った。肉が硬い。
デザートに、実家から届いたいちごを洗う。



  CLUBケイバってCMさぁ、「始まる!」みたいな
  感じで煽ってたけど、実際いつ始まるんだろうね。
  もうみんな忘れてるからやり直した方がいいんじゃないかな。

と、TVを見て思い出したように彼女がつぶやく。
「そろそろ、じゃないかな」答える僕。

  矢継ぎ早にやらないと意味ないと思うんだけど。

「まあね、間が空きすぎるのもね…」

  いちご甘い。ご実家にお礼を。

「御意」
というわけで、実家から届いたいちごがとても好評だった。





CLUBケイバにイチャモンつけてるのは
このCMに、彼女のアイドル小池徹平が
出ているからである。たぶん。

待ち遠しいノダ、きっと。


2008年03月09日(日) 表参道巡り

『SKAT.7』(宣伝会議)発売記念トークショーに参加。

門田さん(電通)と東さん(E.)の両コピーライターによる、
「宣伝会議賞」の舞台裏。興味深い内容だったけど長かったナ。
審査員も人間なんだなーというのが最大の収穫。

外に出ると暖かで、民家の梅が満開。
春は今日からだったのか。とか思いつつ、



TAKA 写真展『In Between』を観る。

ただのオシャレ写真じゃない、埃っぽさがいい。
広告・会場ディレクションは 竹林先輩




その足で、ジョエル・マイロウィッツの個展『The Elements: Air/Water Part 1』を鑑賞。

手前の写真、お金持ちだったら家に欲しいと思った。
値段は見てない。




そして、たまたま入ったPaul Smith SPACE GALLERYにて、本城直季『small planet』を観る。

ロンドンがミニチュア風に。これも、大きさが気持ちいい。
『ウォーリーを探せ』を彷彿とさせる。



青山通りで鈴木保奈美を見かけた。

なんと懐かしい&美しい人。
TVに出ないなんて、もったいない。


2008年03月08日(土) アートは○○のためにある。デザインは

六本木ヒルズ、MORI ART MUSEUMにて
『アートは心のためにある:UBSアートコレクションより』を観る。
スイスに拠点を置く金融機関UBSの現代美術コレクションだとか。

  ウォーホル、リキテンスタイン、バスキア、
  リヒター、グルスキー、荒木経惟、森村泰昌、
  杉本博司、宮本隆司、畠山直哉…(概要より引用)

というわけで、美術の教科書以上に豪華な面々の作品群と対峙する。

バスキアなんてあったっけ?くらい飛ばし見だったかもしれないが、
ウォルター・ニーダーマーヤー(マイヤーじゃないんだ!)とか
グルスキーは写真集でたまに見返していたので「再会」した気分。

全般的に、絵画や彫刻よりも写真が面白かった。



夜、幡ヶ谷に行く。
高校時代からの先輩・ちくりんと晩ご飯。

あれやこれやとデザイン・アイデアの話をする。
公募に出すとか、ラフ画の空間の抜けがどうとか。

近所に、深夜まで長居できる カフェ があることを
教えてもらう。閉店まで話し込んで、解散。


2008年03月06日(木) 春暮碁基・・・梅


春が来たーーー。
ポラのフィルムも届いた!


2008年03月04日(火) Polaroid

ポラロイド社のインスタントフィルムが
ついに、とうとう、いよいよ、まんをじして(じゃない)、
生産中止となる。



Polaroid690でガシャポン撮っていた浪人時代から早9年。
まさかあのフィルムがなくなるなんて。

ポラはスタジオ撮りなんかで需要があるから
デジタルの隆盛なんて関係ねー!と思いこんでいた。
でも、デジカメの背面液晶で確認できちゃうもんな…。

もう触らなくなってずいぶん経つけど、この690だけは
未だに持っている。いつかまた遊ぶときが来るだろうと。
そう思っていただけで、新しいフィルムを装填することはなかった。


衝撃的ニュースを知って、
とりあえず新宿ヨドバシへ走る。

目当てのフィルムは品切れで在庫はないとのこと。
3本6,000円もするのに。同じように慌てて買いに
走った人が多いんだろうな。予約注文して帰った。


2GBのSDカードが980円で買える時代、
1パック10枚しか撮れずゴミも多い不便は絶滅の道をたどる。
ずっと箪笥の肥やしにしていたのでなにも言えないけど、
とてもさびしい。


2008年03月03日(月) 0303



ひな祭り。
ちらし寿司と草だんごを食べる。


2008年03月02日(日) Vinter / Reflections

表参道ギャラリー・ホワイトルームトウキョウ
ラーシュ・ツンビヨルクと大島成己の個展を鑑賞。

たまたま入ったらやってた、という偶然だったけど、
どちらも興味深く見入った。写真展自体、久しぶり。

とくに大島成己という人の『Reflections』。

ガラスの向こう側と写り込んだ世界とを撮っただけの
シンプルな作法なのに、不思議といつまでも眺めていられる。

なんでだろう?と思ったら、遠近法でぴたりと合うように
虚像と実像を重ね合わせている。違和感がなさ過ぎることの
違和感。

ついでに、アクリル板で展示しているのも意図的だろうか。


記帳の欄に大学でお世話になった(?)山岸先生の
名を見つける。やはり、今も「情報」を仕入れては
精力的に見回っておられるのだろう。


原宿で写真を撮って帰る。
画像をMacに取り込もうとしたらカードリーダーが
SDHCに未対応で断念。直接でもダメだった。

そこで、Amazonプライムで新しいカードリーダーを注文。
ポイント精算で220円。しかも、今日中に届く。未来だ。


2008年03月01日(土) JUMPER

映画の日(1,800円→1,000円)。
先行上映の『ジャンパー』を観る。

90分間、テンポよく進むストーリーと
テレポートの爽快感に、物語の行く末を期待する。

特に、冒頭の子役時代は面白そうな予感に満ちている。
「なぜか図書館に瞬間移動する」という設定もユニーク。

ところが、ヘイデン・クリステンセン(主演)の
パートになってから雲行きが怪しくなってくる。

世界中どこへでもジャンプする描写はさすが。
映画館の低音じゃないと面白くないだろう。でも。

宿敵や母親など、肝心のキーパーソンに対する説明が
一言二言の短い会話で「了」になって乱暴に進行する。
だから設定に厚みが感じられないし、瞬間移動できても
ここまでされたらふつう死ぬ!など突っ込みどころ満載。

とはいえ観ているのが苦痛ってほどでもない。
音楽と場面転換のノリがいいので、サクサクと進む。

そのサクサク加減がいちばんダメなんだと思う。
SFXだけを追求して他をおざなりにしすぎてないか?
「母親」とかいらないじゃん。

サミュエル・L・ジャクソンの怖さとしつこさだけが
印象に残る。映画の日じゃなかったら最悪だった。




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