2005年04月30日(土) |
口を出すなら金を出せ |
どこのプロ野球チームが19億円で選手揃えられるっつーんだ。 (と、書いてからもしかしたら広島ならできるのかもしれないとふと思ったりしてる。) 大物FA宣言してる選手も外国人選手も散々取り逃がしておいて、予算でがちがちに固めておきながら開幕一ヶ月もたたないで口出してくるオーナーってどうよ!?
監督だって短い期間でいろいろ構想を練ってやってるのに、数週間で 「結果が伴わないのであれば若手起用を中心に」 とかさっそく口出して「監督と確執」とかスポーツ紙に書かれてるし。 誰を起用するかは監督の一存でしょう。なんでオーナーがそこで口出してくるのかね。
で、今回もまた。 つーかね、11連敗如きでびびってんじゃないよ。そんなの想定範囲内なんだよ。だいたい19億で選手揃えておいて何をほざいておるのじゃ。
GM解任はいいさ、どうでも。マーティキーナートなんて熱いファンもそれほど居ないだろうし。 でもさ、コーチ陣はどうなの? 私みたいにコーチ陣だけに惹かれてるファンだって絶対居るよ。(横浜ファンとか)
オーナーは「仲良しグループじゃないんだから」と言い切り、監督は「コーチ陣は家族と思ってる」って言ってたね。確執決定。 ま、オーナーは嫌われてるからね、仲良しグループには入れない、入れてやんねーよ。
でもさ、どうなのこれって。 5月5日にロッテvs楽天を観に千葉マリンに行くことが決定してチケットも取ってもらったのにこのタイミングで大ちゃん2軍降格。駒田も。(駒田はまぁどうでもいいけど) むきーーー!!! こんなオーナー要らないよ。来年はライブドアに売ってくれ、買うから。(ライブドアが) 田尾辞任してもいいよ、大ちゃんと一緒に。そしたら心置きなく楽天嫌いになるから。
最近知り合ったお豆腐屋さんの奥さん。といっても70歳。 もう何十年も毎朝4時には仕事を始める。日曜だけ休み、祝日もほとんど仕事。 朝4時から豆腐を作り始めて、豆腐ができたら油揚げや厚揚げ、がんもどきを作る。お惣菜も売ってるお店なんで、豆腐作りの合間に前の晩に切っておいた野菜やらこんにゃくやらを煮る。ひじきとかおからも。 店は夜7時くらいまで開いてて、こまごまと仕事しながら随時客の相手もして。
その奥さん、子ども2人を育て上げてる。モチロン仕事しながら。 お嬢さん2人だったそうで、成人式に着物を着せてやりたいと着付け教室に通って師範になっちゃった。 料理教室に通いたいと言って調理師免許も取ったし。 お習字も師範だって。 お豆腐屋のご主人は家事をやらない昔ながらの人なんで、もちろん炊事、洗濯、掃除は全て奥さんの仕事。 ちなみにご主人のご両親とも介護して家で看取ったらしい、お豆腐屋さんやりながら。 「介護だけは何も資格取って無いんだけどね〜」 と明るい奥さん。
そうそう、それから若いときから日舞はずっと続けてるんだって。 5月末には発表会があると言ってた。 すごいバイタリティ。
ワルシャワでたらたら生活してる自分が恥ずかしくなりますな。 私も見習わなきゃ。
化粧を注意されてキレた女性が逮捕されたんだって。 海外生活長いと、日本のニュースはネットでしか見ないから 「日本の若者=すぐキレる」 という図式が私の中ではすっかり確立されてるので、未だに若者に注意するおばさん(なりおじさんなり)が居ること自体にビックリ。 チャレンジャーじゃんね。
実は私自身、OL時代には電車の中で化粧してた。っつっても口紅くらいだけど。あとたまにアイシャドー。だってほかの化粧してなかったんだもん。 ちなみに今は電車の中でなんて化粧しません。 大人になったわけじゃないよ。単に化粧をしなくなっただけ、全く。 それもある意味大人になったのか。
わたし的には電車の中とか公共の場で化粧してる女性って全然嫌じゃないんだけど。何で嫌がるんだろ? どっちかって言うと、化粧してる人を見るのが好き。 ファンデ塗っただけで肌の感じが一気に変わるところとか、アイメイクで突然別人になる所とか、観てて感動的。面白い。 でも堂々と化粧してる人に限って見られてると怒ったりするんだよねぇ。 見られたく無いなら隠れてやれって話だ。
もちろん文句つけられると怖いからそっと見てるんだけどね。 大人になったというよりも、へたれになっただけのような気もするな。
今日は産婦人科に行った。 ちょっと大きめの所で、地元ではまぁまぁ有名。 午後からの診察時間に行ったら何十人もの妊婦さんと赤ちゃん連れのお母さんたちがわらわら居て子どもは走り回ってるし、かなり圧倒されてしまった。 ああいう空気って初めて。 何もかもがピンクだし。
それにしても婦人病で通院してる人にはかなり苦痛なんじゃないか? 不妊治療とかさ。 スーツ姿の女性=不妊治療という暗黙の了解(というか偏見)も存在するらしいし、なんだかなぁって感じ。 婦人科と産科、今は分けてる所も随分あるらしいけどね。
ちなみに私は目の前で0歳児を抱いてる、黒地にトラの刺繍の上着を羽織ったお兄さん(と言うには微妙な年齢)が居て、私釘付け。
◆◇◆◇◆◇◆ 皮膚科に行ってアレルギー検査の結果を貰う。 結果はなんと! カカオアレルギー無し!!!!
この数ヶ月チョコ断ちしてたのに(ちょっとウソ)チョコアレルギーでは無かった模様。つーか、ポーのチョコに含まれるカカオ以外の何かにアレルギーなんだけどね。 ピーナツとかゴマは大丈夫と判明。ちなみに卵もOK。 一回の血液検査で10項目調べられたんで、関係無さそうなのも一応やってみたの。
それにしてもチョコアレルギーじゃ無いなんて・・・。
追記 今思い出したけど、皮膚科で普通に名前よばれたな。 番号で呼ぶようになったんじゃないの? 銀行でも名前で呼ばれたし、東京のカラスは撲滅してないし、日本も大して変わってないね。
占い鑑定に行ってきた。 怖いくらい当たると言われてる占い師さんで、前の会社の人たちが延々とその実例を挙げてくれてた。 実際のところ私は結構占いが好きなんだけど、そんなにすごく当たる占い師ってのは怖いんで今までは近寄ってなかったんだけど。 だけど今後の長期的な展望、海を渡る引越しやら私の仕事やら、そんな事を聞きに行った。
で、誕生日と氏名を書いたところいろいろ計算してる占い師さん。ちなみにゲラ夫の名前はカタカナ表記。それで画数を計算する事に意味があるのかはようわからん。
で、計算し終わって真っ先に言われたのが 「あらいいじゃない。結婚してても幸せでしょ。安泰よ」。 もうその言葉を聞いた時点で詳細はどうでもよくなっちゃった。
詳細は省くけど、ゲラ夫の金まわりの話とか私が過去付き合ってきた人の話とか、取り敢えず一通りメチャメチャ当たってて怖くなる。が、結論として今後数年間は私の運勢かなりよく、ゲラ夫との相性もいいし長生きすると言われたので、聞こうと思ってたことのほとんどがどうでもよくなっちゃった。
だいたい5月末にポーに帰るべきか、6月にするべきかってのも「どっちも大丈夫。どっち選んでも上手くいく」なんて言われて有頂天。 結果としてまだ結論が出てないんだけど、今になって思えば単に占い師さんの戦略にはまっただけかも。明言してないしね。
今後気をつけるべき病気とかは?って訊いたら 「病気のことばっかり考えてると病気を呼び寄せるから心配しない!」 と言われたので、病気の件も気にしない事に決定。
要するに私が幸せ体質だと言う事が判明した今日の占い、実はそんな事前からわかってたような気もするんだけどね。まぁ2000円だし文句も言うまい。
ちなみに隣の人(違う占い師さんにみてもらってた)が「彼はパチンコや競馬にのめり込みます。あーできるだけ早く別れた方がいいねぇ、大病が待ち受けてるよ」とか言われててそっちの方が興味深々。
33年も続いた新宿のとあるバーが閉鎖することになって。 高校を卒業した時から通ってて、まぁ日本に居る間はほぼ毎週行ってたんだけど。 暇な時はこの店に、殺人的な忙しさの時は息抜きに、ほかに運動もしてないからこの店に行かないだけで太るという、ようわからん論理で無理矢理理由付けしてずっと通ってた店。
このニュースを聞いた時は「ふ〜ん感慨深いねぇ」なんて思ってたんだけど、実際この店に行ってみたらすべてがリアルに降りかかってくる。 世界一横柄な社長(店長)も今までより3回りくらい小さくなってて、キレがない。どころか客に「ご来店ありがとうございます」とか言ってる。 そんな社長は見たくない。
閉店は6月。私はポーに居るはず。 それが良い事なのか悪いことなのかはわかんないけど、このショッキングな事態が私の帰国中に起こったってのは、良い事だな。 ポーで閉店のニュースなんて聞いてたら立ち直れない。 私が海外で「日本帰りたーい」と思うときの8割がたはこの店の事を思ってるわけだし。
そういう意味ではこのタイミングのよさ、神に愛されてる気もする。 ま、複雑な気持ちとの折り合いはまだついてないんだけど。
火、水と中華レストランのランチにバイトで入る。 東京駅近く、ランチセットが1000円くらいから。ちょっと豪華なやつで1380円。OLとサラリーマンばっか。家族連れとかは皆無。奥様たちのランチも居たけど、数は少ない。 ランチの時間帯は殺人的な忙しさ。
毎日ランチに入ってるフロアのバイトさんは中国人女性(日本語堪能)のみ。あとは派遣のバイトを毎日2人入れてる模様。 厨房と洗い場はみんな中国人。日本語が全然できない人もいる。 店長自らも料理運んだり食器下げたりもする。 そしてこの店長がちと難しい人。
「○○お願いしま〜す」とか「○○で〜す」とか言っても、混雑時でみんながパニってる時だと 「わかってんだよ」「聞こえてんだよ」 などなど1人でブツクサ(しかも多分言った人に聞こえるように)言ってる。 モノに当たったりもするしね。
が、殺伐とした職場ってワケでも無い。 私と一緒に組んだ派遣のバイトさん(24歳スタイル抜群)がかなりマイペースな人で、仕事はちゃんとやってるけど全然パニらない。 それもそのはず、待ってる客の列が長くなろうとも、厨房で料理が出来上がってて早くしないと冷めちゃう〜って状態でも、オーダーしたがってる客が居ても、焦らない。待たせる。It's not my problemな態度。
そんな空気が伝染して、店長のピリピリに対してもみんなして 「あ〜怒ってる怒ってる」 みたいに軽く流す。
混雑終われば店長も普通の人で、私の遅刻分(電車が遅れたので遅延証明もあり)はチャラにしてくれたし。なんだいい人じゃん(←現金)。
さてうって変わって木、金のバイトは高層ビル最高階から東京湾を見渡せる高級イタリアン。 ランチ一番安くて2800円。パスタも量が少ない。(その後メイン出るから) 接待ランチで外国人を連れてくる人、有閑マダムがメインの店で、前菜とデザートのビュッフェもあるからランチもゆったり時間が流れる。 制服で来るOLさんは居ない。
入り口ではスーツの女性が応対、フロアではマネージャーのイタリア人(日本語堪能)が常に居る。 従業員の制服もチャコールグレーのカラースタンドのシャツ(ジャケット風)と黒のパンツ。黒の靴はみんなピカピカに磨いてある。 日本語堪能な陽気なイタリア人(バリっとした身なり)がフロアで接客。 日本人従業員も丁寧な落ち着いた口調で料理の説明。 居酒屋やファミレス風の「いらっしゃいませーーーーー!」ってのが無い。
私の仕事はグラスを磨くこと、料理をウェイターの所まで持っていく事。 客に料理を出すのはトレーニングを積んだ人たち。 おおこれぞ高級レストラン。
厨房もフロアもイタリア人数人ずつ、英語ができる従業員数人、イタリア語のできるシェフも数人。中の仕事も外の仕事もみんなすごいプロ意識。 ま、裏を返せば神経質って事なんだけどね。
それにしてもイタリア料理の店って同じタイプの男性を惹きつけるのかな。 清潔感があって、ちょっと自意識過剰っぽい人ばっか。 ちなみに私が一緒に組んだイタリア人ウェイターは美少年って言葉がぴったりの子だった。色白でイタリア人なのに脂ぎってない。
陽気なイタリア人(でも神経質)にスペイン語ができると言ったので、いろいろ楽しくおしゃべりしながらの仕事。 日本人従業員とも楽しく話ができていい感じの職場。
と、思いきやトラブル発生。 中で従業員同士トラブル絶えず。 (女)「お前がやるって言ったんだろ、早くもってけよ!」 (男)「俺(が怒られるの)かよ!」 とか (調理師1)「あいつ空気読めてねんだよ」 (調理師2、歩きながら)「すいませんね〜、料理が遅くてすいませんね〜、肉も焼き始めてなくてすませんね〜」(聞こえるように独り言) などなど。 陽気だけど神経質なイタリア人も何度もブチ切れてるし(内容不明)、女性従業員は何人もが辞める時期の話をしてる。(1人は転職先決まったらしい)。
部外者的には楽しい職場だけど。 関わったらちと大変そうだ。
始発で出かけなきゃいけない用事があったんで夜は眠れず。 一睡もしないまま出かけて昼は中華レストランのアルバイト。 夕方から妹その2と会う約束。
電車の中では座れたのを良いことにヨダレだらだら流しながら爆睡、もう少しで乗り過ごすところだった。 会ったら即行でカラオケ。 またカラオケかよ! これじゃあ私がカラオケファンみたいじゃないか! ま、妹の提案だったし、妹的にはカラオケ以外ありえないっぽかったし。
先日妹その1とカラオケに行ったときは向こうが気を遣ってくれて(空振りだったけど)選曲も古めだったけど、妹その2は最初から飛ばす。 私も飛ばす。 Limp Bizkit, Offspring, Jetなど、ダミ声でガンガン歌う。周りの部屋ではかわいい歌ばっか聴こえてくるのに 「ギュオーーーーーー!」 とか歌う三十路、ここにあり。めちゃめちゃ楽しい。 妹は浜崎あゆみなどを歌ってた。(つか、それしかわからんかった。)
その後場所を移動して住宅街の中の中華レストラン。 弟も呼んで。弟に会ったのは2年ぶり? 3年ぶり? 弟の成長振りにびっくり。就職したからね〜。 食事の後にメールで食事のお礼をしてくるくらいに大人になってて嬉しい。
「久しぶりに会えて楽したったです」 たのしたった? たった? やっぱり今までどおり弟でちょっとホッとしたりして。
2005年04月19日(火) |
いろいろリアルに思い出す |
今日は初めてバイトに行った。 最近の日本は随分便利なのですね、登録行けばかなり自分に都合のいい時間で仕事ができる。 シフトが組めるとかじゃなくて、1日だけとかで派遣されるの。 ま、前から配膳の派遣とかはあったけどさ。こんなにシステム化されてなかったから。
で、行ってきた。 中華レストランでランチのみバイト。 時給は良い。が、拘束時間が短い=収入が少ないので交通費自己負担はちときついかな。 でもまぁ良い。
一緒に組んだ女の子、就職活動中、小奇麗でスタイル抜群。しゃべり方は舌足らず。 そうそう、日本人ってこういうしゃべり方する人多いよね。 やや声が高くて舌足らずで、ちょっとアニメ風のしゃべり方。 ガイジンな目で見ると「媚びてる」とか「ぶりっ子」なんだけど、日本人感覚で言ったら普通だな。 つーか、地声の私がやたら偉そうに聞こえて自分でもびっくり。 途中からちょっとぶりっ子にトライしてみる。
ちなみにその子に「学生?」とタメ口で聞かれて喜ぶ三十路。 日記に書くほどまでに舞い上がってしまった。
店長は三十代前半(?)。 お客さんにはさわやか対応、裏ではかなりキレてる。つーかかなりガラ悪いっす。モノとかに当たってるし。 あんまり快適とはいえない職場環境。 でも明日までだから別にいいんだけどさ。
そうそう、日本の飲食業会っていろんなのが居るよね〜とか そうそう、日本のランチってポーじゃ想像もできないほど慌しいよね〜とか そうそう、日本では発声法に気をつけなきゃとか いろいろ思い出した。
ソルボンヌK子先生にご招待いただき、唐沢先生ママさんの手料理をご馳走になりに行く。 このお2人の日記を読むと、ママさんの作る食事が美味しそうで美味しそうで、ポーに居た時から絶対参加させてもらうぞ!と野望を燃やしてたの。
そしたらあなた、前菜に海老とスナックえんどうのかき揚げですよ。 アナゴをパンで巻いて揚げた(焼いた?)のですよ。
カルパッチョのように薄く切った白身の梅ソースつきですよ。 わかめとミョウガが合いますよ。 サラダはセロリと大根とミョウガの千切りですよ。はりはりですよ。 鰯は紫蘇を巻いてあげてますよ。さっぱりほっくりですよ。 鴨はねぎと串に刺してたれと塩で焼いてますよ、ジューシーですよ。
散らし寿司はヅケとアナゴ、いくらたっぷりですよ。厚焼き玉子はプロの味だし紫蘇とミョウガは嬉しいし、竹の子は季節の香りだし、何と言っても椎茸の含め煮がまぁ!
だって私、椎茸嫌いなのに。 風味が強い分、干し椎茸は一番苦手なのに。 せめてみじん切りにしてあれば・・ってレベルなのに。 二つに切った干し椎茸の含め煮、わしわし食ってしまった。 しかも散らし寿司の後の煎茶ウマ〜。
デザートは手作りアイスイチゴ味にイチゴ散らしてバウムクーヘン添えて。 最後は紅茶飲んで。
他の人は私が持っていったポーの何とも特徴のないソーセージやらチーズやらを食べてワイン飲んでたけど、私はモチロンお断り。そんなのみたくもないのです。
ああ美味しかった。 また食うぞ〜。
実は日本に帰ってくるの、ビクビクしてた。 私の中の日本と現実がうまく重ならなかったり、「懐かしい」と思う前にいろんな複雑な感情にとらわれたり。 実際、3月にもこんな日記書いてるしね。
せめて帰国の際にゲラ夫が居れば、日本文化を旦那に説明するという名目で全てを客体化できるんだけど。今回はゲラ夫という受け皿も無いし。 2ヶ月弱も居るのに1人で背負いきれないほどのアイデンテティークライシスに陥ったらどうしよう、つーか絶対陥るし。困ったなぁと思ってたんだけど。
しかも逆に日本が居心地良すぎて、ポーに戻りたくなくなった場合もこれまたすごい葛藤になるわけで。 ポーでもそこそこ幸せな日々を送ってるのに、それはマヤカシだったの?みたいな。ゲラ夫とのこともあるし。 日本帰国って結構複雑なんだよねぇ、と思ってたんだけど。
なんて平穏な日々。 いやいや、毎日なかなか精力的に動き回っていろんな人に会ってずいぶん忙しくしてるんだけど。 新しい出会いがあったり、懐かしい人たちと連絡を取ったり。 でも全てが素直に楽しい、嬉しい。
ポーに居る間はマメに連絡とって無い人たちとも、「あ〜、そろそろ日本離れてから時間も経つし、距離がでてきたかなぁ」なんて思ってた人とも会ってみたらいい感じ。 久しぶりに会う親戚とも、珍しくバトルを展開せずに穏やかに楽しめる会話。
かと言って、ポーに戻りたくないわけでも、ゲラ夫の居ない生活が良すぎるわけでもなく。 「この人たちとは今度いつ会えるんだろう」みたいな焦燥感も無く。 普通に日本滞在を満喫してる。 毎日楽しい。毎日穏やか。全然心がざらつかない、ざわつかない。
どうしたんだろ、大人になったのかな。 壁を乗り越えたというには、コレといった努力もしてないんだけど。不思議な現象。 でも美味しいものを美味しいと、楽しいことは楽しいと素直に思えるって幸せなことだ。
平日昼間の歌いたい放題で妹とカラオケへ。 実は妹とカラオケ行くのって多分人生初めて、多分。行った事あるのかもしれないけど記憶に無いし、まぁ二人で行くのはじめて。
実は私、邦楽全然聴かないから日本に住んでた頃からあんましカラオケって行かなかったんだけど、最近のカラオケは洋楽も選曲豊富だし去年の帰国でゲラ夫と一緒に行ったのも楽しかったし、と決行。
でも私の妹って普通に邦楽しか聴かない人なんだよね〜。 向こうも気を使ってくれて、5,6年前とかの歌謡曲を歌ってくれるんだけど、5年前の邦楽聴いたってわしにはわからんのじゃ。当時から聴いてなかったからねぇ。
しかも私は妹が知らないであろう洋楽でもガンガン歌う。 (ま、ピストルズすら知らない妹もどうよ?って話なんだが。) 妹も2曲目あたりから私に合わせるのを止めて、自分の好きな曲ばっか歌う。全然好みがかみ合わない2人のでも楽しいカラオケ。
が、途中で意外なところに共通点がある事に気づき。 ブルーハーツとユニコーンで2人ではじける。そうか、この辺は重なるのね。 しかも姉妹だけあって声質はそっくり。 もし私らに才能とかやる気とか野望とかがもうちょっとでもあれば素晴らしいデュオとして歌手デビューできたかもしれないのにね。
4時間ほど歌いまくってなんだか楽しい1日だった。 ・・・ま、水曜の話なんだけど。なんだか日本に居るとゲラ夫に毎日長いメール書いてるから日記書く時間がないんだよねぇ。
長い長い長〜い日本へのフライト。 ちょうど着陸のタイミングで関東一帯に地震があり、成田上空を旋回すること30分、やっと着陸。 ごった返しの成田空港(空港一時封鎖した後で一気に到着が相次いだため)。ダイヤの乱れた京成鉄道&JR。 誰が悪いわけでもない、でも疲れてるんじゃ。早くゆっくりしたいのじゃ。 と、ちょっとイラつく。(ウソ、ホントはぶち切れてた。)
さて毎度のことながら日本に来るたびに浦島太郎。 ・お札が違う。そしてきっぷ売り場で毎回新札使えないところに当り、後ろに並んでる人たちをイラつかせる。 ・若者の化粧が濃くなってるのに驚く。アイメイクは前回帰国時あたりから既に濃くなってたけど、最近のヤングはファンデとチークも濃いですね。 ・黒髪流行ってないじゃんか。髪染めないつもりだったのにー! ・スーパーで売ってる商品1つ1つが小さい。旅行にでも持ってくの?ってなサイズのドレッシングや野菜のパック。
あ、ポーじゃないんだった、と思った瞬間。 ・1000円くらいの買い物のときに一万円札を出してもいやな顔されない。1080円の買い物の時に1130円出しても店員がパニックにならない。 ・切符を改札で通すとき、いちいち裏表を確認してしまう。日本のは裏面から入れても大丈夫なんだよね。 ・蛇口をひねってもお湯が出るまで時間がかかる。 ・くしゃみした人の横で口をパクパクしてしまう。「ナズドロヴィエ(英語だとBless youかな)」って言いたいんだけど、日本語がでてこないため。つーか日本語ではそういう時何も言わないしね。
TV観てもモチロン面白くない。知ってる芸能人が居ないワケでは無いんだけど、私の笑いのツボが外人になってる模様。 ちなみにプロ野球はポーでもネットラジオで聴いてたんだけど、TV観てびっくり。みんなユニフォーム変わりすぎ。しかも中日と横浜の区別つかんし。
2005年04月09日(土) |
実家に帰らせていただきます。 |
ま、旦那が家を空けてる間の話だけど。 私らが留守の間はゲラ夫妹がこのアパートに住む予定。 枯れつつある植木に水をやってもらうのと引きかえに住居提供。ゲラ夫妹はルームメイト2人とアパートシェアしてるから、しばらく1人暮らしで羽を伸ばしてもらう。
私もゲラ夫も日曜の朝出発なんだけど、ゲラ夫のフライトが朝6時。私9時。4時起きで一緒に空港行って、待つ場所ないけど3時間待つか、別々のタクシーで行くか。まだ迷ってる。
スーツケースの重さ量るために体重計買ったら、私の体重去年から増えてなかった。 が、確実にパンツは全てきつい。腹も二の腕も絶対太くなってるのに体重自体は変わってない!? この肉どっから来たんだよ〜。 体重増えてた方がまだマシかも。
ま、そんなこんなでバタバタと、月曜からは日本です。
こちらのサイトにポーでの法王に関する儀式などについて詳しく掲載されています。写真も沢山で一読の価値アリです。
今日の葬儀は予想通り全てのポーTV局で放送。音楽や映画チャンネルは何も放送してないです。
バチカンでの様子は日本でもTV中継されてたんでしょうか。 各国首脳人などを細かく映してた西欧ニュース番組と、カトリックの細かな儀式を丁寧に訳付きで放送していたポーが対照的。
わたし自身は次の法王がどうなるとか、どこの国の来賓が誰の隣に座ったとか、この上なくどうでもいい事なんで、ポー番組の方が嬉しい。でも法王の言葉を読み上げられてもポー語じゃわかんないんでEuroNewsに切り替えつつ。
今日の葬儀を観ながら、本当にこれで法王とお別れなのだなぁとしみじみ。 今まで法王と一緒だったという意識は無かったんだけどね。
ニュースで観たり読んだりする限り、やっぱりヨハネパウロの功績がいろいろと取り上げられてる。 シナゴーグに行ったとかカストロに会ったとか東方教会との和解推進とか。 自分を狙撃したテロリストを許す発言もしてたね。
でもね、彼の一番の功績はもっと違うところにあると思う。 ヨハネパウロ2世は私が知ってる唯一の法王なんで、法王ってみんなこうなのか、たまたまヨハネパウロ2世だけがこうなのかは私にはわからないんだけど。 法王って本当に人々に「届いた」人だと思う。(日本語的に言うなら人々の「心に」届いたってところなんだろうけど、わざとらしいというか現実味を欠いた言い回しなんで敢えて英語的表現を直訳。)
法王のスピーチを見たことある? しゃべってる断片じゃなくて、スピーチ全体。 すごく「愛」に溢れた人でしょう。「慈愛」というのか。 偉そうとかスゴイとかじゃなくて、ホントに身近に感じられる。 カトリックからはるか彼方離れた所に居る私ですら「ああこの人は届いてる」と思う。 で、感動してるとジョークとか飛ばしてるし。 法王がジョーク飛ばしてるの観た事ある? すごく人間味があるよね。
遺書には法王にも迷いがあったことや、自分の弱さについて言及してる部分もある。 法王も迷ったんだ〜、そうだよなぁ。 弱かったんだ〜。まぁ当たり前なんだろうけど。 聖なる人と神は違うよなぁ、とか。ボーっと思ったり。
葬儀が終わって、私の中のざわついてた部分がちょっと治まった。私なりにお別れ。 ポー人もみんな、自分たちなりのお別れをしたんでしょう。
法王の遺書が公開されましたね。 クラクフでの葬儀も考えてたのか。だったらクラクフでやってくれればよかったのに・・とふと思ったけど、ここ数日のバチカンの映像を観て考え直す。 ポーランドじゃ無理無理、対応できませんよ。絶対無理。
しかも私はもうすぐ帰国。ゲラ夫も日常的に空港を使うことが多い。こんな大量の信者が集まったら私らの日常にも障害をきたすじゃないか。ああバチカンでよかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 今回日本に行くにあたり、「帰国」って言葉を遣ってるけど、実はあんまり日本に「帰る」という気がしない。日本に「行く」って感じ。 学生時代から帰国するたびに「で、今回はいつまで居られるの?いつ向こうに戻るの?」とか訊かれてたんだけど、その度に「今帰ってきてるんだから。向こうには○日に”行く”の」と言い返してたんだけど、そろそろ自他共に「帰る」所は日本じゃなくなってきたような気がする。
って事は私がギャグで使ってる 「ゲラッチ様来日決定! ツアースケジュールは・・・」 なんてメールも正しかったのか。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ゲラ夫ママの「死は恐るべきものじゃない」って言葉を考える。 死を恐れないってすごい事だよなぁ。 と、口にしたらゲラ夫が驚いてる。 「仏教徒は死を恐れないんじゃないの!?」
いや、本来の仏教徒は死を恐れないのかもしれないけど、私は凡人だから普通に死は恐いですから。 「なんか、君と居ると仏教に対する考えがどんどん変わるよ・・」 とか言われても、私はなんちゃって仏教徒ですから。私を基準にしないでください。
2005年04月06日(水) |
Good Catholic |
ゲラ夫従妹の出産の反応に関して、ちょっと不思議な点が。 ゲラ夫の実家も伯母さん一家もみんな敬虔なカトリックで毎週日曜には必ずミサに出てる。 でもカトリックって婚前交渉禁止じゃないですか。ま、その辺は守ってる人がどれだけ居るかわからんけど、結婚しないで出産ってダメなんじゃないの?と。
いやいや、いくらカトリック大国のポーとは言え、未婚の母やできちゃった婚なんてよくある話ではあるんだけどさ。(しかも中絶が法律で禁じられてるから産むしかないし。) それにしたってそこまで敬虔なカトリック一家なんだから、何かしら言う人は居ないのか、と。
それが居ないんだな〜。 正しいカトリックなら、迷ってる人に正しい道を示すべきではあるんだけど。 でも罪を犯した人に対して、罪の重さを判断するのは神の役目。 ましてやその罪が自分に対して犯されたものでない場合、許す許さないは全て神の思し召し。
だからパトリツィア(出産したゲラ夫従妹)を非難する資格は誰にもないと。 なるほどね〜。それにしたって宗教云々ナシにしたって彼女の出産状況を考えたら誰かしら非難する人が居たっておかしくないのにね。
ゲラ夫ママは「子どもができちゃったんだから、今更何を言ってもしょうがないし、助けを必要としてる人を前に非難したって何の役にも立たない。カトリックであるかとか言う前に、人間として、困ってる人を助けないわけにはいかない。」と言ってた。 いや、やっぱりカトリックのベースがあってこその発言だと私は思うんだけどねぇ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 久しぶりに歯医者。あいかわらず超美人なのに目の下の隈がすごい金髪の先生に診てもらう。 いつも通りマスクもしない先生。顔が5センチくらいのところにあってドギマギ。・・と思いきや、治療始まったらフェイスシールドを付けた。極端ですな。
この先生、アシスタントの女性と延々とおしゃべり。私がポー語わかんないと思ってるのか単に気にしてないだけなのか、アシスタントの恋愛相談から自分の出産経験から同僚の悪口から、「あの〜、私の存在は・・・」ってなるほど赤裸々に話してる。
そんな中でやっぱりローマ法王の話になって。 「バチカンに集まってる信者すごいね〜」 「押し合いへし合いだし、怒鳴りあってる映像も流れてたね」 「法王の遺体の写真撮ってる人達、ちょっと気になるねぇ。自分で持ってるだけならいいけど、ビジネス絡みで写真が流出するのかと思うと嫌な感じ」 などと喋ってました。
その後法王がポーに来た時の話になり、2人とも法王を観に行ったようなんで、その話ですごい盛り上がりを見せて「あの、私の存在は・・」な状況は最後まで続いた。
2005年04月05日(火) |
ミサ / おめでたい? |
引き続き国喪。 バチカンには続々と信者たちが到来してるらしく、ニュースで観る限り何だかすごい事になってる。 でもTVに映ってる「信者」な人達、なんかポーの信者と随分違うな。 一口にカトリックと言っても国の背景や文化が全然違うから、色んな種類の人が来るのは当然だとは思うんだけど。 それにしたって歌って踊ってる信者。喪に服してるのか? 「オーレーオレオレオレー」ってサッカーの応援歌(オリジナルは違うのかもしれないけど)歌ってる若者とか。違和感あるなぁ。
今日はワルシャワのピウスツキ広場で巨大なミサが。 店やレストランは通常営業してるなか、夕方からミサが始まって私の読んだ記事によると20万人もの人が集まったらしい。休日じゃないのに!!! このニュースサイトにちょっと写真も出てるので興味ある方はどうぞ。 広場になんてモチロン人は収まりきらなくて、隣の公園(ベンチのある林って感じ)も人、人、人。
普段目にする聴衆といえば、やっぱりコンサートとかイベントが多いから、こんな静かな聴衆を観るのってちょっと不思議な感覚。 人の波なのに押し合いになってないし。誰も騒いでないし。
ところで法王のお葬式(っていうのか?)が金曜に決まって、ポーは休日扱い決定。ゲラ夫は研修行く直前だし、私も日本帰る直前だし、いろいろ支払いとか手続きとか買出しとかやるべき事が沢山あるのに店も銀行も閉まっちゃうってのはちと痛い。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ゲラ夫の従妹、パトリツィアが出産した。 まぁおめでとう!とお祝いの言葉が真っ先に出た人は、親戚中誰もいないんじゃないかな。 だってパトリツィアはまだ学生。大学1年生なので卒業まであと最低4年はある。(ポーの大学は5年か6年で卒業。)モチロン結婚だってしてない。
でも何ビックリしたのは・・・。 パトリツィアは大学の寮に入ってるんだけど、イースターは帰省してた。で、陣痛が始まり、そのタイミングで初めてカミングアウトしたの、妊娠してる事。。。 臨月の妊婦相手に誰も妊娠してると気付かなかったってのもスゴイでしょ?
しかも実はパトリツィア姉ってのが2年前同じように臨月カムアウトして出産してるんだよね。彼女は大学行ってないけど仕事も見つかってなくて(ポーの地方都市は失業率めっさ高くて仕事見つけんの大変なのですよ)結婚もしてなくてそのまま出産。 相手の男性も仕事が無かったんで、双方の親に(金銭面以外でも)援助してもらいながら彼女の両親(ゲラ夫の伯父さん、伯母さん)宅に同居。 ま、いくら初めての経験じゃないとは言え、臨月カムアウトはどうしたって驚くと思うんだけどね。
パトリツィアは陣痛始まってからかなり大変だったらしく、9時間頑張って最終的には帝王切開。それに立ち会ったのがゲラ夫ママだったの。(すごい偶然)
で、パトリツィアはもう学校に戻ってる・・・。出産数日後には子どもを実母に預けて大学通い。 ゲラ夫の伯母さんもかなり嘆いてたらしいけど、パトリツィアに退学して欲しく無いし、子どもの面倒は誰かしらが看なきゃいけないしで結局折れたみたい。 ちなみにパトリツィアの彼も大学1年生なので無収入。 上にも書いたけど、ポーは失業率高すぎて学生のバイトとかも殆ど無いのですよ。
それにしてもゲラ夫の伯母さん超大変。三女はまだ11歳なのに孫が2人、孫の親(自分の娘とその彼氏たち)は無収入。 ゲラ夫伯母さんだってポーでは安月給で一番有名な職業、看護婦さんだから決して余裕があるわけではない。
パトリツィアのお父さん(ゲラ夫の伯父さん)はもう1人孫が生まれてすごい喜んでるらしいけど。伯父さんは病気で休職中(給料はでる)なんだけど、最初の孫の面倒も看てたから子守りは慣れたもんだし、やっぱり孫は可愛いらしい。
みんなすぐにはお祝いの言葉が出てこないけど(みんなまず最初に「マジで!?」ってのが来るから)、話をひと通り聞いた後、 「でも良かったじゃない、無事に生まれて。」 みたいな感じでお祝いモードになってるらしい。私も赤ちゃん見に行きたいんだけど帰国するからな〜。
2005年04月04日(月) |
法王の死、その後 / 春の味 |
祐子さんの日記にポー国旗に黒い喪章が付いた写真がありますね。 今日もワルシャワには至る所にこの国旗が。
店や学校は今日から既に通常業務に入ってるけど、店員や銀行員などは胸元に黒のリボンをつけてた。(白いリボンの人も居た。) 家の近所のパブにはドアに大きな黒いリボン。 MTVも今日からミュージックビデオ流してたけど、クラプトンの”Tears in Heaven"とか、そんな感じの曲ばっかり。 ポップミュージックを普段流してるラジオ局も、今日はクラッシックだったし。
ゲラ夫のイトコちゃん(8歳)は、日曜日に居ても立ってもいられず、4回も教会に行ったそうな。普段日曜礼拝に行くの面倒くさがってるゲラ夫弟(18歳)も、イトコちゃんと一緒に2回教会に行ったらしい。
ゲラ夫ママが「ヨハネパウロのような素晴らしい法王が居て、私達は幸せだった」「法王の死は悲しい事ではない」「死は恐いものじゃない」と言ってたのが印象的。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 去年も書いたけど、ワルシャワの春といえばラディッシュ。出回り始めは一株5とか6ズロチなんだけど、少しずつ値段が下がって初夏には1ズロチくらいまで下がる。 同じ時期にレタス(でも日本のレタスよりサラダ菜に近い)も出回る。
最近バザールでも出始めて、ラディッシュは2ズロチ、レタスは3ズロチ。 先日買ってきて、クリームチーズを塗ったオープンサンドに乗せる。 出回り始めたばっかのラディッシュは瑞々しくて苦味が一切無い。
冬の間中、白菜と人参、タマネギとビート(赤カブ)のみで過ごしてきた私、野菜すごく飢えてて仕方なしにピクルスなんかで誤魔化してた。 が、これからは生野菜が沢山食べれるぞ〜。
スライスしたラディッシュをチビチビ食べてたんだけど、今日また2株買ったので、明日からレタスを豊富に使った野菜サラダを飽きるほど食べよう。 どうせ日曜には日本に発っちゃうんだし、その前にワルシャワの春を満喫せねば。
ボトフィンカ(ビートの葉っぱの部分)を使ったスープも春の風物詩なんだけど、今年は帰国時と重なるから逃しそうだなぁ。 ま、イチゴシーズンには帰ってくるはずだからヨシとするか。
土曜日夜に法王が神の元に召された。 神に召されたという表現がここまで合う人はいないだろうなぁ。
ワルシャワでは教会の鐘が鳴り響きました。 サイレンも鳴ったらしい。(私は聞いてないけど。)
TVでは金曜日から法王の特集番組ばっかりだったけど、今日は更にアニメ番組やMTVなどは放送自粛。 ローマ法王の特別番組も各局のロゴが黒色になってる。
教会には沢山の人、人、人。 ポー国旗に黒い布をつけたのも至る所に掲げてある。
ポー大統領のコメントを見てゲラ夫とヴィオラ憤怒。 ポー大統領のクファシニエフスキは共産時代に共産党の青年部リーダーだった。ってことは無宗教。ことごとくヨハネパウロを無視すべく行動してたくせに今になって敬虔なカトリック面するな、って事らしい。 怒り狂うゲラ夫とヴィオラにビックリした。
でも一番ビックリしたのは、予想外に落ち込んでる自分、かな。
エイプリルフールですね。 去年書いたポーのエイプリルフールの話はこちら。 ま、今年は法王が大変な事になってるからエイプリルフールどころじゃないんだけどね。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 私がポーに来る前に法王をみるチャンスがあったのは2回。 ニューヨークとエルサレムで。 が、別にカトリックでも無いし興味も無いし、何十万人って人が集まるところにわざわざ出かけなくていいっしょ、って事で1度も観に行った事なし。 道路封鎖も警備も膨大な数の信者も、鬱陶しいなぁくらいにしか思ってなかった。
だいたい法王なんてシンボリックな人でしか無かったしね。功績とかもよう知らんかったし。とりあえずコンドーム使用反対とか、同性愛を認めないとか、女性の聖職者(神父)はダメとか、その辺は納得いかなかったけど。
そんな私でもポーに来て変わったわけですよ。 だってポーで法王を悪く言う人が居ない。法王を悪く言うポー人に1人も会った事無いんだよ!? 凄くない!? どんなに粋がってるお洒落さんも、悪ぶってる不良っぽい人も、みんな悪く言わないの。 しかも言論弾圧とかじゃ無いの。いや、公共電波では弾圧と言うか自粛とか、まぁいろいろあるんだろうけど(どこの国だってあるじゃん?)、でもポーの場合一般人の日常会話の中でも法王を悪く言う人が居ないの。
2003年の法王帰国の時だって百万単位で人が集まってるし。 共産時代に心の支えだったのは分かるけど、共産時代を知らない若者もいっぱい来てるし。 なんつーかね、「愛」を感じるわけですよ。ポー人も法王も。 法王の言葉もさ、「誰かに言わされてる」感も無いし、ホントに心の底から発せられてる(ように聞こえる)んだよ。発言も常に一貫してるし。ポーに来た時だって超嬉しそうだったしさ。感動するよ。
イースターのミサのときもみんな法王の体調について祈ってたしね。 イースターのバチカンで人前に現われて、何か言おうとしながら体がいう事きかなくて発言できなくて、それでも十字を切った法王の姿にも心を打たれたし。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ポーではどのチャンネルも法王の報道一色。 ポー語のニュースじゃ私、理解できないからBBCとCNNとEuro Newsを交互に観てるんだけど、観てるとイラつく。
CNNはみんながなりたてる。「視聴率、頂き〜♪」と言わんばかり。 しかもいつ死ぬかのカウントダウンみたいのばっか。 法王の死がどのタイミングで発表されるかの予想とか、次の法王の決定方法とか、仕方ないのかもしれないけど法王に対する「気遣い」みたいのが全然なし。 わざとらしくアメリカ人の神父(司祭?)が法王に会った時にの話をしてたりして、「自分のおじいちゃんに会った時のような感情でした」とか言ってて更にムカつく私。
BBCはどうやらレポーターの女性がカトリックのようで、バチカンからの放送は法王に対する気遣いを感じる。けどスタジオからのはイマイチ。CNNほどがなりたててはいないけど、やっぱり今後の予想とか、手続き上の問題とか、そんな話が続く。
Euro Newsはスタジオからの放送が無いから、インタビュー、声明、バチカンの広場からの実況中継のみ。CNNと並んでイタリアメディアのフライングニュース(「法王死す!」)を真っ先に流してた。訂正も早かったけど。
ポーのニュースは他の西欧メディアが「意識は無い」と言ってるのを何度も覆す発言。 「法王のベッド脇に立ち会ってる人からの情報」として「まだ意識はあります」との報道。 あとは若かりし頃の映像や、生家付近でのインタビューとかもあって「もう死んでるみたいな扱いだな・・」ともちと思う。 「法王はいつまでも私達の心の中に生き続けます」とかの文字も出て、いやまだ死んで無いし・・みたいな。ま、その後「私達は希望を捨てない」とかも出てたけど。 モチロン教会で祈る人達のインタビューや、ポー人神父の話やらもずっとやってます。
ポーニュースはがなりたてもしないし、レポーターもわざとらしく神妙な顔とかして無いし、観てて一番良い。が、内容が全部理解できないのでたまにチャンネルを変えてるんだけど。(そして気分を害する私とゲラ夫。)
法王の死は悲しむべき事じゃない、ってのはポー人もわかってるんだけどね。でもみんな悲しんでます。 関係ないのに私も悲しい。
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