彼がいるから



 もう泣かないで。

また私の悪い病気が始まって、PCを起動せず
に携帯から彼に長文のメールを送った。
どうなっているのかわからない彼の現状。
見えてこない未来と私のいる環境。
またなの?と、もういやだの気持ち。

私の話を聞いて、その通りだと頷き、今すぐにはどうする
こともできないけれど、足場を作ろうと努力していること。
なかなか思うようにいかないけれど、二人の生活のために
考え動いていること。
彼の話を聞き、ようやく落ち着いた。

久しぶりにこの2日、彼と長時間話せた。
他愛ないおしゃべりが、どれだけ元気になるか忘れていた。
右手首をまわすとコキコキ音がする。
 どんなふうにマウスを持ってる?
彼は自分がどんなふうにマウスを持つのか教えてくれた。
よくわからずにいたら、写真を撮って送ってくれた。
遠く離れた場所にいる、それでも今現在の彼の腕と手。

声を聞き、冗談を言い合い、彼の手を見て
私が笑えるのは、彼がいるからこそだと思った。

2005年09月29日(木)

苛立ち
言い訳?理由?口実?
前はなんだったか覚えてる?
今回はなんだと思う?
私にとっては同じに見える。
私も同じだから言えないね。
どうでもいいよ。
もうどうでもいい。
機嫌がいいとか悪いとか、とっくに過ぎてる。
だから都合のいいように、私が合わせるなんて思わないで。

2005年09月27日(火)

愛の言葉





彼が、愛してるよと言う。
私はなかなか自分から言えない。
彼に言われて、私もと言ってしまう。
言われたから言うのではなく、自分から言いたいのに。
声に出して言うのは照れくさい。

彼の名前を呼ぶとき、心の中で続けて言う。
言いにくい言葉を、彼の名前を呼ぶことで代えている。

何度も何度も彼の名を呼ぶ。
愛してる、愛してるの代わりに。

2005年09月24日(土)




1日の終わりに彼の声を聞く。
話をすることで、そこに彼がいることを
確かめる。

前は理解できなかった仕事の大変さが
わかるようになった。
彼も時間を見つけては、メールをくれる。
だから安心して、仕事が終わるのを待ち、
彼からの電話を待つ。

彼の声を聞いて、ようやく私の1日も終わる。
なにより心配なのは、彼の体調。
身体を壊さないようにね。

私は何もしてあげられないねと言うと、仕事が終わって
声を聞くと疲れが取れると言ってくれた。
いつまでも言ってもらえますように。


 




2005年09月22日(木)

愛されるより愛するほうを




懐かしい人との再会。
早速、彼に伝えました。
彼も楽しみにしています。

言葉と写真のコラボレーション。
当時、どれほど慰められ
また、突き刺さり
心に響いたことでしょう。
振り切るように、自分を欺くように、言い聞かせ、離れました。

これは昨年作ったもので、副題は“Photoes&Words”
再開と再会の感謝として。



2005年09月21日(水)

返事










声を聞くたびに泣いてしまう数日の最後に、自分の言葉で我に返った。
 呼んで返事してくれるって幸せだな。
彼の名前を呼んで、何?と返事があるのが当たり前になっていた。
今夜も名前を呼んで、返事があった。

当たり前でなかった当時の部屋の白い壁が浮かんだ。
壁に向かって名前を呼んだ。
どうしているのかわからずに、それでも声に出して何度も呼んだ。

今は呼びかけると必ず返ってくる。
壁に向かって声を出さなくていい。
彼に向かって彼の名前を呼ぶ。
彼が私の名を呼び、私は彼の名を呼ぶ。



2005年09月20日(火)

夢の中
昨夜は中秋の名月で、東京では40年に一度の晴れた夜空に
美しい満月が観られた…らしい。
風流とは無縁なので、ベランダに出てちらっと夜空を見上げ
月を探さずに窓を閉めた。

彼は休みの間、眠り続け、それでも疲れが取れないと
独り言のようなメールを1通寄越した。
負けじと私も独り言のようなメールを送った。

目が覚めて、また見た夢の余韻に浸っていた。
夢の中には複数の人が登場して、私は楽しそうだった。
夢の中では一人じゃない。
ずっと眠っていられたらいいのに。
こんなことを思うのは、久しぶり。


2005年09月19日(月)

あのとき見たもの
彼と撮った写真を見ていて、思い出した。
あの日、彼を迎えに行き、駅のカフェのテーブルの上。
あのとき見たままを口にしたら、何かが変っていただろうか。
あの場で見たものを彼に告げ、その場を立ち去ればどうなっていたか。

駅構内のカフェで思い出すのは、テーブルの上にあったものと
別の日に見た、涙ぐんだ顔。

もしもを考えても仕方ないけれど、今日はあの場面が浮かぶ。
あれから何年経ったろう。

2005年09月18日(日)

夢を見た
夢を見た。
隣の部屋との壁が、なぜかふすまになっていて
隣に住んでいる人たちがテレビを観ているのが見えた。
私は視線を気にしながら、ベランダに出て洗濯物を取り入れた。
ふと気配を感じて振り向くと、息子と彼女が笑っていた。
いつ来たの?
さっきからいるよ。
部屋に入ると隣の部屋の住人までいて、4人で楽しそうにしていた。
私は夕食の材料が足りないと困っている。

もう一度ベランダに出ると、そこは1階でベランダの柵の向こうは
海だった。
右手から坂になっていて、左手が浅瀬。
ちょうど半分くらいのところにネットがあり、みんながテニスをしていた。
すごいねと言って息子に声をかけると
そうでもないと言いたげに笑っていた。
ビーチバレーみたいなビーチテニス。
こんなの見たことないからと言うと、息子はそうだね、すごいなと言った。


2005年09月16日(金)

嫉妬
一週間も一ヶ月も、あっという間に経過するのに
なぜか一日が長い。

彼の仕事に、また人が増えた。
忙しいのにその人たちの面倒まで見なければならなくなった。
一人は女性。
彼の近くにいるというだけで羨ましい。

 どんな人?

 知らない。

 話さないの?

 うん。

 姿かたちとか、見るでしょう。

 ただのオバサンにしか見えない。
 化粧臭い。

香料のきつい化粧品を使っているらしい。
少し安心する。
彼は香料が嫌いだから。

呑み会には、どれだけ行っても平気なのに
同じ部屋で仕事する女性に嫉妬する。
今までこんなことなかったのに。








2005年09月15日(木)

落とし穴
2ヶ月ほど前に見つけた架空のブログ
海外のブログ事情は知らないけれど、日本でならあり得る話。
誰が作ったのか、本当によくできている。

ブログは簡単に写真を貼ることができ、コメント欄がある。
日記サイトとの最大の違いはトラックバックできること。
あらかじめ用意されたテンプレートはオシャレなものが多く、
知識がなくても説明どおりにすれば、あっというまに
自分のスペースができてしまう。
落とし穴に気づかずに続けていけば、この架空ブログのようになるだろう。

上でしたように、たまに私もリンクをつける。
自分でしておいて変だけれど、多くの人が簡単にクリックすると思う。
リンクの目的が悪意あるものならと考えないのだろうか。
リンク先がブラクラかもしれない。
ほとんどのブラウザが、リンクにマウスポインタを乗せれば
ステータスバーにリンクのURLが表示される。
私はクリックする前に、必ずステータスバーを確認している。
ステータスバーに文字を流すサイトは、迷惑以外の何ものでもない。


*** *** *** *** ***

彼は多忙で過労。
私は、何もしていないのに疲れが取れない。
 
 どうすればいいかな?

 迎えに行くから、一緒に暮らそう。

 迎えに来てくれるまで、どうしてればいい?

何もしたくない病が続いている。 




2005年09月13日(火)

凝り
選挙の開票速報を見て1日を過ごした。
選挙権を得てから、これほど関心を持ったのは初めてかもしれない。
父親の仕事の関係で、講演会に動員されたことを思い出した。
候補者のばかばかしい演説を聞いて、何故彼なのかと問うた。
豊富な資産と毛並みの良さ。
業界の代表として、国政の場に送り込むにはちょうどよい人物。
それが理由だった。

*** *** *** *** ***

今朝は6時前に起床。
毎日起きる時間が早くなっている。
そして早い時間に眠くなる。
深夜に目が覚めて、昼間寝てしまうようになりたくない。

彼と話す時間がどんどん減ってきた。
一人でドラクエをしたり、ののぐらむの解法を読んだりしている。

先日、また耐えられなくなりマッサージに行った。
ひどすぎると言われた。
凝り過ぎていて指が入らないらしい。
ほぐれることはないのかもしれない。
ほぐれる前に凝りが重なる。





2005年09月11日(日)

多忙
体内時計が巻き戻ったのか進んだのか、6時ごろ目が覚めて
22時には眠くなる。
彼から深夜2時過ぎに電話。
酔いすぎて気持ち悪そうで、話は支離滅裂。
1度目、気持ち悪いと電話を切った。
すぐに眠ってしまい、2度目の電話は驚いた。
何が発端だったか、

 もういいよ。
 そう?じゃいいんだな。
 いいよ。

私はきっと早く帰って休んでと言いたかったと思う。
寝ぼけていたので覚えていない。
あっさりと電話を切られて、すぐにまた寝てしまった。
3度目の電話は何分後かわからない。
彼はしきりに謝っていた。
私は寝ぼけたままだし、彼は泥酔状態で話がかみ合わないまま
おやすみを言った。

翌日、彼はひどい二日酔いで仕事をしていた。
はっきりと前日の会話を思い出せない。
彼は予定がおしているようで、再調整していた。
お互いに逢いたいねと言いながら、今度いつ逢えるか
それも見えてこない。
仕方ないね。

 

2005年09月10日(土)

はかりごと
数日前からSちゃんとはかりごと。
やはり初心を貫きたいらしく、目標の会社に応募。
書類審査を通り、次は面接。
面接日に会社を早退する理由を二人で考え、私がSちゃんの母になり
緊急電話をかけることになった。

応募する前に聞かれた。
 今のところを辞めるなんて、どう思われるか心配です。

 誰に思われるの?

 世間ってやつでしょうか。

 世間?赤の他人は何もしてくれないよ。
 
 そう言うと思いました。

たまたま買った情報誌に、憧れの会社が掲載されていた。
このチャンスを逃すと、また後悔するからと後押しした。

*** *** *** *** *** ***

彼の職場に人が増えて、仕事中に話せなくなった。
毎日、21時ごろの休憩時と帰りに電話してくれる。
話す時間が激減してしまったけれど、仕方ない。
このままじゃ身体を壊してしまうと言いながら
深夜まで仕事をしている。
私も眼精疲労で目が真っ赤だし、会話も頭が回らない。


2005年09月07日(水)

豪雨と台風
前回の台風と同じくらいだと、軽く雨と雷がと書いた一昨日。
あれからすぐに土砂降りになった。
停電と断水を覚悟して、水を貯め懐中電灯を用意した。
都内で床上や床下の浸水があるとは。

地震に落雷に台風と、東京は派手だ。
そう軽く構えていないと参ってしまいそう。
真夜中に懐中電灯を用意してる自分に笑った。
さっさと寝てしまえばいいのに、NHKを見続けた。

今日は朝から、九州地方を襲った14号のニュースに釘付け。
選挙戦や、ハリケーンのニュースは消えてしまったかのよう。
当たり前だけれど、会社でテレビを観られるのはこんなときだけ。

夕方、外が小雨になり、各局の話題も落ち着いた。
土地の低い所にお住まいの方はお気をつけください、と聴いて
自分が住んでいる地域がどんな状態なのか調べ、
防災グッズ販売のバナーをクリックしてしまった。
30点避難セットの内容を見る。
内容は充実しているようだけれど、とんでもなく重そうで
きっと私は持ち運べない。

あれこれ考えても仕方ない。
なんとかなるさと思いたい。
今までもなんとかしてきたし、後遺症は消えないけれど
まだ起こっていないものに対してまで心配すると疲れてしまう。

彼が心配してくれる。
それで不安が減っていく。
これだけで充分頑張れるよ。










2005年09月06日(火)

夏の終わり
先週から、またF1を観るようになった。
モントーヤ、アロンソ、フィジケラが上位。
私がよく観ていた頃は、新人だった。
時間の流れを感じる。

突然、気になるものが出てくる。
どこかのサイトのステータス行。
ブラウザのアイコンが点滅を続ける。
Java Scriptなのはわかったけれど、なんのために
これをつけるのかがわからない。
初歩から学ぼうとせず、気になったものから調べだすので
いつも中途半端。

別件で彼が呆れて、
 今度ちゃんと教えてあげるから。

たまには自分でなんとかしないとと思ったり
できたって仕方ないと思ったり。
ただの好奇心だから。
彼の仕事が予定より遅れている。
予定を立てて余裕を持ってするのが彼だから、苛立ちが見える。
邪魔しないよ。

夏が終わる。
台風のせいなのか雨と雷。
アメリカ南西部を襲ったハリケーンの凄まじさ。
台風とハリケーンの違いは、発生する海域と最大風速だそう。
救援に向かって発砲は理解を超える。
日本人は守りに入り、彼の国の人たちは攻撃的だ。
亡くなられた方たちのご冥福と復興をお祈りします。

 






2005年09月04日(日)

当たり前じゃなくなった
ケーキが食べたくなった。
こんなときいつもお世話になるのが、ライブドアの東京グルメ。
徒歩圏内でケーキショップを探す。
自転車に乗ると、行列ができる店まで行ける。
でも、今日は徒歩圏内で行ける店を探した。

近所にはケーキショップが6軒ある。
ほとんどが午前中に売り切れたり、少ししか作ってなかったりの
よく言えばこだわりの店で、買い手にとっては迷惑な店。
見つけた店の住所をメモして、地図で確認。
歩いていけるどころか、いつも行くコンビニより近い。

メモを持っていかなくても、ここなら見過ごさないだろうと
散歩にもならない距離を歩いた。
ぐるっと一周して、見つけられなかった。
どうしてなんでしょう。
部屋に帰って、もう一度地図を確認。
店の前を通っていた。
定休日でもないし、営業時間内だったし不思議。

何度か彼が連れて行ってくれた店のチーズケーキを思い出した。
チーズ風味のプリンみたいだった。
甘さ控えめでコクがあり美味しかったな。

東京にいるということは、ケーキだけでなくあらゆる種類の有名な店
に行けるということ。
服、靴、アクセサリー、食事などなど。
どこかを歩けば撮影風景を見かけ、先行ロードショーもある。
その恩恵に浴そうとしないのは、私がやはり面倒くさがりだから。

結局、ケーキは食べてない。
後でもう一度行こうと思っただけで、気がついたら夜だった。
キースマンハッタンのデイジーが食べたいと、去年はあれほど
思ったのに、買いに行こうとしないな。
今食べたいのは、メリッサのオペラだけれど、それも面倒で、
誰かが買ってきてくれるまで、思い出しながらもきっと行かない。

週に一度、必ずメリッサのケーキを買ってきてくれた人がいて
それが当たり前だったことが懐かしい。
映画は指定席だったし、出かけるときは車の後部座席。
いろんなことが当たり前だった。
今はそうじゃないのに、まだわかっていない自分がおかしい。
なんでも一人で決めて、一人でやっていくふうに見られ
自分でも勘違いしていたけれど、一人では何もできないみたい。

2005年09月03日(土)

手を繋いで
とりあえず報告なんて、照れてる様子がありありのメール。

 デートいいなー。

 デートじゃないです。

 じゃ何?

 遊んできただけです。

ふーんとニヤニヤしながら、返事を出さずにいると、電話。

 デートじゃないですよ。

 彼の電話番号教えて。Sが遊びだって言ってますって言うから。

 ムカつくー。

二人っきりで遊園地や映画に行ったり、ドライブするのはデートでしょ。

 手、繋いだ?

 手なんか繋ぎませんよ。

 なんで?

 そんなこと……できませんっ
 彼からしてくれたらできるかなあ。

恋するハニカミを観ていると、ほのぼのしたりわくわくする。
リアルなハニカミを聞かせてくれて嬉しい。
そして、意地悪してやると言いながら、ちゃちゃを入れる。

 ようさんは、いやらしいですよ。

 そう?

 監視されてるみたいだ。

 だって、電話して教えてくれるから。

手を繋ぐのは、初めてのキスより緊張しない?
嫌いな人や関心のない相手と繋ごうと思わないでしょう。

相手の体温を感じて、楽しくなって暖かい。
離さないといけなくなると、ちょっと寂しくなって
また、手を繋ぐ機会を待つ。
その瞬間、ドキッとして、そして、ほっとする。

  私と彼はいつも手を繋いでるよ。

  いいな。

  へへ、羨ましいだろ。いいだろー。
  だから、次は絶対に手を繋ぐんだよ。

  うう……できません。


毎回、Sちゃんは、恋愛じゃないですと言う。
じゃ、何よ?と聞くと、友達と遊びに行ってるだけですと言う。
なのに、○クンがどう思ってるのか、とても気になる。
  
 はいはい、友達なんだよね。
 ○クンも女友達の一人だと思ってるよねー。

私は、いつも意地悪を言いながら、
はにかんでばかりのSちゃんがとても可愛らしい。
もうすぐ手が繋げるよ。

2005年09月02日(金)

仕草
甘えられるから。
甘えてくれるから。

私のどんなところが好きの問いに、彼の答え。
私たちは、言葉より仕草で愛を示す。

交わす言葉は多い。
愛している、大好きだから、逢いたい、抱きたい。

甘い余韻に浸り思い出すのは、彼の仕草、彼を見つめる眼。


声。
一緒にいると安心する。

俺のどんなところが好きの問いに、私の答え。
逢うと愛の言葉は少なくなり、お互いの体温を感じ合う。

離れている時の、臆面もない愛の言葉は私を穏やかにし、暖かくする。

彼に逢いたい。
触れたい。
ほっとしたい。

2005年09月01日(木)

初日 最新

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