さてどちら?








『星の王子さま』が届いた。
数ページ読んで、思い出したことがある。
ある相談で
「私は40代です。独身で現在外国の大学院に在籍してます。
 卒業後は日本に戻り仕事をしたいのです。
 会社勤務経験もありますが、収入の大半は自分磨きのために
 使ったため、貯蓄がありません」

反応は様々だったけれど、彼女の人生を肯定したり
好感を持つ人はごく少数だった。

老後の人生設計ができていないという人。
独身を貫く覚悟で、私は分譲マンションを購入したという人。
もっと危機感を持てという人。
良い出会いに恵まれる可能性を捨てずに待てという人。

歳を重ねれば重ねるほど、現実的になり大人になる。
夢みたいなことをしていても、食べていけない。
確かにその通りだけれど。

昨夜電話をくれた友人のNちゃん。
 お姉ちゃん、何星人?
と、突然尋ねた。
地球人だと答えそうになったけれど、Nちゃんが流行の
六星占術のことを聞いているとわかったので
 さぁ?10年位前に、叔母も何か言ってたけれど
 どうでもいいから覚えてないな。
と答えた。
彼女は大変な勢いで、私が何星人か調べ、今後の私の人生に
ついても考えて、あれこれ提案してくれた。

大人らしく生きないといけないけれど
大人には、象を飲み込んだうわばみの絵は、帽子にしか見えないらしい。
私はどうだろう。
うわばみというものをまず知らない。
帽子にも見えない。
背中にこぶが二つある、小さな目を持つ蛇みたいな生き物に見えた。
Nちゃんの読んでくれた本には、私は奇人変人とあった。

彼に話すと、すぐにネットの無料占いを見つけた。
私との相性診断の結果は、気まぐれな私に付き合いきれなくなるそうだ。
詳細は・・・やはり忘れた。
ごめんね、関心ないのもここまで来るとひどいね。

2005年05月31日(火)

その人


夜半から激しい雨、風も強く、軒先に置かれたプランターの花々は、頭を垂れてしまった。
道端で悲しげに下を向いた薔薇。
立ち止まり、優しく両手で包み込み、顔を寄せた男性がいた。
手折ることなく、香りを確かめその人は、立ち去った。

その人が立ち去ったあと、同じ場所に立ち止まった。
風雨に負け、よく見かけるこの薔薇は、
豪華でもなく華麗でもなかった。
その人の立ち姿、知人と話す声、歩く姿勢、顔を寄せる仕草が綺麗だった。


*** *** *** *** *** *** *** ***

画像を表示させない設定のブラウザや、画像の読み込みを
失敗した時のために代替文字を挿入します。
例えばこれを応用して、マウスポインタをあてると
「いらっしゃいませ」や「こんにちは」など、遊びを加えることができます。
特定の人物に宛てた、秘密のメッセージを入れることも
できます。
楽しい遊び心に満ちたサイトの構成の一つだと思います。

16:12更新
プロ二人を相手に遊ぶつもりのようですね。
失うものの量、大きさ、深さを天秤にかけると
どちらに傾くでしょう?
その覚悟立派だと褒めてよいのか、嘆いてよいのか
未だ不明です。

*** *** *** *** *** *** *** ***

ケータイが鳴った。
留守録に番号を残した相手から。
友人だとわかり、ほっとする。
 お姉ちゃん
いつも、彼女は私をこう呼ぶ。
芸大のデザイン科を卒業した彼女は、とても美しい。
容姿も顔も感性も。

美しい人が好きです。
ふと薔薇に顔を近づけ、香りを楽しんだその人。
電話をくれた友人。

そして、私が何より嫌うのは、プライドを傷つけられること。
お墨付きを欲しがったことがありますね。
今、あげましょう。
病院に行きなさい。

2005年05月30日(月)

いつもと違う過ごし方
彼と話しながら、彼から頼まれた仕事をした。
裸で素顔の状態に、服を着せ、お化粧した。
こんなコーディネートはいかが?
ここのシャドウは少し濃い目に。
差し色は、どうしましょう?
持ち味を際立たせるために色は控えめに。

どんな味付けをしているか、一目ではわからないように。
七変化のように、さっと着替えられるように。
そして誰の目にも見えるように。

仕事上の会話のときは、普段の声とは違う声。
何度も修正が入り、少しづつ変えていく。
確かめてみて。
今度はどう?

こんな時間を過ごすのも、また楽しい。







2005年05月29日(日)

不思議な絵本


気になっているのに、普段は全く忘れているもの。
見るたびに欲しくなるのに、欲しいのは見たときだけ。
以前書いたのは、ドールハウス。

子供の頃、叔父の書棚に、サンテグジュベリの
星の王子さまの絵本があった。
度々、部屋に忍び込んでは眺めていた。
眺めるたびに、変な絵本だと思った。
なのに、また見てしまう気になるものだった。
絵本なのだと思い込んだまま大人になった。

ニュースで、2005年1月を以って日本での著作権が
切れたと知った。
ただし、日本語訳「星の王子さま」の著作権(翻訳著作権)は、2027年12月31日まで続くそうだ。
知ったときは、今度こそ読んでみようと思った。
そしてまた忘れた。

4日前、Amazonギフト券を手に入れた。
これを何に使うかサイトを見た。
DVD、文庫本、しゃれた文房具、皮製のブックカバー。
本当に欲しい物が浮かばない。
有効期限は、まだ先だからと諦めかけた寸前に思い出し
サン=テグジュペリ、 内藤 濯訳『星の王子さま』を
注文した。

ネットで調べると
「星の王子さま」は、A・ドゥ・サン=テグジュペリの
「Le Petit Prince」 という作品を、
内藤濯さんが日本語訳したもので、岩波書店から出版
されているとあった。
今、確認すると私が注文したのも、まさしくこれ。

私は中学から和仏と仏和辞書両方を持っていた。
今も当時のものを持っている。
ややこしい著作権問題があるならば、いっそ
「Le Petit Prince」を購入して、辞書を片手にと
思ったけれど、まあ難しいことは考えずに
今回は本の到着を楽しみにしよう。

おおげさだけれど、子供の頃から気になりつつ
普段は忘れていたものを、ついに購入できたのは
実は、少し前に気になる本があると、彼に話して
いたおかげ。
頭の中で、思い出すだけでなく、声にして
誰かに話すと、強く心に残るものだ。

*** *** *** *** ***

書きながら、なお検索していると、みんなで訳そうと
原文をpdfで配布しているサイトを見つけた。
これはいつか挑戦してみたい。
今は、やはり日本語訳の到着を待ちます。

2005年05月28日(土)

恋愛って

 






 何も問題なく付き合える相手はいないかな?
 自分じゃないと!彼女じゃないと!
 こんなふうに思える相手はいないかな・・・

久しぶりに恋愛相談めいた質問をされた。
この人がどんな性格で、何を相手に望んでいるのか
また、交際相手の彼女とどんな状態なのか。
その後に続いた、ほんの少しの情報から手探りする
しかなかった。

何年付き合っても、些細な諍いで別れてしまう場合がある。
結婚しても、離婚することなんていくらでもある。
 
 あなたの落ち着く場所はどこですか?

クイズめいた質問に、出題者は例題として
お風呂、おトイレ、お布団の中と家の中の
落ち着く場所を上げていた。
この男性の回答は
 場所もそうだけど、大好きな彼女といると
 一番落ち着く。
と答えていた。
そんな男性からの問いかけに、私はありきたりな
回答をするのは失礼だと思った。

どんなに辛いことがあっても、悲しいことがあっても
それ以上に、好きだと思う強い気持ち。
同じ方向を目指す。
お互いを尊重しあう。

どんな相手と巡り合えるか、その後どんなふうに
付き合っていくか、考えても答えはなかなか出ない。
頭で考えるのでなく、感じることなのかな。

2005年05月27日(金)

時系列に追う


焦点の合わなかったことが、少しづつ合ってきた。

昨夜、私はさっさと帰った彼にまで怒っていた。
今夜、詳細に経過を振り返った。
私の声が低くなったのを察したのか、彼は
 俺にも腹を立てているの?
と尋ねた。

さっさと帰ったことが第一の理由。
最初に聞いていなかった点が出てきたことが、第二の理由。
感情に流されないように、ゆっくり二人で話し合った。
彼の話は筋が通っている。
疑問に感じたことは気の済むまで尋ねた。

私の怒り、彼の怒りの原因は解決しないまま。
それでも苛立ちは沈静化した。
疑心暗鬼に陥って、右往左往するのは勝手。

*** *** *** *** ***

疎遠になっていた友人の電話番号を見つけた。
電話すると留守番電話につながった。
部屋とケータイ番号を留守録に残した。
残した後、ぎょっとしたけれど後の祭り。
友人が番号を変えている可能性を忘れていた。

入浴中に、ケータイが鳴った。
履歴にあったのは、その友人の番号。
もし友人が番号を変えていなければ、彼女から。
変えていたとしたら、見知らぬ人からの確認の電話。
どちらだろうと思いながら、折り返しかけないまま
相手からのコールを待っている。

*** *** *** *** ***

日記の更新をやめられた女性にメールを出していた。
直接の返事ではないけれど、最後の日記として
感謝の気持ちとともに、他の方からのメールと
並べて転載されていた。

個人的な部分は一切省いて、読んでおかしくないように
編集してあった。
賢い人だなと思う。

*** *** *** *** ***

日記才人経由で偶然読んだ日記があった。
他のページをクリックすると、ウィルスバスターが
反応した。
数度、やり直して、そのページがウィルス感染して
いることを確認した。
管理者にメッセージを送った。
この人の対応は素早かった。
すぐにサイトを閉じ、その後お詫びとともに
サイト訪問者への対応の仕方を詳細に書かれていた。
完璧な対応に舌を巻いた。
見習いたいと思う。
是非また再開してほしいサイトの一つ。

*** *** *** *** ***

ネット上のトラブルを、ほぼ同時進行で複数経験した。
サイト管理する人間の責任の取り方。
ネット上での発言、人間関係と問題が発生したときの
対処の仕方。
見習うべきは見習い、反面教師にすべきものはする。

2005年05月26日(木)

ネットのよいところ


 疲れているから、早く帰るね。
ケータイに来たメールに気づかないまま
私は部屋に帰ると、ただいまのメールを出した。
彼と話さない夜は静かだ。
時間の流れもゆっくりに感じる。

去年から、読ませていただいていた日記がある。
事情があって更新をやめたようだ。
長く読んでいると、見知らぬ人でありながら
感情移入してしまい、何か起こると、その人の立場に
立とうとしてしまう。

一歩下がって冷静に見てみると、見えなかったものが
見えてくる。
結果には原因がある。
事の発端はどこだろうと立ち止まって考える。
今、自分の置かれている状況と重ね合わせて。

ネットで見せる顔だけが、ネットでの評価。
他の顔もある、他の面もあるといったところで
見ている側にはわからないし、わかろうとする必要もない。
こう考えるようになったのは、この1年くらい。

長く書き続けていると、私は前から書いているの。
知らないほうが悪いんじゃないと傲慢になり
誰もが知っていて当然のように錯覚してしまう。

誰もが書いていたもの全てを、読んでいるわけじゃなく
読んでいたとしても、それが全てでないと言われてしまうと
判断の材料をどこにすればいいかわからなくなる。
結局のところ、読み手の受け取り方に拠る。

私は短気だ。
瞬間湯沸かし器だとヤマが言ったように。
だけど猪突猛進はしない。
やること、できることを並べて、思いつく限りの手は打つ。
だけれど面倒くさがりで、すぐに飽きてしまうところもある。

この2週間ほどの間に、私に降りかかった件について
言うならば、まだ放り出さないでいる。
ただ、これだけは彼に言いたかった。
 女を相手にケンカするときは、話があちこちに
 飛ぶから、論点を絞って、惑わされるな。
 
彼の怒りの理由と、私の怒りの理由は違う。
そして私は、論点を摩り替えていることに、
気づかないほどマヌケじゃない。
逃げたければ逃げればいい。

実生活と違って、ネットのいいところは
すっぱり削除して、別の場所で書けるところ。
何事もなかったように、別名で別の顔で。

疲れているのは私も一緒。
被害者面をしてとぼけても、一歩離れたところから
見ている人は少なくない。

2005年05月25日(水)

彼の存在
彼にもらったobjectdock。
Macのドックは、モニターの下にあるのだけど
こちらは、好きなところに表示できる。
時計やカレンダー、そして彼のいる場所と
私のいる場所の、今のお天気と気温がわかる。

夕方、雷雨があった。
彼に話すと知っていた。
彼のドックにも、私の住む場所の天気を表示して
くれている。
カレンダーを挟んで、左側が私で右側が彼。

遠く離れたところにいても、彼を感じるツールが
たくさんある。
そして、それを彼はプレゼントしてくれる。

生身の彼をもっと感じたい。
それができない今、彼の存在を身近に感じられるものに
囲まれている。






2005年05月24日(火)

低空飛行
風邪かどうかわからないけど、だるくて眠い。
今年は冷夏になるらしい。
5月下旬の東京の気候は、こんなに涼しくて湿度が
低いのは例年通りなのか、珍しいことなのかわからない。

叔父に会った先月、私の部屋はまだコタツを出していた。
叔父いわく、大阪は蒸し暑く、家の猫だってコタツは
嫌がると笑っていた。
雷雨だったり、雹が降ったりするけれど
あの関西の蒸し暑さがないのはとてもいい。

体調が悪く、頭がボーっとするのは厚手の掛け布団を
片付けたせいなんだろうか。
首と肩の痛みは慢性化してしまった。

痛くても、食料がなくなっても、一人でなんとか
しなくてはならない、2年前に戻ってしまった。

遠く離れた彼に話をする。
声を出して、話せる相手がいることは
去年に比べたら格段にいいけれど。

彼の今の状態を詳しく聞いたのは先週。
腹を立て、情けなく思い、彼がこの状況に
甘んじていることを悲しく思う。
このままの生活を、後何年続けるのかと
ふと寂しくなった。

彼に聞いた話が、頭から離れずこだましている。
気分の落ち込みから、体調を崩したのか
体調の悪さが、気分を落ち込ませたのかわからない。

2005年05月23日(月)

メール
PCを起動して、メールチェックすると彼からのメール。
たった一言、私の名前。
送信時間は15分前。
まだPCの前にいるかなと、同じように名前を呼ぶ。

なぜか私たちは、色々持っているメッセンジャーを
起動せずに、最初は必ずメールから始まる。
メッセンジャーのログを保存することもあるけれど
メーラーの彼専用のフォルダに、交互に送り合ったものが
積み重なっていくのが嬉しい。
今も彼にメールを送っている。
 
以前、日記を書いていた男性が管理していたチャット
ルームに、お邪魔したことがあった。
その時、彼からのメールが来た。
男性は
 日記にある通りなんだね。本当にこうやって
 毎夜、彼からメールが来るんだ。
と、驚いていた。

彼と再会してからのメールは、既に2000通近い。
これも大切なものの一つ。



2005年05月22日(日)

だからこそ






彼に尋ねてみた。
どうして唐突に過去のことを言うの?
彼は答えた。
過去の男、全部に嫉妬するから。

誰にも触らせたくない。
誰にも触れさせない。

*** *** *** *** ***

ここで書き出した日記を、読み返した。
彼と今年初めに再会した日を思い出し涙が零れた。
あの日、あの場所で聞いた、彼の言葉を思い出した。
いつのまにか窓の外が白み始めていた。

*** *** *** *** ***

今月初めから、彼を悩ませていた問題。
ようやく解決のめどが立った。
ことの始まりから、毎夜聞いて、私なりに
思うところを話していた。
対人関係は難しい。
仕事上のそれは、各々の立場、目論見、プライドが
ぶつかりあう。
彼を心から愛している。
だからこそ、彼の意見に同調するだけじゃない。
それは違うんじゃないのと、いつまでも言える自分
でありたい。

*** *** *** *** ***

彼の嫉妬は、私を悲しませる。
なかったことにしたくても、過去は消せない。
過去があるからこそ、彼に言えることがある。
これからの彼とのために。
私に触れる人は、彼以外いない。
再開したあの日から。
身体だけでなく、心も、思考も。

2005年05月21日(土)

変らない想い


彼とする話の中で、度々出る話題は
東京と大阪と、これからどちらで暮らすか。
いつもは軽く話していた。
仕事量の多さ、住まいの環境、経済的なこと
話すたびに気になったまま言い出せなかったのは
以前のようなことにならないか。

人の気持ちは変っていく。
最初に決めたことが、年月が経つと
周囲の状況も影響して、予想しなかった結末に。
以前は、仕方ないことだと諦めようとした。
頭で割り切ったつもりでいて、感情はついていかなかった。
心を追いつかせようとして無理が生じ
心身ともに追い詰められ、自分自身を追い詰めた。

今夜、今まで言い出せなかった不安を彼に伝えた。
 もし、以前のようになったら、
 仕方ないと思わずに、すぐに別れようと思う。
 あの時は苦しかった。
 だから、別れたあと、完全に連絡も取れなくする。

 決して同じことを繰り返さない。
 だから慎重に確実に行動しようと決めてるよ。
 俺は学習能力のないヤツにはならない。
 全部踏まえたうえで、どちらで暮らそうかって
 聞いてるんだよ。

彼と知り合ってから、ずいぶん経つけれど
彼の声を聞くと、胸が熱くなり、彼に逢えると思うだけで
眠れなくなるほど気持ちが昂ぶる。
苦しみをねじ伏せるほどの思いは、あの頃の私を
おかしくさせたけれど、不安がなくなった今も
彼に対する愛おしさ、恋しさは変らないまま。
  


2005年05月20日(金)

嫉妬
mixiに『ターミナル』のことを書いたのは、
黙っていても、いつかバレると思ったから。
彼と一緒に観たい映画の一つだったのに。
借りて帰って、観ないまま返そうかとも思った。
そんなややこしいことできなかった。

彼が来た時、「○○Diary」を読もうと言った。
私の本当の名前がついている、別の人の日記がある。
そのことだと思ったら、彼はココを開いた。
彼がココを見ても見なくても、気にならなくなっている。
だから、彼がどの部分を読んだのか知らない。

 いつしたのか知ってるよ。
 大晦日に来ただろ。

唐突に、こんなことを言い出す。
私の日記を読んで、記憶違いをしてるんだと訂正した。

 大晦日は、一人でいたよ。

 じゃ、その前の日、焼肉しただろ。

 うん、したよ。

 じゃ、そのときしたんだろ。

 食べてそのまま帰った。

彼は逢いに来るたびに、必ず、今思いついたかのように
こんな話をする。
嫉妬することで、自分を奮い立たせるかのように。
知ってて黙ってたんだけど、言わせてもらうと
言わんばかりに。
私は、必死になって言い訳しない。
なぜなら、どうでもいいことだから。
自分に全く気持ちがないことを知っているから。
全く気持ちのない相手と、どうにかなるなんて
私のこれまでになかったから。

他の人はわからないけれど
私は以前関係のあった人を、冷たく跳ね除ける。
どれだけ請われても、請われれば請われるほど
冷めていく。

だから彼が嫉妬に任せて、逢うたびに何か言っても平気。
スパイスにしようとしてるの?程度にしか思えない。
しつこく言われると、情けなくなる。
情けなさのあまり泣けてきたり。
情けなさを通り越して、怒りがこみ上げてきたり。
その時々によって二通りあるけれど。

「じゃあ、あなたはどうなのよ」が滅多に浮かばないのは
女として珍しいのかもしれないけれど
たまに、聞いて欲しいんだなと思うと聞いてみる。
だけど、本心はどうでもいいと思っているから
言葉に熱が入らない。
とりあえず、今回は聞いてみた。
彼の話が本当かどうかはわからない。
だけど、それもどうでもいい。
過去のことは、終わったこと。
大切なのは、今とこれから。
彼の今に嫉妬しても、彼の過去に嫉妬を感じない。

2005年05月19日(木)

彼を
逢う前に彼は、今度もたくさん話そうねと言った。
毎夜、話していても、顔を見ながら、彼に触れながら
話す喜びは大きい。

彼の全てにくちづけし、彼の全てを手でなぞる。
私の全てを包み込み、私の全てを愛した。

 あのとき、あの場所に決めたのが間違いだった。
 あの時間、俺がいさえすれば。

たまに口をつく過去の後悔。
彼の顔が曇り、悲しみが伝染する。
逢うたびに、嫉妬と憎悪が現れる。
それに少し甘んじて、少し逆襲する。

 逢いに行こうと、調べたんだ。
 空路でも新幹線でも遠かった。

 それはいつのこと?

 去年の秋ごろかな。

私が消えても生きていけると、複数の手軽な相手を
見つけながら、それでも忘れないでいてくれた。

  
 次の仕事の合否の返事を待っていた日、
 上司に見つからないように、苦労したよ。
 辞めるか留まるかの回答を、その日に言わないと
 いけなかった。不採用なら、困るでしょう。

 そんな話、初めて聞いた。

 だって、あのとき、私の話は聞いてくれなかった。
 忙しかったでしょう。

2年前のたった1日を切り取っても、話せなかった
事柄が多いと、今更ながら思う。

 ようしかいない。
 他の人を探したけれど、いつも比べてしまった。 
 
彼の腰に手を回し、彼の顔を見上げると
優しく強く抱きしめられる。
ここが私の居場所だと、愛しさと恋しさで
泣きそうになる。

 ようみたいな顔の人は、他にいないの?

 私みたいな年代の人なら、たくさんいるよ。

 そんなの、いらない。

私みたいな、我が侭勝手な人はたくさんいる。
だけど、彼の元に戻れるのは私だけ。
彼のような、ひどい人はたくさんいる。
だけど、私を求め続けてくれるのは彼だけ。

2005年05月18日(水)

ありがとう
今夜は彼が「キムチ焼きそば」を作ってくれた。
彼が唯一作れるもの。
いつか作ってあげると言われていた。
野菜や肉を切って、後は彼にお任せ。
キムチが麺に馴染まず、今回は失敗だったらしい。
私は彼が作ってくれたというだけで、満足。

彼は私のPCを掃除するのがお得意。
フォルダを作ってまとめたり、使わないものを
捨てたり、今日は壁紙のリサイズまでしていた。
いつも、どうしてこんなにごちゃごちゃなのと
叱られる。
自分では整理してるつもりなんだけど。

彼を見送りに行く途中、時間があったので本屋さんへ。
彼は帰りの車内で読む本を探し、私も面白そうな
本はないかと探した。
M・H・クラークの新作を発見。
発行が今年の5月1日になっていた。
私が買う文庫本は、いつも数年前の発行で、
版も2版、3版以降が多いのでちょっと嬉しい。

クラークの作品もほとんど読んでいる。
気に入ると同じ作家の本を全部読もうとしてしまう。
P・コーンウェルも新作が出ていた。
 買いだすと止まらなくなるから、今度は図書館に
 行ってみるね。
レジに私の分も持っていって、買ってくれた。
この本は、特別な物になった。

今日は本当にありがとう。
彼は急に来たことを、何度も謝ってくれたけど
とても嬉しかったよ。


 

2005年05月17日(火)

どうしても逢いたい
仕事中、何度もメール。
彼がどうしても逢いたいと書いてきた。
今、私は忙しい。
今週中に仕上げないといけない仕事がある。
電話していいか?とメールが来る。
私は短い返事しか送れない。



少し考えさせて。
もう少し待って。
あと、30分。

30分が40分になっても、
仕事は終わらなかった。
そして、1時間近く経った頃、ようやく今日の分は終了。
帰り際になって、社長に単語の綴りを尋ねられる。
私は早口になって、それでも答える。
 それで合ってるの?
 合ってるよ。
言いながら辞書で確認。
 ほら、合ってるでしょう。
また帰ろうとすると、綴りを尋ねられ
同じことを繰り返した。

彼からのメールの合間に、息子からも電話が入った。
すぐに出られずに、かけなおす。
疎遠になっていた友達から、前の家に電話があったらしい。
私と連絡が取れないと前夫に告げたようだ。
彼女の電話番号は、どこかにあるはず。
彼は、何度もメールしてくる。

ばたばたと会社を出た。
帰りに買い物をしようと思っていたのに、予定変更。
ポケットにケータイを入れ、いつかかってきても
出られるようにして、部屋に急いだ。
部屋に戻り、ケータイを取り出すと着信あり。
彼からの電話。

 ように逢いたい。
 どうしても逢いたい。

メールの切羽詰った様子は、電話では少しまし。
 
  仕事が忙しいなら、かまわないよ。
  
今度は、いつ逢えるかわからない。
はっきり予定が立たなくてごめんね。
こう聞いたのは数日前。

一瞬、断ろうと思った。
私がどうしても逢ってほしかったとき、彼は
無理だと言ったじゃない。
そんなお返しのような台詞が浮かんだ。
だけど、こんなふうに突っ張ったら、きっと後悔する。
だから明日、彼を迎えに行く。

・・・友達の電話番号は、また今度探そう。
仕事は、明後日から深夜残業覚悟で。

2005年05月16日(月)

約束
彼が柔らかい微笑を浮かべている写真。
彼が自分で撮ると、正面からのものが多いのだけれど
私は何気ない1枚が撮りたかった。

彼の表情や店内の様子は、とてもよかった。
ところが、彼の後ろに人影。
彼だけを切り取ってもよかったけれど
それでは、もったいない。

二人で話しながら、それぞれのPCで
その知らない人を消す作業をした。
少し進むと、お互いに見せ合った。
彼の辛抱強さと精確さに感心する。

彼の使うソフトより、私の使うソフトのほうが
高度なツールがあるにも関わらず、彼の作品のほうが
はるかに上手。

そんなことを思い出しながら、彼と飲んだ店での
1枚を取り出してみた。
店内が薄暗かったせいもあるのだけれど。
雰囲気を破壊する中年男性の顔が、後方に。
こんなところにいたっけ?

もっと後方には、カクテル用のジンやウォッカの
並ぶ棚、感じのいいカウンター。
おじさんの顔だけ消したい。
めんどくさがりの私が取った方法は・・・
サクっと切り取り。


やはり、私は大雑把な人間です。

毎日彼といろいろな話をしながら、時間が過ぎていく。
連休前のようにケンカすることもなく、優しい会話が続く。

 先週逢ったばかりなのに、もう逢いたくてたまらない。
 週末に、新幹線に飛び乗ろうと思っていた。
 ようが仕事だとわかっていたから堪えた。

 もっとゆっくりどこかに行きたいね。
 沖縄はどう?
 
 日焼けするから、他がいい。
 伊豆や軽井沢で、一緒に散策したい。

 それいいね。
 きっと行こうね。

約束を、また一つ。
明るく澄んだ景色の中に、彼と寄り添い溶け込みたい。

夜の風景ばかりでなく、朝焼けや太陽の下での1枚を
いつか撮ろうね。


2005年05月15日(日)

してはいけないこと
毎週土曜に楽しみにしているドラマ。
『瑠璃の島』

ずっと一人だったから、一緒に笑ったり泣いたり
できる人とめぐり合えたときの安堵。
だけれど、その人から突き放されると
どうしていいのかわからなくなる。
もう一人になりたくないという絶望感。
ドラマでは、絶望のあまり入水しようとする。


現実の場合は?
一人に戻ることは、もう耐えられないから
人はそんな時、どうするだろう。
別の人を探す。
違う出会いを求める。

どうにかして自分だけを見つめてくれる人を探して
この人はどう?あの人はどう?
少し甘えてみせて、反応を見る。
次々に。

その時間、ほんの少しの間でも
自分に関心を寄せてもらえるなら。
どの時点で、成功だと確信する?
ダメなら次へ行く程度の気持ちで接するなら
それは浮ついた気持ちと行動で、誰の心も捉えられない。

自分の心の隙間を埋めるために、
誰かの心をもてあそぶのは許されることじゃないよ。
そして、それは信頼からは程遠い行為。
警戒と不信と敬遠を招いた。
相手を間違えたね。




2005年05月14日(土)

事情
仕事中に、着信。
気づかないまま部屋に帰った。
電話をくれたのは、息子の幼馴染の母親のNさん。
夕食を取った後、こちらから電話しようと
時間を考えていると、またNさんから先に。

今度帰るときは、必ず連絡してほしいと言われる。
定期的に、仲がよかった母親同士で飲み会をしているそうだ。
いつも10人前後集まり、話題が散らばるので
彼女は誘われても、ほとんど参加していないらしい。
私が帰るなら、その時に合わせて少人数で会いたいと
言ってくれた。

彼女も離婚している。
そして、私と違って、彼女は二人の子供を育てている。
離婚後、どうして私が息子の近くで暮らさなかったか
彼女と話しているうちに思い出した。

仲がよかった人たちで、彼女や私以外に、
離婚したのは2人。
私を含めて3人が、暮らした場所から離れたところへ。
道を歩けば必ず知り合いに会う。
そして、噂好き、詮索好きな誰かの目に留まる。

一緒に暮らせないなら、せめて近くで部屋を探し
仕事を探せばいいと、言ってくれた人もいた。

あの当時を思い出し、ついNさんに泣き言を言ってしまう。
彼女は絶対に詮索しない。
当時も今も、それぞれ事情があるのだからと。

恋人はいるけれど、再婚の意思はないと言う。
彼女の両親は、今後を考えて再婚を勧めるらしい。
それでも彼女は、二度と再婚しないつもり。
子供には頼らない、彼らの人生は彼らのものだから。

 じゃあ、老後は共同生活しようか?

いつしか、こんな話題で盛り上がっていた。

2005年05月10日(火)

余計な一言
昼前まで熟睡。
大急ぎで支度をして、息子は試合会場の確認。
駅前に来た後輩たちと合流した。
数年ぶりに見ると、みんな顔が変っていて
面影を探すのに一苦労。

途中寄ったコンビニでチームに差し入れを買った。
棚にあったアクエリアスを、ごっそり全部カゴに
入れた息子の豪快さに笑ってしまう。

子供たちと言えないほど、みんな外見は立派だ。
高校生だからなんだけど。
久しぶりに見る各チームのユニフォーム。
試合には勝ったけど、内容的には疑問。
昔、試合後に親同士で文句を言うと、息子は怒り出した。
だから黙っていたけれど、今回は、どう思った?と
聞いてくれた。
これも初めてのことで、嬉しかった。
思ったままを言うと、息子も同感だったらしい。
すごく楽しみにしていたのにと怒っていた。

 試合を観ていると、したくなるでしょう?

 うん。でも、もう20分も走れないだろな。


部屋に戻り、夕食を作った。
帰ってすぐに、黙ったままお米を研ぎだしたのに
驚いた。
上手に研げないと、研ぎ方を聞いてくるのにも
驚いた。
私の冷蔵庫より、たっぷりと入っている。
適当に材料を出して、オムレツ、お味噌汁、サラダ。
息子がオムレツを返してくれた。
フライパンの扱いは、私よりずっと上手だった。
嬉しいような、悲しいような。

冷蔵庫の中の食材を見ながら、どうやって何を
作るかを素直に尋ねてくれた。
ぎっしり入った冷蔵庫の前で、思わず
一緒に暮らしたいと言ってしまい、その瞬間
息子の顔は強張った。
どうしてできもしないことを、言ってしまったんだろう
ごめんねが出なかった。
余計なことを言ってごめんね、と言えなかった。

幼い頃、包丁を持たせて、
 これからは、男だって作れないとダメ。
そういって台所に立たせたことを思い出した。
あの頃は、全く言うことを聞かなかったけれど。

最寄り駅まで車で送ってもらった。
車を降りる直前
 元気でな
と、先に言われてしまった。
私は、ありがとうと言い
新幹線に乗ってからも、メールを送った。

息子から返事は来なかった。
彼の寂しげで悲しげな顔が浮かんで
私も、それ以上、送れなくなった。

2005年05月09日(月)

手作り
駅前のコーヒー店まで、息子は迎えに来てくれた。
それまで一緒にいた友達を見送り、二人で夕食。
部屋に着くと、PCを持ち出し、よくわからないと
ピンボールゲームをしだした。

ほとんど何も入っていないPCは楽しくないだろう。
そう思って、ドローソフトを持ってきてよかった。
息子の車には、友達とデザインしたマークがあった。
ソフトの使い方を簡単に説明すると、夢中になって
作り始めた。

マウスでまっすぐに線を引くなんて、私にはできない。
何度も書き直し、ツールを探し、私が知らなかった
ものを活用しだした。
PCの壁紙と、ケータイの待ち受け画像。
数点づつ作り終わったときは、3時間経過していた。

ソフトに入っているフォントで文字を書かず
マウスで書き出したときは驚いた。
  やっぱり手書きが一番でしょ。
どこにそんな才能があったんだろう。
私の知らない息子がいた。

妹のことを聞いた。
息子は妹と連絡を取り合っていた。
今も習い事に通い、絵を描いているそうだ。
私にはない創造性は、妹と息子に。
嬉しくて、まぶしかった。

部屋に着くと何も言わずお茶を淹れてくれ、
PCで遊んだ後は、また無言で布団を敷いてくれた。

友達と話しながら歩いているたとき
息子は前を歩いていた。
友達に今度はいつ帰ってくるかと聞かれたとき
息子の耳には、「今度」が聞こえなかった。
帰省ではなく、東京から戻ると勘違いさせてしまった。
 違うよ、今度はってことと軽く答えたけど、
ごめんなさいが言えなかった。
がっかりした表情を見なかったことにできない。

母の日だと、彼女と一緒に手作りしたプレゼントを
もらった。
押し花とレースとリボンのコラージュが
フレームに入っていた。
モノを作ること、本当に好きになったんだね。

息子の作った画像を、ケータイの待ち受けにし
二人が作ったコラージュを写真にとって
これは、サブ画面の待ち受けにしたよ。

帰りたい、帰りたい。
いつか必ず。





2005年05月08日(日)

映画館へ
前日は大雨だったのに、晴れ上がった2日目。
予定を入れ替えればよかったね。
リニューアルして間もない、総入替制の映画館へ行った。
開演まで時間があったので、先にチケットを買い、
それからブラブラと散歩へ。
通りに入ったことはあったけれど、通りの名前に
なっている神社へは、行ったことがなかった。
私は滅多に神社仏閣に行こうとしない。
どうして彼と行こうと思ったのかわからない。
彼はおみくじを引きたかったそうだけど
自販機のおみくじだと知ると、止めてしまった。
おみくじにも、興味を示さない私だけれど
「自販機でおみくじ」は、あんまりだと思う。

朝食をしっかり食べたので、お昼は映画館で
売っているホットドッグとポップコーンで。

以前、一度だけ彼と映画を観に行った。
選んだ映画も失敗だったけれど、彼は座席にまっすぐ
腰掛けて、映画を観終わるまで無言だった。
今回、二人でポップコーンをほうばりながら
彼の腕に自分の腕を滑り込ませ、寄り添って観た。
ある場面では一緒に笑い、ある場面では小さな声で
囁きあった。

今回観たのは「Shall we Dance?」
エンドロールまでしっかり観て、二人とも楽しむこと
ができた。
学生時代、ほんの少しの間だけれど、競技ダンスを
やっていた。
全身筋肉痛になって、元々持っていた腰痛を悪化させた。
練習のシーンで、入門コースのみんなのコミカルな
悪戦苦闘振りに笑いながら、自分もそうだったと
思い出した。
観終わってロビーを歩きながら、彼に話した。

彼にする初めての話や彼から聞く初めての話も
まだまだたくさんある。

2005年05月07日(土)

初日


彼と待ち合わせ、電車に乗る。
目的地に近づくにつれ、雨が強くなる。
二人で一つの傘。

ごめんね。
方向音痴で。
間違った駅で降りたおかげで、初めて見る光景。
建物に入ると小雨になるのに、
外に出ると雨脚が強くなったね。
びしょ濡れになったけど、楽しかったよ。

一番行きたかった場所に辿り着けなかったけれど
ずぶ濡れになってたくさん歩いたけれど
本当に楽しかった。

夕食は、ちゃんと決めていた店に行けた。
カクテルのこと、たくさん知ってるね。
アルコールのことを思うだけで胃が痛くなったのに
なんともなかったよ。
このカクテルにはこの料理が合うって、全部選んでくれた。
すごいね。

Tシャツを買って、アイスクリームを買って
ホテルに戻る途中に、ビールを買った。
狭い部屋だったけれど、ベッドは大きかったでしょう?
やっぱり熟睡したよ。
安心して暖かくなって眠ってしまった。



2005年05月06日(金)

仲直り
返事はないと思いながら、細かいタイムスケジュールを
メールした。
山ほどある言いたいことは、しばらく封印。
初めての旅行を楽しもう。

旅行といっても、馴染みの場所。
彼がずっと希望していたこと。
もう一度、一緒にあの場所に行って、案内してほしい。

遅くに彼から返事が来た。
送ったメールには、行く場所のURLも添えていた。
喜んでくれた。

一緒にまた歩けるなんて思わなかった。
初心に戻って、ケンカしないように楽しく過ごしたい。



2005年05月05日(木)

行き場のない
5月5日は、私にとってよくない。
近づくにつれ、だんだんイライラしてくる。
関連した諸々が、記憶の底から浮かび上がってくる。
昨夜、この数年どう過ごしていたか思い出してみた。
2004年は、全く気づかずに、気にせずに過ごしたと思う。
記憶がないから。
2003年は、引越し前の手続きで動き回っていたはずで
これまた記憶が定かでない。
2002年、他のWeb日記に書いていた。
3年も経っているのに、まだダメだ。

この3連休の予定を、ほんの少しだけ彼から聞いていた。
彼のほうは好きなときに、電話をかけてくる。
私が友達と話す時間を優先してしまったとき
待たされるほうの身になれと言われた。
これは彼とボイスをしてるときに、Sちゃんから電話が
あったときのこと。

昨日は12時前に寝ようと思っていた。
シャワーする時間、髪の毛を乾かす時間。
おおまかに予定を立てていた。

22時半前、昨夜は爆睡だったとメールが来た。
あっ、そうと思う。
返事をしないといけないって思ってたのに
寝てしまってできなかった。ごめんな
返事がなくてもかまわない。
それより、何故寝てしまったか知ってるから
明るく返事できなくなる。
それでも気を取り直して、スケジュールを伝える。
数通のやり取りの後、突然沈黙。
とりあえず無言の相手に、シャワーしてくるねと打つ。
数十分後、シャワーしたよと打つ。
沈黙したままのメーラーに、ばかばかしくなる。

ぷっつり返事が来なくなって1時間後
お待たせと一言。
髪を乾かしたい、眠りたい。
なんで私だけ、お伺いを立てながら行動しなければ
いけないと、腹が立ってくる。

彼はほったらかしにした1時間の理由を書いてきた。
言葉が次々に浮かんでくるけど、抑えた。
そして、ひとこと、不愉快だから寝ると返した。

彼と連絡が取れない間、私なりに、旅行先で
どう過ごすか考えた。
彼と待ち合わせする場所の、電車の乗り継ぎ時間の
調整のため、新幹線の時間を変更した。
ホテルの予約を取った。

私の「不愉快」のひとことで、彼はケンカしかしないなら
逢っても仕方ないんじゃないと言い出した。
しかしない?
ますます不愉快。
逢うの止めようと言いかけて、考え直した。
GWの真っ最中、新幹線の変更は無理。
宿泊日程を変更するのも無理。
これについて、どう考えてるのかと尋ねた。
彼は謝った。

言いたいことは山ほどある。
だけど大半は、言ってもどうすることもできない。
今現在は、どうすることもできない。
それを承知しているはずなのに、ちょっとしたことで
湧き上がってくる。
自分でも止められない。
だから、おやすみと言った。
持って行き場のない怒りで、眠れなくなった。

2005年05月04日(水)

きっと
友人から返事が来た。
適切なアドバイス、ありがとうとあった。
発言小町を教えて、ちょっとコメントしただけ。
視野狭窄に陥っているようなので、外の景色を
見たほうがいいと言いたかった。

17歳から20歳頃の彼女は元気だった。
アメリカとオーストラリアに1年づつ留学し、
彼女の家には、いつも交換留学生がいた。
絶対結婚しないだろうと、他の友人と話していたら
国際結婚し、彼女が母親になるのは想像できないと
話していたら、次々に子供を産んで、皆絶句した。

聞いた話では、彼女の両親は彼女を通訳に
したかったらしい。
ところが、自分の意見をいつも主張したい彼女は
通訳中に何を言い出すかわからない、ということで
親は諦めたようだ。

彼女の話は、自分の意見を主張することで終始する。
そして話は無限ループする。
外見も中身も頑固なオバチャンになってしまい
以前からの友人とも疎遠になった。

彼女が、発言小町を黙って読んでいるだけとは思えない。
きっと持論を展開するだろう。
実はそれを密かに待っている。
賛否両論、喧々諤々、彼女にはいい刺激になるだろう。

*** *** *** *** ***

彼からようやくメールが来た。
 返事しないで眠ってしまった、ごめんな。

別にいいよ。

あれほど恋しかったのにね。
わずか数ヶ月前のことなのにね。
彼がいるそのことだけに感謝できなくなった。
数日前から、どうしても逢いたいと思わなくなった。
逢って顔を見たら、こんなモヤモヤはなくなる、きっと。


2005年05月03日(火)

ゆったりと
昨夜遅く、訳のわからないメールをくれた友人。
数回読み直しても、彼女のイライラが伝わってくる
だけで、頭が痛くなりそう。
彼女の抱えているであろう問題を、他人ならどう
解釈するか。
ふとひらめいて、「発言小町」のアドレスを教えた。
ここでの井戸端会議的な書込みの数々は、
読んでいて反面教師になる。
「新聞社主催だから正しい掲示板」とは限らない。
せっかく光にしたんだから、メールだけの使用は
もったいない。
彼女にも、ネットの海で遊んでもらいたい。
半分いたずら心、半分大きなお世話。
私は意地悪なヤツです。

彼から電話があったけど、取れなかった。
ごめんとメールしたけれど返事無し。

Sちゃんから電話。
今月末に、また遊びに来るらしい。
今度来たら、銀座の母のところに行こうと言っていた。
彼女は、これからどうしたいんだろう。
私がもうすぐ旅立つからねと言ったら、
また引っ越すんですかと驚いた。
いくらなんでも、当分は遠慮したい。

2年越しのネットの友達と、会うことになった。
ボイスで話して大笑い。

好きな時間に起きて、思いつきで洗濯機を回したり
手洗いしたり、久しぶりに食料の買出しをして
珍しく作ったり。
ゆったり時間が流れていく。
とてもいい感じだ。
ずっと続けばいいのに。



2005年05月02日(月)

わだかまり

 もう少し、早く寝たら?
と言われたのは数日前。
朝寝坊の宵っ張りは、子供の頃からです。
うるさいなあと思った。
息子に買ったペンダントのことでも
 息子にどれだけ買おうと言えないけど
 ケータイを新しくしてやるんじゃなかったの?

ブチブチとこめかみの辺りで音がした。
自分のこれまでの数年間の後ろめたさを
モノを買うことで帳消しにしたいんじゃない。
自分のピアスが欲しいなと見てたけど、
息子の顔が浮かんだの。
自分はどうなのよ?と言いかけた。
言いかけてやめた。
これに関しては、お互い言いたいことがある。
だけど言ったところで、どうにかなるもんじゃない。

関係ないよ。
関係ないけどね。
こう思って、知らんフリしておけばいい。
と、開き直ったものの、昨夜電話で、明日はボイス
しようねと言われても、する気になれなかった。

いつもどこかで、わだかまりを感じながら
言い出すと、また以前の繰り返しになる。
だから沈黙する部分を持っている。

昨日何もなかったように、今日は笑いながら
ずっとしゃべっていた。
 明日からの3連休はどうするの?
言葉に詰まる問いかけをした。
聞いても仕方ないのに、聞いてしまった。

彼は平気で聞くよ。
どうするのって。
私は平気で答えるよ、だって隠し事なんてないから。
私は簡単に聞けない。

2005年05月01日(日)

初日 最新

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