ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2008年04月28日(月) じゃあ行けば。うん行くよ。

うちのワンコがハーブを食べる。むしゃむしゃ食べる。

目撃したけど怒れない。青々と萌えてたレモンバーム。

虫食いさんみたいになってしまったけど。怒れないよ。

この香りが好きなのかなって。頭を撫でてあげたいよ。

癒し効果もあるらしく。なんだか無駄吠えもひと休み。

まつげも白くなりました。散歩もちょっとそこらへん。

くたくたのんびり寝てばかり。我が家のおばあちゃん。






今日も良いお天気。午前中ゆっくりの時間があって。庭で花いじり。
紫陽花の花芽も見えてきた。大好きなキャットテールの蕾も嬉しい。

猫の額ほどのコンクリートの庭。寄せ植えの鉢を置けるだけおいて。
何かに急かされるでもなく。のんびりと花を愛でていられるのが幸せ。

ふとこのまま老いていくのもいいなと思う。うんこれがいいなと思う。


そして動きだす午後。川仕事も終盤になりずいぶん楽になってきた。
ちょっと腑抜けてしまう。ついつい気が抜けたようになってしまう。

彼も同じ気持ちなのか。世間は連休だもん一日だけ休もうかと言う。
どこか近場へ遊びに行くか?と問うけど。そんな気になれず断わる。

ひといっぱいなの苦手だし。この先いっぱい日曜日があるもんねって。


鹿児島じゃなくてもいい。近くの『癒しの湯』でいいから行きたいな。

温泉苦手の彼が言う。「じゃあ行けば」「うん、行くよ」って私は笑う。



2008年04月27日(日) どこへいこう。どこまでいこう。

朝方は少しひんやり。日中は初夏の陽気が続いているこの頃。

昨日から近くの河川敷で『ラジコンフェスティバル』が行われていた。
ヘリコプターの遊覧飛行もあって。ひっきりなしにその音が空に響く。

にぎやかだなあってぼやきつつ。何度も空を見上げる。どんなふうに。
見えるのだろうここが。手も振ってみる。まあこんなのもたまには良い。

昨日の朝は。オープニングで『パラグライダー』で空を飛ぶ人を見た。
最初は何か変な音がするから。不思議に思って窓をあけてみたのだけど。

すぐ近くの上空にそれが飛んでいて。びっくりしたのなんのって。人が。
とても気持ち良さそうに空を飛んでいる。色とりどりの大きな鳥のよう。


静寂ではなかった二日間だったけれど。こんなに空を見上げられた事が。
ちょっと嬉しくもなる週末だった。そうして空がオレンジカルピス色に。

暮れていく。静けさが沁みていく。どんどんと深くなりそうな心のまま。

ドコヘイコウ。ドコマデイコウ。ミヲマカセルノガムツカシイヨルダ。




サチコのリクエストで『カツ丼』を作る。少し卵を煮すぎてしまった。
でも美味しいよって言ってくれたから。これで上等って楽しく食べる。
四人分のトンカツが一人分残った。明日の朝食はカツサンドを作ろう。

日曜日だな。今夜はこれから『篤姫』を見よう。先週もすごい良かった。
それから『行列の出来る法律相談所』を見よう。またいっぱい笑うんだ。


サチコ〜早くお風呂に入りなさいよ〜今夜はラベンダーのお風呂だよ〜!








2008年04月25日(金) なんかいい感じかもしれない

河原の土手に白い綿毛の花が咲く。風が好きで風が恋しく。

ゆらりんゆらりんしているのが。たまらなく好きだ。光る。

きらきらと光る。ふと一緒になりたくなり。跪き頬よせて。

そばにいさせて欲しいと懇願する。わたしは風になりたい。

ゆるしてはくれまいか。みとめてはくれまいか。この痛み。

どうして理由がいるのだろう。どうして離れていくのだろう。






昨日すこうし。思いつめることがあり。意を決して手紙を出した。
今日はもう届いているかもしれない。どうか嘆かずにいてと願う。

きもちがそればかり。そこから動き出せない時。誰にだってあるのかな。
愚かなのかなって思うと。苛立ちが始まる。そうしてくよくよ考えたり。


いかんいかんって首をふる。どんまいどんまいどんまいの『羞恥心』歌う。
じんせい〜じんせい〜って手を大きく振って。なんだか愉快に元気になる。


おっし!といつものバドミントン。なんかいい感じかもしれないと思って。
一生懸命がんばってみた。そしたらいつもは取れないシャトルも取れるし。
我ながらすごいなって自分ほめつつ。いい汗をいっぱいかく。きもちいい。


満たされたこころが。ゆらりんゆらりんなびいている。風じゃなくても。

いい。花じゃなくてもいい。もっともっとじぶんらしくなりたいなあ。






2008年04月21日(月) ときどきはせつない。そしてときどきは会う。

いつのまにか。つくしがスギナになっている。若草のおか。

名も知らぬ小さな黄色の花も咲く。空はもう初夏の眩しさ。

すっかり潮の引いた汽水域を観光船がいく。ささやかな水。

満たしてあげたくてならないもどかしさ。ひとはいつかまた。

訪ねてくれるのだろうか。忘れないでいてくれるのだろうか。





日曜日。遊びに来ていた息子君がお泊りをして。今朝かえる。
3日目のカレーを平らげ。お味噌汁とトマトを食べて仕事に行った。

おばあちゃんが。「家に帰らせてあげたらいいのに」と嘆くけれど。
本人も。私達もその事にはふれないでいる。このままがいい。きっと。
これで良かったと思える日が来る。そう信じて見守っていきたいものだ。

ときどきはせつない。だけど寂しいのではない。そしてときどきは会う。


今朝。洗濯をしていたら。ちゃんと息子君のパンツがあったので。

母はちょっと嬉しかった。今日も青空だなあって空を見上げてにっこりした。

                     



2008年04月19日(土) あたらしい緑さん。こんにちは。

あたしのかどもあたらしいみどりになれたのかな。

二年前の今日。そう書いていたじぶんを見つけた。

あの頃は葛藤ばかり。あの頃はまあるくなれなくて。

じぶんの『かど』が棘みたいに痛かったりしたんだ。

またこうして新緑の頃に思う。あの時の新芽のこと。

すくすくと伸びたのだろうか。葉を落としてもまた。

あきらめずに空を見上げていたのだろうか。じぶん。

いるね。ちゃんといるね。あたらしいみどりなんだ。





すかっとよく晴れて。爽やかな風が吹く一日。太陽のことを。
好きだなと思う。まぶしさのなかにいて何かを確かめるように。

こころを撫でていた。いい感じだと思う。こういうのがお気に入り。


朝のうち。川仕事に行ったけれど。なんだか海苔がひどく弱っていた。
ふつか続いた雨のせいかもしれない。どんどん千切れて流されている。
お仲間さん達も川の中でお手上げのポーズをしている。お終いかなって。
それがちっとも残念そうにないのは。もうじゅうぶんの感謝の気持ちだ。

今年も恵まれたのだなとつくづく思う。太陽と水のおかげなんだと思う。
その恩恵に応えなければいけない。あと少しもうひとふんばり頑張ろう。


午後。少しだけ本を読む。そのまま眠くなりぐっすりと寝入っていた。
寝ぼけ眼のままカレーを作る。らっきょうと魚肉ソーセージでビール。

日暮れてサチコが帰ってきて。玄関をあがるなり大喜びの声をあげる。
テレパシーを送っていたのだそうだ。「カレータベタイタベタイ」と。

ちゃんと届いていたよ。たんとたんとお食べなさい。今日もお疲れさん。



2008年04月17日(木) ただそこにある水にあった日

ふつか降り続いた雨がやっとやむ。

風さえもやんでしまった夕暮れ近く。

川沿いの道から大河をながめていた。

まるで湖のようだ。灰色でもなくて。

なんといえばいいのか。青くもなく。

ひたひたとした水がただそこにある。

ここはどこだろうとふしぎにおもう。

眠っているのか。留まっているのか。

みずうみのほとりに。ぽつねんと私。






彼が内科の通院日のため。今日の川仕事はお休みになる。
おかげで朝から山里の職場へと駆けつけることが出来た。

山積みの仕事をせっせと頑張る。自動車保険の仕事が多く。
お客さんの家に行っては。庭の花を立ち止まって眺めたり。
猫と話しをしたりするのが嬉しい。この仕事好きだなって。
ちょっと思う。出来ればずっと続けたい。先が見えなくても。
先に行けばなんとかなるように思う。行ってみたいなと思う。

事務所で。タイヤランドのおにいさんと話していて愉快だった。
ここに来る道はすごい遠く感じるけど。帰りはなんか早く感じる。
同じ距離なのにどうしてだろう?って。真面目な顔して言うので。

「ここにはキツネがいるんだよ」って言ったら。やっぱそうかって。
大笑いになった。そうそう、ここではみんな化かされてしまうんだ。

そうして私も帰る。うん確かに早い。高速びゅんびゅんとばして帰る。


帰り道。国道沿いのパン屋さんの庭に。もう藤の花が満開だった。
藤棚を埋め尽くすほどの薄紫に心を奪われる。とても好きな色だ。

パン買えばよかったなって思いながら大橋を渡る。少し開けた窓。

水の匂いが満ちてくる。なんだか水鳥の気分で。羽ばたくように。

                       うちに帰った。



2008年04月15日(火) なんだか風のような子

もう鯉のぼりの季節らしい。青空と新緑に気持ちよく風になびく。

かつて我が家にもそんな頃があった。抱っこして指さして空を仰ぐ。

ずっしりと重かったその子が。初めて歩いた初夏。母はとても嬉しかった。



その子がこの前ちょっと久しぶりに帰って来た。
ちょっと痩せたかなと思う。ご飯ちゃんと食べているのかしら。

仕事どう?って訊くと。まあまあかなってこたえる。
職種は変わっても。思ったほど楽ではなさそうだ。
でも根掘り葉掘りは訊かない。そのままそっとしておく。

晩ご飯食べてく?って訊くと。ああうん、そうしようかな。
ちょっと待ってね。10分くらい母さん休みたいからって。
少し横になっていたら。お風呂洗ってあげようって言って。

ジーパンまくって行った。水の音がきこえる。ああ洗ってる。
こんなの初めてだ。あの子がお風呂を洗う音。なんか嬉しい。


我が家でいちばん大きなお鍋を出して。『讃岐うどん』を湯掻く。
丸亀のお友達が送って来てくれたんだよって。自慢げな母の傍ら。
その子は菜ばしを持って鍋とにらめっこ。あと1分だな。なんて。
そうして湯掻き具合を見てる。菜ばしで一すじはさんで確かめる。

さあもういいぞ。どんぶりだ卵だ。おまえは早く葱を切れよって。
母のことおまえって言うなとか言いながら。せっせと葱を刻んだ。

6人分をサチコの分だけ残して。あとは三人で平らげる。熱々の。
こしこしのつるつる。うっすらと汗をかきながら。ああ旨いなあ。


そしてあっけなく帰る。クルマだからビール飲めないもんなあって。

かえる。またいつでも来いよって。その背中に父が声をかけている。
母もそう言いたかったのに。急いでる。だからちゃんと言えなかった。


なんだか風のような子。つかのまのことを思いながらお風呂に浸かる。
脱衣所の棚には。用意しておいたパンツがそのまま置いてあった。
汚れたのをそのまま穿いて帰ったのらしい。はっと胸が熱くなる。

母が毎朝洗濯するの。ちょっとでも増やしたらいけないとか・・。
思ったのかもしれない。そんなことないのに。だいじょぶなのに。


幼い頃。母の日に。学校で書いた手紙のことを思い出した。

「おかあさん。まいにちせんたくありがとう」って。書いてたなあ。

                           あの子。








2008年04月14日(月) もうひとふんばりのファイト。

キッチンのブラインドをするりっとくぐりぬけ。

今年も紫カタバミの花が咲く。お陽様を目指し。

窓にぴったりくっついては。愛らしい顔をして。

微笑んでいる。痛くはないか苦しくはないかと。

ついつい声をかけたくなる。だけどへっちゃら。

ひとつの花はそこで終わり。その花びらが窓に。

残る。それが命の証のように窓を彩ってくれる。

いかなくては。いくんだと言って。ほかの花も。

堅く身が切れそうなそのすき間を。するりっと。

ぐいっと。咲きにいく。そんな逞しさが愛しい。






まるで初夏のような陽気だった。例のごとく朝から川仕事。
もう少しでラストになる。もうひとふんばりのファイトだ。

今年もちょっとへこたれたかもしれない。でもここまで来れた。
頑張ったごほうびに旅行に行こうねって彼と話す。篤姫の桜島。

「おお今年も出ましたね」って彼が笑う。夢はでっかいほうがいい。

現実はとても厳しい。きびしいから夢をみることも出来る気がする。

北海道も。花巻も。大阪も京都も。倉敷も。沖縄も。行きましょうね。



2008年04月12日(土) これが私の息なのかもしれない。

なんだかどこかから抜け出たようなきもちで。ほっと息。

あれは何だったんだろう。いったいどこだったんだろう。

考えながら。ああもういい。もうここじゃないからいい。


晴れのちくもりの空をあおぐ。穏やかな風に吹かれては。

時の栞がとんでいく。この栞が私の息なのかもしれない。






サチコがお休みだったので。ふたり仲良く夕食の支度をした。
鶏肉。お豆腐。お茄子を揚げて。大き目の器にきれいに並べ。
新玉葱をスライスしてのせる。赤唐辛子もちょちょんとして。

たっぷりの甘酢をかける。これが美味しい。ご飯によくあう。
鶏肉がいちばん好きだけど。今夜は玉葱がやたら美味しくて。
甘くてとろりんとしたのをおかずに。ご飯の大盛りを食べる。

おなかがいっぱい。なんだかそのまま寝てしまいたいくらい。
あくびがとまらなくなる。ふわふわしてる。今もあくびな私。


とてもまったりな夜だ。なにも頑張らなくていい。ぽけっと。
とろとろの液体の中に浸っているような夜だ。幸せだなって。

おもう。かき混ぜていたのはじぶん。ぐるぐるしてたのも私。


時は決して止まらないけれど。ほんの少しだけここに留まっている。

       いま栞をここにはさんでおく。



2008年04月10日(木) きもちよくすいっと流れたい。

風をまっていた。どんよりを吹きとばすくらいの西風。

きもちよくすいっと流れたい。ほうらみてごらんよって。

胸はっていられるような。自慢しているのじゃなくて。

こういうのが好きだよって。誰かに伝えることをしたい。






昼下がり。ちょっと忙しくって。作業場でせっせと仕事していたら。
いとこが。『たらの芽』を持って来てくれた。初物の嬉しさで笑顔。

でも。ちくちくっと痛い。けれどこのちくちくが食べられる不思議。
じょうずに出来た。からりっときもちよく天麩羅が出来た。あじみ。

美味しい。なんともいえない香りがする。新芽がお腹で育ちそうだ。

春にご馳走さま。ことしもいただきました。おかげで春の身体です。



からだ。ほんとにいろいろだった。くよくよしたり嘆いてみたり。
でも種をまくことを忘れてはいけないなって思う。諦めないでいる。
何度だって耕す。もう出来ないじゃなくてやってみる。それが大切。

昨夜。10日ぶりのバドミントン。やっとファインブルーのTシャツ。
我ながらよく似合っているなって思う。あげていく。じぶんを上げる。
そうすると不思議なパワーが生まれるものだ。我武者羅でなくてもいい。

ありのままでいい。ただ自分でじぶんを下げていくことはしたくないな。

信じてあげたい。じぶんが信じてあげないと。育たない芽がそこにある。









2008年04月08日(火) あしたがあるからいいなっておもうんだ。

そしてあしたがきたら。またあしたがあるからいいなあ。

でもじぶんには予報がない。あったりしたらつまらない。

晴れのち曇り夜には雨になるでしょう。なんて言われて。

眠るのなんてぜったいにいやだ。なんだかがんじがらめ。

把握されているみたいで。観察されているみたいでいや。

好きなように歩きたい。ちょっとぐらい転んでもいいし。

災難がふりかかってきてもいい。よっこらしょって立つ。

そうして。またあしたがあるからいいなっておもうんだ。






やっとこさ。山里の職場へ行けた日。緑がぐんと鮮やかに見える。
桜も散らずにいてくれた。山つつじもいっぱい咲いた。道行けば。
山肌からお陽様を仰いでいる。零れ落ちてしまいそうなその花達。

あせびの花も見つける。『馬酔木』と書くそれは毒があるらしい。
けれど。花はとても可憐で美しい。鈴蘭のような小さな白い花が。
いっぱい重なって。少し哀しげにうつむいて咲く。きゅんとする。

幾春のことを想う。春はなんだか懐かしくてならない季節だった。

職場の庭には野スミレ。いつのまに植えたのだろう。母がそれを。
あちらこちらに咲いたスミレを集めて来たらしい。スミレの花園。

野生の花は。草むらや土手や。コンクリートの隙間からだって咲く。
そのほうが自然のままで良いって思っていたけれど。お花畑になる。

「これは強いから。きっと毎年咲くね」ってふたり肩を並べて呟く。


もうじゅうぶん闘った。もういいよね母さん。この庭がやがて荒れる。

けれど。ここにはずっとあしたがある。また春が来るからいいよね。



2008年04月07日(月) こぼれてあっち。あっちはあした。

雨がたくさん降った。けれど。雨のち晴れ。

窓から夕陽を見てた。ぽっかりと二つの雲。

ひとつはクリームパン。そしてクロワッサン。

ふたつとも恥ずかしそうに寄り添っている空。

いたずらっこの風が吹く。そよそよっとして。

ゆだんしているまにぱくっとする。かけらが。

こぼれる。こぼれてあっち。あっちはあした。







ラベンダーのお香が好きで。もうなくなったからサチコにメール。
買ってきてねってお願いの顔文字くっつけたのに。忘れたあって。

さっき帰って来て。いま晩御飯食べてる。母はちょっとむくれてる。
「一晩くらい嗅がなくたって死にはしないよ」って言うからきらい。

でも笑わなきゃ。怒ると眉間にシワが出来たりするからいけないよ。

明日。サチコのお店に「こんにちは」ってお客さんの顔で行こうかな。
そうして見てるだけいっぱいしといて。お香だけ買って帰ろうかなあ。

ふふふ。それがいい。レジにサチコがいたらもっといい。それがいい。

あしたが楽しみ。あしたはあっちだ。さあいそいでいこう!



2008年04月06日(日) てくてくいくね。ずっといくね。





























てくてくしてみる。すってはいてすってはいてしながら。

てくてくしてみる。からすのえんどう白花たんぽぽ野あざみ。

水のにおい。風のにおい。はらはらと舞うのは桜の花びら。

さようなら。またあおうね。てくてくいくね。ずっといくね。



            



2008年04月05日(土) この気だれの気じぶんの気。

ホームセンターに。ドックフードを買いに行ったら。

店員さんが犬だった。赤いスカーフをした犬だった。

首にちゃんと名札ぶらさげていて。ああなんて名前。

その時は名前で呼んで話したのに。今は忘れている。

苗という字があったような。うん『早苗』にしとく。

で。その早苗ちゃんがすごい可愛かった。すりすり。

いっぱいした。ぺろぺろもした。すごい優しい瞳で。

また会いたいなって帰る。今日ってなんかいい日だ。






昨日。ネットで注文していたファインブルーのTシャツが届く。
すごい好きな色で。おっし、これ着てまた頑張ろうって思って。
夜バドミントンに行った。けれどクルマ運転していてなんか変。

無理なのかな。楽しみにしていたことまで無理なのかなって思う。
不安なのと。悔しいのと。情けないのと。寂しいのにドボンする。
いかんのだ。こんなんだからいかんのだ。でもしかたない。ああ。


でもほら。お得意の呪文唱えて。ドンマイドンマイダイジョウブ。
来週こそは。ファインブルーデビューだから。素敵に決めるわよ。

って。気は何度でもとり直せるものだ。気を見くびってはならない。

この気だれの気じぶんの気。そう思って信じてあげようと思うんだ。


         ああ。かっこいいな。わたし。



2008年04月03日(木) せめてプラス。ぷらすの心を育てていこう。

帰って来たツバメの姿が。ここ数日みえなくて心配。

古巣の補修をしていたのに。途中でやめてしまった。

そういえば前にもそんなことがあった。あのときは。

なんだか不吉なことが起こりそうで不安だったけど。

ある日ふっと帰って来てくれて。すごいほっとした。

うん。だから大丈夫。恋をしているのかもしれない。

ツバメも振られたりして。ライバルだってたくさん。

頑張っているんだな彼も。お嫁さん見つかるといいな。






よく晴れてきもちいい日。だけど。ほんとどんな日もあるものだ。
今朝は。布団から起き出すことが出来ず。何がなんだかパニック。

すごいグルグル。こんなひどい眩暈は初めてだった。悔しくなる程。
朝御飯の支度も出来ない。ちゃんとしたいのにちゃんと出来なくて。

やはり悔しい。元気なのに気分も良いのに。なんでやって思うばかり。
彼に頓服薬を飲ませてもらい。しばし安静にしている。とろとろっと。
いつの間にか眠っていた。もう7時半になっていてびっくり。そろり。
恐る恐る起き出してみたら。あらまあ。大丈夫じゃん。もう平気だった。

私が眠っているまに。彼は一人で川仕事に行っていた。卵かけご飯して。
お味噌汁も作れなくてほんとごめんよ。とりあえず洗濯。ああそれから。
なんだかそわそわと落ち着かない。一人で川仕事はほんとにしんどいのだ。

作業場の庭にクルマを停めて帰りを待つ。シート倒して楽にして待つ。
はあ。なんかこういうのもいいなって思う。楽させてもらったんだな。

その後もまずまずの元気。だけど午後から山里の職場へとは言い出せず。
今日も諦める。行ってあげたい気持ちと。ほんとはやはりしんどい本音。


明日はあしたの風が吹く。いつだってそう思う。けれど思うようには。

いかないことがいっぱい。せめてプラス。ぷらすの心を育てていこう。



2008年04月02日(水) 雲の上には。いつだって太陽がある。

蔓日日草の花が咲く。紫のプロペラみたいなかたちの花。

蔓だからぐんぐんと伸びて。ブロック塀をよじ登ったり。

陽の当たらない物陰も忍びつつ。ぽっかりと顔を出して。

こんにちはって澄ましている。真っ直ぐには立てなくて。

でも風に倒されても平気。寝そべっていたって咲き誇る。

千切られても伸びる。踏まれても伸びるだろう逞しい命。






花曇のいちにちだった。うぐいすがよく鳴く。とても心地良い声。
のどかにしてみる。そうするとざわつきそうなこころも楽になる。

どんな日もあるものだ。ほんとうにいつも同じだとは限らなくて。
にわかに曇る日。にわかに降る雨。雲の上にはいつだって太陽が。
そこにあるというのに。そのことを忘れてしまう日だってあるのだ。



晩御飯の時。彼と差し向かっていて。めずらしく笑いをご馳走になる。
このひとも少しは私に似てきたらしい。いや私の洗脳が効いたのかも。

すごい楽しかった。今日は午後から眼医者さんに行く日だったけれど。
午前中の川仕事で腰が痛くてたまらなかった彼。二階の眼科へ階段を。
よっこらせとよじ登っていたら。後ろから来たお年寄りに声をかけられ。
「おにいさん。あんた階を間違えているよ」って言われたのだそうな。

俺、思わす腰を伸ばしたよって笑う。その病院には整形外科もあるので。
お年寄りも親切心で言ってくれたようだ。そんなには可笑しくないかも。
でも。可笑しかった。なんか大げさに笑ってしまう。彼もまた笑いつつ。

まだあるぞって言う。眼医者さんが「今日はちょっと視力が落ちてる」
って心配顔で訊ねられて。「パソコンで仕事とかしてますか?」って。

すぐに思い当たった彼。実は毎晩夢中になってゲームで遊んでいること。
だけどさすがに本当の事が言えなかったらしく。咄嗟に嘘をついてしまう。
「溶接の仕事していて。あの火が目に悪かったかな・・」この大嘘つき。

手を叩いて喜ぶ私。わたしが笑うと。ほんとうに嬉しそうに彼も笑った。


眼は。これ以上悪化すると大学病院へ行かなければいけないのだそうだ。
定期的な検査が肝要で。今日もなんとかおっけいをもらった。よかった。

心臓の持病もあり。彼が通院する日は。どうしても心が落ち着かない。


笑いあって今日も平穏に夜が更ける。ありがたいことだなとつくづく思う。





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