最近は 週1会えるかどうか。 だいたい、水曜日か木曜日。
今朝はどうかな〜と思いながら いちじくの練り香水をつけて出かけた。 マスクの縁に少しつけたら う〜・・・甘すぎる香り・・・ だんだん慣れてきたけど。
ホームに背を向ける側に座っていたので、 反対側の窓ガラスに映る人影を見ていた。
いつもの場所にユミノさんが見えた。 そしていつもの中年カップル。 そのあと、 ぼんやりした塊みたいなのが 見えたような見えなかったような・・・。
そのぼんやりした塊が あの人だった。笑
ユミノさんは黒いコート、 カップルは黒いコートとオレンジのジャケット。 だからはっきり見えたのに、 あの人は白っぽいアーミーグリーンのジャケットだったので 背景にとけ込んでしまっていた模様。
う。同じ側に座られてしまった。 間には誰も座っていないけど、 4〜5人分離れているし 今さら席を移動できないし。
ちらっと横目で見ると、 スマホで何か見ているみたいだった。
いくつか駅に停まるうちに 間に人がどんどん座ってしまって、 私のところからは スマホしか見えなくなってしまった。
快速に乗り換えてくれたら 見える場所に立てるかもしれないけど、 最近ずっと各停に乗ったままだし・・・。
快速との連絡駅に着いた。 あの人は今日も座ったままだ。 今なら向かい側に座り直すこともできるけど・・・ なんか不自然だし。 端っこなら 「あ。端っこが空いた。座ろっと」 という感じを装って移動できなくもないけど、 今私は既に端っこに座ってるし。 向かい側の端っこは空いてないし。
そしてこのまま各停に乗っていたら 次の駅でサクライさんが乗って来る。 向かい側に座られたら あの人のほうを覗くこともできなくなるし、 すぐ隣に座られても 挨拶して話をして・・・となると、 あの人のほうを見るなんてことはできなくなる。
せっかく1週間ぶりに会えたのに どうしようもない。 手詰まりだ。 「負けました」だ。
そうだ。 一つだけ手がある。 勝てはしなけど。 快速に乗り換えよう。
あの人は快速側を向いて座っているので、 快速の窓からあの人が見えるはず。
快速がホームに入って来た。 私は立ち上がって各停を降りた。
じゃあまたね。
快速の列に並んでいるとき、 もしかしたらあの人も乗り換えるかなと 少しだけ期待したけど ダメだった。
快速の窓からあの人が見えた。 相変わらずスマホに目を落としたまま・・・。
じゃあまたねっ。
じゃあまたねっ!
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