2015年01月25日(日) |
寅次郎(伊勢谷友介)の目。 |
幕末好きなので、 大河ドラマ『花燃ゆ』は 毎回ちゃんと見ている。
前回の内容だけど、 主人公の杉文(すぎふみ)=井上真央 の兄、 吉田寅次郎(のちの松陰)=伊勢谷友介 の目が忘れられない。
自分が脱藩したせいで 養子先の吉田家は断絶、 自身も武士の身分を剥奪されたものの、 実の父の保護観察下に置かれる。 父の願いを聞き入れた藩主毛利敬親は 寅次郎に10年間の遊学許可を出す。 そして彼は見聞を広めるために 日本各地を旅することに。
ところが、 彼が江戸に着いた直後。 ペリーの黒船が浦賀沖に来航、幕府に開国を迫り 「来年また来る!」と言い残して去って行く。 これを知った寅次郎は慌てる。 日本は沿岸警備がお粗末だし 大砲は旧式で飛距離も短い。 次にペリーが来るまでに軍備を強化しなくては!と。
寅次郎は藩主に建白書を提出する。 脱藩の身でありながらそんなことをするとは・・・。 建白書を受け取った藩の役人周布政之助は、 兵学者として優秀な寅次郎が再び罪に問われないように 建白書が匿名だったことにしてくれた。
家族にさんざん心配をかけまくり、 周囲の人にもいろいろ迷惑をかけて 申し訳ないとは思っているけど・・・ 兄や妹婿に 「もう心配はかけない。 遊学を許された10年間は二度と天下国家を語らない。 何が起きても学問の習得に専念する」 と嘘をついて故郷をあとにする、 そのときの寅次郎の目。
誰が何と言って止めようとしても、 自分の生まれ育ったこの国を守りたい、強くしたい。 そのために自分ができることをやらねばならない。 思いが届くなら死などかまわない。 もっと別の方法があるとか ものごとには順序があるとか いくら周りに諭されても止められない。
その、 苦しいほど勢いのある意志、 自身でも御しがたい情熱が・・・ 説明が長くなったけど、 寅次郎(伊勢谷友介)の目に表れていた。
イスラム国の人質になっている 後藤さんも、 同じような目を持つ人なのかもしれない。 まだやりたいことがたくさんあるはず。 助かってほしい。
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