2017年06月10日(土)...逡巡
何時まで、あの頃を懐かしく思えば気が済むのだろう。あの、明日への、周囲への、配慮の欠落した、退廃に包まれた世界に。戻りたい、戻れない、戻せない。還りたい場所は、何時まで、留まり続けるのだろう。全てが一新して、何もかも刷新された筈の今に、如何してこんなにも居場所が無いのだろう。遙かに、安定して、安全で、確固たる鎖にも繋がれて、揺ぎ無い役割もある日々を、渇望して、渇望して、其れでも。
あの、不安定で、理不尽で、足場の無い、細く千切れた糸を拾う様な日々が、こんなにも恋しくて、胸が、痛い。
>2歳までは記憶に残らない
其の、言葉の真偽を信じて、消えて仕舞いたい。健全を強いられる世界がこんなにも息が詰まるとは思っては居なかった。明日が、当たり前に、訪れて、必要とされる事から逃れられない。カッターナイフを手に取る代わりにお名前ペンを使う毎日に、さようなら、を。