2013年12月09日(月)...喪失
宿したものが消える様をまざまざと見せ付けられて居た。点滴の刺さった腕に、血が滲んでいる。酷く、眩暈がした。 呂律の回らない舌と、朦朧とした頭、ふわふわと揺れる視界に、過去が目覚める。>全部、夢だった そう、思った。胃の中を浚われて横たわって居た数時間に見た、10数年と云う途轍無く長い夢が、妙に生々しく現実味を帯びて、迫る。 全てが、“今”の続きに在るとは到底納得の出来ない、未来。如何して。
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