2006年08月05日(土)...逆戻り

 正気で居る時間が少しずつ短くなっているのが解る。また、あの頃の様に全てを喰われて仕舞うのだろうか。退廃の膜を通して眺める世界は輪郭が酷く曖昧で、色彩さえ淡く滲んでいる。僅か一瞬訪れた視界が晴れるその瞬間にも、禍々しいビビッドが何処までも付着して、視野を塗り込めていた。地面が、ゆっくりと陥没して、横断歩道が点滅を繰り返している。頭が、鈍く、胃がきりきりと痛んだ。

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