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2021年04月09日(金) We are in our only 9Dayz

昨年末から9DayzGlitchClubTokyoというグループを始めた。
私は所謂プロデューサーという立場で、ステージに立って歌っているわけでもなければ面からは見えない位置にいる。アイドルというカテゴリーにおいてプロデューサーという立場は裏方に徹してグループを運営する一スタッフに過ぎないように思う。だとしたら私は見当違いなほどその領域を逸脱してこのグループに狂奔している。作詞作曲、方針、その全てを己の舵一つで進める。舵は軽い、背負うものは重い。
しかし幼少期より内に秘めた謎の反骨心のおかげで未だに捻くれた音楽的趣味を持ち、無意識に周りの人間との違いを求めるおかげで独自の針路を航海できている。個性的であることがどれほど孤独であるか、それがどれほど大事なことかは理解できているつもりだ。

始動時から期間限定で参加してくれたキミノ・フイを3月22日にSHIBUYA WWWで送り出した。ご存知の通りリムキャット終焉の会場である。自分の音楽史において一番思い入れのある会場で最高のライブをさせてあげたかった。音も照明も演出も今出来うる最高の形でのライブができた。メンバー各々の努力への感謝は大前提で、あの日のライブを作り上げられたことを誇りに思う。ライブの翌日に満開となった桜。その桜が散る頃に再始動した。これも出来過ぎた演出だった。

そして第2期としてメンバーを加え新たなスタートを切った。
こちらとしては隣の芝生がどうなってようが知ったことではないけど飛び回る雀達は咀嚼もせずその色だけを見て比較をする。
砕いて言えばアイドルだからと舐められたり、アイドルらしくないからと舐められたり。
私は元来、万人に評価される音楽を作ろうとは思ってない。自分の心のどこかが震える音楽を作りたい、ただそれだけである。その“それだけ”に私の全てを賭している。器用ではなく、完璧から程遠い自分の唯一のプライド。それを私は9DayzGlitchClubTokyoという物語と作品に注ぐ。響かないならそれでいい、求めないのなら餌を与えない。ごく自然な営みで別々の世界で生きよう。

生きてきた年月も経験値も違う、生まれた場所も育った環境も違うメンバー達にはそれぞれの戦いもあるだろう、各々の完璧もまだ見えていないだろう。だから私と出会い変わり始めた日々の中で私が知っている幸福を全て渡したい。一生のうちの一瞬の華やかさを彩りたい。

私が思うプロデュースとは、私の掌の上で転がすことではなく手を引いて行きたい場所へ連れて行くこと。
結局、国語の成績もすこぶる悪い私の言葉や態度より、たったひとつの楽曲の方が説得力がある。

要するにいい曲作ります、ということ。いつもこれじゃん!
何が言いたいかって、とにかくかっこよくていいメンバーでかっけー曲やってるうちのグループまじイケてるねって話(突然の俗語)

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5月に俺の新しいバンドが始動します。こちらの制作が始まってます、せっかく新しいことするのに今までのアウトプットじゃつまんないからいつも以上にセンスをぶっ壊して音楽作ってます。

安定も安心も己を腐らせる為の罠でしかない、もっと刺激を、もっと痛みを。

そうして私は私の中にいる修羅の傀儡となる。


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