祖母の誕生日に贈り物をするからと、カードにお祝いメッセージを書かされた。仕事なら、思ってもいない美辞麗句を言うことも書くことも容易いが、お金にもならないプライベートで、ありもしない愛情を演じさせられるのは不愉快だし苦痛だ。何の愛情もない。祝う気持ちなんて微塵もない。それでもそこに罵詈雑言ではなく何かしら祝いの言葉を私に考えさせ、書かせることは、私に嘘を強いていること。今日も私は嘘をつく。嘘をつき、偽りの愛情を演出し、家族ごっこに参加させられている。