今までのすべてを記述した遺書を書いてから死にたいが、強烈にそう欲するときは遺書を書くエネルギーがなく、エネルギーがあるときは遺書のことを忘れている。母の、気が触れたような鼻歌がうるさい。リビングにいると音や音声に耐えられなくなり、息もうまく吸えなくなるが、自室に引き上げたとたん、すーっと気持ちが落ち着いて呼吸が楽になる。ラジオの音が耐えられない。