誰にも言えない

2016年04月11日(月) 冷たい桜吹雪と細い月の夜に

冷たい夜風に桜が舞って、見上げれば月が細く浮かんでいて、貴方に逢いたいと思った。

逢いたい。ただそれだけだ。
それ以上でも、それ以下でもない。

逢いたいと思える人がいることは、おそらく幸福なことなのだろう。

けれど、貴方を心の拠り所にするのは、何かが違う気がする。
貴方を、都合よく現実逃避の材料に使っているだけだ。

貴方は、どうしてそんなにも強く居られるのだろう。
私にも貴方のような強さがあれば、徒労感や無力感に苛まれたりせずに、毎日を自分の力で生きていけるのだろうか。

逢いたい。

その想いが現実逃避だとしても、それでも許してくれますか?


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憂鬱天使

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