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万能ねぎ - 2012年04月29日(日)

自分のことを運動オンチだと思っている人の多くは、人生の早い時期においてダメな体育の先生に当たってしまったか、嫌なクラスメイト(運動神経が良いのだけど性格が悪い)が近くに居たのだと思う。

「お前のフォーム変だよ」

という声を気にする子供にとっては体育の授業が本当に苦痛だったのではないだろうか。「変」と言われないためのダイナミックさを抑えたフォームってのは確実に運動オンチを育てる。僕も走り高跳びだけはどうしてもダメで本気で飛ぼうとすると友達から笑われるんじゃないかってずっと暗い気分だった。良い記録を出すことよりも早く授業が終わることばかりをずっと祈っていたのだった。今にして思えば変なフォームなりに一生懸命取り組めばいつかサマになったのかもしれないのであるが。

運動に限らず失敗を恐れる気持ちっていうのは本当に成長を阻害させる。人間は失敗から学ぶことの方が多いし、もっと言えば失敗の中でしか成長しないことの方がが多い。

仕事上、コーチングの勉強をずっと続けているのだけど、改めて思うのが「他人の長所と短所をわけて考え、短所ばかりを指摘する人」ってのは教育に向いていないよなーと思う。「短所だけを潰していけばうまくなる」と思っているからタチが悪い。

短所を潰せば長所だって潰れるのですよ。多くの人にとって長所と短所というのは表裏一体で、あなたの「長所」というのは多くの「短所」によって守られているということを考えなきゃいけないわけだ。

短所を直そうとする過程の中で長所も捨ててしまって自己を見失えばそりゃ運動オンチにもなるよな。






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