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忘れていた過ちが大人になり口をあけるとき - 2011年09月26日(月)

本日レイトショーで映画「モテキ」を観てきた。

名作なのかどうかは自分にはちょっとわからない。(つまらなかったという意味ではなく)

確かに主人公の部屋にある漫画やレコードなどのネタ探しなどは楽しめた。でも肝心のストーリーが恋愛のキラキラ面ではなくダークサイドにだけにひたすら注目をさせる映画なので心が弱い人は観ないほうが良いのかもしれない。

現実社会でも恋愛を自分本位に進行させようとするときに多くの人が「悪の力を借りる」ってことをよく選ぶ。この映画でも同様に、男の子も女の子もとても汚い。常に卑怯で相手のことを全然考えない人ばかりが出てくる。いい歳した社会人がサブカルチャーの山に埋もれながら自己本位な恋愛を続けるとか・・・。

キラキラな音楽に乗せて残酷な恋愛が進行していくのは胸が痛む。しかし自分も00年代の前半ごろって自己中心的でこういう感じのイタい奴だったよなーと思う。そのころの自分を笑って許せる人は見ろ。そうでない人は傷が癒えるのを待て。

しかし人生にモテキって必要なのか?モテキの人間って幸福なのか?

モテキが過ぎ去るとみんな「あー最近つまらないなー」とか「もっと刺激がないかなー」とか。麻薬みたいに非日常の生活を求めるようになってしまう。

しかし幸福というのは常に恋愛の勝者になって甘い陶酔に浸ることではないし、何もかも手に入れて他人から羨ましがられることでもない。ましてやロックフェスみたいなパーティ的非日常空間が永遠に続くことでもない。

今ある状態に感謝ができない限りはどんなモテキが来てもその人はずっと子供のままなのだと思う。モテキなどバッサリ捨ててしまって日常に戻って幸せを手に入れることが大人になることだよなーとか最近思う。

映画「モテキ」で童貞(セカンド)っぽい人物を主人公として出すのならばその主人公の「成長」ってのを描いてくれないとちょっと寂しいな。次回作あるならば主人公が「いい男」になる成長がみたいものであるよ。

あ、でもサブカルネタは全て非常に面白かった。自分のようなサブカル検定10級レベルくらいの人間でも「女王蜂」以外の音楽は全て判別ができたし大体の漫画はわかった。決してマニアックな内容ではないと思う。心が強い人だけでなくかつてのサブカルキッズも劇場へ。




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