この前、うちの母上86歳を連れて温泉へ行ってきた。一年ぶり。そりゃー滅茶苦茶喜んでくれて、楽しんでくれて、ハイテンションで、こんなに興奮して明日ぽっくり逝ったらどうしよう・・・と内心心配しつつ、でもそれはとても幸せな人生の終わり方かもしれないと思ったりしたのだ。
平日だったので、他のお客さんも少なく、お風呂は貸し切り状態だったのでゆっくりできてよかった。話もたっぷり出来て・・・たっぷりできるのはいいことだけど、余計なことも話題に出てきて、微妙にひんやりとした物を私の心に降り積もらせるのだった。
86歳はどれだけ元気でしっかりしていても、不安な毎日だ。もう何も未練はないらしいけど、長く寝込むことだけは避けたいと思っていることが、しみじみと伝わってきた。それは娘も願っていることだよね。
「ねぇ、優しい娘だよね?」と聞かれるような感じ。
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