「アルジャーノンに花束を」という本は時々ドラマ化されたりして、私の視野に入ってきて、「そうだ!読もう!」と思ったことが何度かあった。で、ドラ(子ども達)に聞くと、「それ読んだよ、どこかにあるはず」と言われ、だからと言って探してくれることも無く、探せるほど片付いた部屋でもなかったわけで、ずっと読まずにきた。
そんな本が、ドラ(息子)が出て行って、そのついでに大模様替え作戦を実行したせいで、ひょいと出てきたので読んだ。アルジャーノンがねずみであるということを知ったのは最近のことで、内容についてはそれ以外はぼんやりした事しかしらなかったのだけれど、題名がすべてを語っていた。
よく考えたら怖いお話なんだけど、後半主人公が一度手に入れ諸々を失っていく姿が、ひょっとしたら私もこれからこんな風な経験をするかもしれない・・・と思う事があって、そこは胸がチリチリしたのだった。
手に入れるより、手放すことの方が最近は多いような気がする。
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