星形クッキーの店

2013年03月16日(土) 皇室 平成22年 春 46号 日蘭通商40周年記念―王室とのご交際と国際親善に尽くされて 秋篠宮・同妃両殿下 オランダご訪問 2

541 名前:皇室 平成22年 春 46号 15[sage] 投稿日:2013/03/02(土) 14:58:41.16 ID:uodvoVgq0
今後、日本とオランダの関係のみならず、アジアと欧州の絆を強化していきたい」と挨拶。
続いて、日蘭通商400周年記念事業運営委員会委員のファン・ヒューリック教授より、日本の鎖国から開国までの間の交流を含む
日蘭通商400年の歴史に関する詳細な説明があった。日蘭の皇族・王族のご臨席の下、大勢の関係者が集われたこのお祝いの式典は、
両国の友好関係のさらなる大きな一歩となるものであった。引き続き両殿下は、「此処から東京へ」と題する400周年記念公文書展示会場に
コンスタンタイン王子殿下、ローレンティン妃殿下とともに移動され、ファン・ヒューリック教授の案内により、1609年に徳川家康が
オランダに与えた朱印の通行許可証、オランダ商館が置かれた平戸と長崎・出島の絵図などをご覧になった。その後、両殿下は、
コンスタンタイン王子殿下、ローレンティン妃殿下とともに、フェルメールやレンブラントらの17世紀オランダ絵画の傑作を多数所蔵する
マウリッツハウス美術館にご移動。殿下は、妃殿下とともに作品を一つ一つ楽しまれたが、とりわけ画家ヤン・ステーンの作品「家禽の庭」を
興味深く鑑賞されていた。

◆記念コイン刻印行事でのオランダ政府の素晴らしい演出
ファン・デル・フーフェン経済大臣が主催した午餐会には、コンスタンタイン王子殿下、ローレンティン妃殿下とともに臨まれた。
午餐会に先立って、殿下とコンスタンタイン王子殿下が手を取り合い、手動の刻印機で2枚の記念コインを刻印する記念行事が行われた。
このコインは、1862年に日本使節団が初めてオランダを訪問した際に刻印されたコインを再現したもの。表面には1609年
(長崎の平戸にオランダ東インド会社が商館を開設し、幕府がオランダ人に通商許可を与えた年)と1862年の年号、日本およびオランダの紋章、
反対の面には「両国親睦益篤」の文字が記されている。オランダ政府の素晴らしい演出に殿下、妃殿下はともに心を動かされたご様子であった。
午餐会の後、両殿下は、パルケネンデ首相とお会いになった。殿下より、本年10月に予定されている同首相の訪日を歓迎する旨が述べられ、
首相からは、両殿下のオランダご訪問に対して謝意が述べられたそうである。


542 名前:皇室 平成22年 春 46号 16[sage] 投稿日:2013/03/02(土) 14:59:51.65 ID:uodvoVgq0
◆オランダ語手話での両殿下とろうあの子供たちとの楽しいおしゃべり
続いてのご訪問先は、ろうあ教育施設のエファタであった。両殿下は、所長のヒデマ氏らからエファタの組織概要や聴覚障害の早期発見のための
新生児の聴覚検査などについての説明に耳を傾けられた後、6〜12歳までの子供たちのための保育施設を視察し、3人の生徒とお会いになった。
その際、子供たちから両殿下にプレゼントとして紙製の筒が手渡されたが、その筒に日本語の「ありがとう」を含むいくつかの手話が例示されているのを
ご覧になって、妃殿下がオランダ語の手話で子供たちと話し始められた。さらには殿下もこれに加わられ、子供たちや教職員と一緒に心和む交流が見られた。
妃殿下は、聴覚障害者の大事な言語である手話については、学生時代から関心を持ち学ばれ続けて、大切にしてこられた。
エファタでお使いになられたオランダ語の手話は、前述したように、オランダご到着後の22日に学ばれた。また、殿下も手話で挨拶されたことから、妃殿下からのご教授が
おそらくあったのであろう。子供たちは、自分たちが使ったり、学んだりしている部屋に両殿下の手を引きながら案内し、おもちゃをお見せしたりして、
喜びにあふれていた。
同日夜には、マキシマ皇太子妃殿下ご主催の夕食会に臨まれた。夕食会には女王陛下もご出席になったとうかがっているが、実の家族のような和やかな雰囲気の中で
時間を過ごされたことと思われる。26日朝、ハイス・テン・ボス宮殿において女王陛下にお別れの挨拶をされた後、両殿下は帰国の途に就かれた。

543 名前:皇室 平成22年 春 46号 17[sage] 投稿日:2013/03/02(土) 15:01:12.65 ID:uodvoVgq0
おわりに。
秋篠宮・同妃両殿下のオランダご訪問は、オランダ王室およびオランダ政府の配慮による心温まる歓迎の中で無事に終了した。
とりわけ、女王陛下をはじめとするオランダ王室の方々の歓迎は特筆に値するものであった。両殿下が毎朝、宿泊所であるハイス・テン・ボス宮殿から
出発される際には、女王陛下は優しくお声をおかけになりながら笑顔で見送られ、そのご様子は、階段下で待機している随行者に
家族のような絆を感じさせる光景であった。また、すべての訪問先で温かく歓迎され、両殿下は訪問先や沿道での人々に終始笑顔をもって接せられた。
そして、両殿下のご動静は新聞やテレビでも報道された。両殿下は今回のご訪問に先立ち、改めてオランダの歴史・文化の専門家や有識者から話を聞く機会を持たれ、
ご熱心に学ばれていた。その上で両殿下は、オランダご滞在中一つ一つの予定を心をつくしてお務めになり、さまざまな場所で人々と触れ合い、
ある時は専門的な会話をかわされる中で、オランダに対する理解を一層深められたのではないかと思われる。今回のご訪問は、日蘭通商400周年を祝福するという意味で
大きな意義があったとともに、両国の皇室・王室の方々がさらに理解を深める機会になったのではないだろうか。そして、今回のご訪問が、日蘭の友好・親善関係を
一層深く、幅広くする上で大きな契機となったものと確信する次第である。

【近藤茂夫】 
昭和17年4月13日生まれ。
同40年、東京大学法学部卒業後、建設省入省。都市局長、国土事務次官を経て、
平成11年から15年まで内閣広報官。平成15年より18年まで外務省駐フィンランド日本国大使館特命全権大使を務めた後、
19年に財団法人建設経済研究所理事長。同年4月より宮内庁御用掛を務める


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