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ここにいること。 - 2019年10月31日(木)

早いもので、日付としてはもう11月に入ってしまった。

***

先日、上長から個別に呼び出しがあった。
聞けば、同僚の一人が近々異動するとのこと。
部署の同じチームのメンバーだし、抜けることで
業務の引継ぎとか振り直しが発生するとのことで
事前に教えてくださったらしい。

そうか、あの人が異動してしまうのかと。
正直な感想を言ってしまえば、彼は仕事熱心なあまり
チームメンバーとも多少の軋轢も見受けられた。
だから、酷い言い方をするならば、居なくなることで
内心ホッとする人も居るのではないのかなぁと。
私としては、彼から無理難題を突き付けられても、
それが正論なら受け入れるし、論理が破綻していれば
突き返すことも出来ていた(と感じていた)ので、
そういう「ああ良かった」的な感情は湧かなかった。
それどころか、彼がひとりで膨大な量の業務をこなし
誰よりも細かくチェックする姿勢を知っているから、
今後うちの部署は上手く回るのか、そこは心配。

ただ、まぁ、組織は誰かが抜けても誰かがその穴を
埋めることになっているし、結局は残された人で、
業務を回していくしかない。
抜けてからしばらくは多少のロスはあるだろうけど、
きっと正常に機能していく日が来る。
むしろ、残された人や新たに来た人によって、
かつてよりもより良い形で業務が回ることもある。
だから結局はそこまで心配はしていない。
思うところはそこではなくて。
今まで普通に居た人が、居なくなるのは当然だと。
彼は実はこの会社でも古株で、恐らくずっとこの今の
部署で働いてきただろうし、きっと、私を含めて
大体の人が「ずっと居るんだろう」と思っていた。
でもそうじゃない。組織に所属する以上絶対は無い。

話は少し変わるかもしれない。
彼とは別の、同じ会社の同僚(部署は違うが)だが、
実は先日、交通事故で亡くなったことを知った。
私とは部署も違うし一緒に仕事をしたことは無いが、
大きな打ち合わせで顔を合わせることはあった。
向こうはこちらを認識していなかったかもしれないが、
私のほうは顔を知っていた。
そのような関係だったからか、居なくなったことが
今でも信じられない。
もう居ない、ということ。社内にも、社外にも。
居て当たり前、と思っていた人は急に居なくなる。
会社じゃなくてもそうなんだ。生きている限り。

自分も、友人も、家族も、もし居なくなることを
考えると途轍もなく怖く寂しくなる。
けれどもそれは避けられない。生きている以上。
でもだからこそ、今繋がっている人たちを精いっぱい
大事にしたい。そう思った。
なかなか実践できることじゃない。
でも、まずは家族を愛する。自分を愛する。
会える友人は会っているときにきちんと向き合う。
きっと会社だってそうだ。
一緒に仕事をしている同僚、支えてもらっている人、
いつまでだって傍に居るわけじゃない。

いつか切れてしまう関係のために頑張るなんて、
馬鹿馬鹿しい、そう思う気持ちも分からないでもない。
でも、せめて自分が生きて、誰か幸せになる人が、
ほんの少しでも居るなら、きっと生きててよかった、
そう思うんじゃないかと。
結局は自分のため。それで良いと私は思う。

***

そういうことがあって、そう思って。
ここに居ることが当たり前、というわけじゃない。
でも、だからじっくり味わったり、思考したいな。

今の会社のこの部署は、前に書いたかもしれないけど、
専門的な業務をやっているし、私も前職の経験から、
こういう業務がしたくて転職してきたわけだけれど。
自分だっていつ異動するか分からない。
でもそうなったらどうするんだろう。自分は。
今のところがなかなか快適だからな・・。
まぁ、自分が他部署でつぶしが利くとは思えないし、
結局は、今の仕事をきちんとやって、誰かの役に立つ。
それを続けていければいいのかなとも思う。
今後のキャリアを考えた時に、今までの業務と、
もし辞令が出た場合のその先の業務を繋げてみて、
「ああちょっと良いかも」と思えるならいいんだけど。
まぁそれはそうなってから考える。
今は、ここに居て、目の前のことに集中するしかない。

***

2019/11/01 04:40


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