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2010年10月08日(金)
「退院したら、何か食べたいものはありますか?」
退院が決まった患者さんに必ずといっていいほどたずねます。 食べることは生きていくうえで必要不可欠なこと、味わうことは人生の楽しみの一つであることを、私は今の仕事をするようになってからあらためて知りました。 私自身も何度か入院したことがあり、病院の食事がいかにおいしく作られていても、毎日食べていると飽きてくること、それがストレスにつながるということを身をもって体験しています。
今度、知人が入院・手術をします。 しばらく、好きなものは食べられなくなります。 その知人が手術前にこれだけは食べておきたいと言った物が、今日、北の国から届きました。 カキです。 知人は、とある老舗の洋食屋さんで揚げたカキフライが食べたいとのことでした。
先週からずっと釧路の市場に問い合わせをしていたのですが、今年は水揚げが遅れていて、いいカキがなかなか手に入らないとのこと。 かといって、そのへんのスーパーで買った物は食べてほしくありません。 なんといっても、人生の楽しみをしばらく我慢しなければいけないのです。 妥協は許されません。
それでも、釧路のカキはやはり間に合わないようで、デパートでカキを購入するように洋食屋さんにお願いしました。 仕方がない……。
と思っていた矢先。
「間に合いました。カキ、送りました。8日に届きます」
こんなメールが届きました。
さて、明日。 洋食屋さんのマスターがジューシーに揚げたカキフライを、知人はどんな顔をして食べるのでしょう。
楽しみです。
おやすみ。
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