不用品 買取 家庭教師 celeste blue

celeste blue



当たり前

2010年05月29日(土)

独身時代に夫が購入し数年住んでいたたマンションに、私はたった2つのボストンバックを持って転がり込むように嫁にきました。
夫の生活で染まりきったマンションに、私はしばらく馴染むことができませんでした。

どこに何があるのかもわからないし、勝手にあちこち触って怒られるのもいやだし、夫の持っているオーディオ類はまったくわけのわからない接続で音楽は聴けないし、おまけにテレビもない。

台所だけは私の好きなように使わせてもらおうと、あちこちせっせと移動したり磨いたりしてはきたけれど、台所にも夫の構想があるみたいで、なんだかんだと提案してきてくれます。

そして先日の「朝からうるさい」事件(!)。

まだまだこの家に自分の居場所を見つけられていないことを思い知らされたようで、妙に孤独を感じながらも、それでも「まだ始まったばかりなんだから」と自分を励ましながら、家に帰りました。

 あ……。

ダイニングテーブルが置かれていました。
散らかし屋の夫は、私がいくら部屋や和机を片付けてもあっという間に元の乱雑さに戻してしまいます。
食事をするときは、まず和机の上の片付けから始めなければ座ってごはんが食べられません。
別の部屋にあったダイニングテーブルを出してきてほしいとずっとお願いしていたけれど、なかなか行動に移さず。
なかばあきらめかかっていたところでした。

「かなり大変だったよ」

いつものようににこにこ笑いながら、今日の苦労を訴えてくる夫といっしょに、出したばかりのダイニングテーブルで夕食をいっしょに食べました。

「自分ちみたい」

なんだかうれしくて思わず口にしてしまった言葉に夫は、

「自分ちでしょ」

そう言ってくれました。

そっか、「自分ち」なんだな。
私のずっと追い求めてきた「おかえり」と「ただいま」が繰り返される場所は「ここ」であり「この人」なんだな。

こうして、少しずつ私はこの場所にいて「当たり前の人」になっていくのでしょう。

ね。

おやすみ。

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celeste [MAIL] [アルバム「紺と碧」]

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