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2009年02月08日(日) ユングの生の源泉

毎週土曜日となると、その日の午後からはバタバタと色んな家事を済ませていつも通り松山の方へ行く準備となる。 夕べも、帰宅の時間がとうに10時をまわっていた。
去年の9月から、松山市人間教育研究所の教育カウンセラーを担当してもうはや五ヶ月近くになる。 たった五ヶ月といっても、私の中ではあらゆる沢山のことを学ぶことができた。といっても過言ではない。
子供たちの心の問題だけではなくて、中にはその親御さんたちまでもが色んな思いや不安などの葛藤の末 知らず知らずに精神疾患に陥ってしまったなど色々あった。

その中でも一番驚いたことは、親が気が付かないうちに子供さんがうつ傾向に向かっていたなどが結構多いことに驚かされた。 しかも高校生あたりの青春期ならまだ解るが、まだ小学生なのにとなると(今は多い)さすがにこちらの方も胸が痛むのが事実だ。 一言でいうなら、今の子供達はかなり厳しい環境の中で生きているなと思う。(学校でのいじめや親と子の関わり方の問題など)

そんな中で教育カウンセラーたちが、かなり以前から知識共々方針を傾けているのが箱庭だ。
今では我々カウンセラーの間では、クライエントさんには欠かすことができないほど箱庭への重要性をもたらしている。 



日本総合教育研究会の箱庭療法の本の中にも「人間なら誰もが意識と無意識があり、その二つが自分の中で分離したままでいると本能は次第に衰え、ついには失われて、いろいろな状況で進むべき方向を見失ってしまう」と 書いてあり、子供の頃(気持ち)のように無意識の指示を受けようとしないならば「生の源泉」を見つけることはできない、とユングはいう。この子供の国への道をユングは自らの体験によって発見したと書いてある。(まさに箱庭だ)

要するに知識だけじゃダメだっていうことだ。逆にそれだけを頭に入れ込むと身体的なことや感情などを軽視して、アンバランスなまでに知的なものや精神的なことを重視することになる。
その為、まさに頭でっかちな状態になり自分の方向性を見失い、しまいには悪循環に陥る。ということを言っている。


そういえば、まじめに学ぶことだけしかできない子供さんは精神的な病になる確立のパーセントがかなり高いと言っていた。 同時に、自分の中の無意識と意識が分離すればするほど本能は次第に衰え、ついには失われて、いろいろな状況で進むべき方向を見失ってしまうのだ。
結論から言うと、箱庭は自分の無意識の世界が自分で解るため「気づき」を引き出すためにも心理療法として欠かすことができない。 その為、私たちにとっては箱庭というものは切り外すことができない重要性のある心理療法の一つなのです。









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