舌の色はピンク
DiaryINDEXpastwill


2023年12月16日(土) 新宿焼肉、言い知れぬ不快感、妻精密検査

6時半起床。曇り。
朝のルーティンはほとんどいつも通りだったが
妻が中野の内科へ行くかどうかを悩んでいて
予定がすこし滞った。
結局妻は9時前に出発していった。
僕はスーパーには行けなかったが、
ほかの家事を終えた後、
娘とともにすこしゆっくりした。


妻は高円寺の皮膚科も寄って、13時前に帰ってきた。
僕はぶっかけを用意したが
二玉あるうちの9割を妻にやった。
今夜の焼肉のために。
夜思いきし食うのだ。
喉の調子もなんとか盛り返したし。


妻はすこし休んでから義母の部屋に行った。
郵便物の回収と換気のためだ。
僕は離乳食ストックなどの雑事を済ませた後は
原神に興じた。
螺旋今回はわりとあっさり星36達成できてしまった。
むしろ計算違いだ。
フリーナ2凸がきいてるのか。
あまり実感はないけれど。


娘にはバナナのホットケーキを作ってやり、食べさせ、
それからベビーカーで家を出て、
いつもの公園で妻と待ち合わせた。
今日は温かい。なんと20度ある。
好き放題に歩き回る娘を二人で見守っていた。
根の多く張る木立のなかを
だんだん上手に歩いて行くさまが面白かった。

16時過ぎに帰宅して入浴。
保湿や着替えを済ませ、
面倒ごとを全部済ませたら自分の出支度をして、
娘の面倒を妻に任せて17時に家を出た。

17時半には新宿に着いた。
南口から出て今夜の店だけ確認し、
それからは自由に散歩した。
だらだらと歩くだけでも面白い。
二十歳前後の頃はよく歩いていた気がする。
よく人と待ち合わせたし、あとライブ前にぶらついてたりと、
こまかななんでもないような記憶がぶわっと湧く。
あの頃なんか楽しかったな、もう若くねえんだなあと思った。、
南口から東口方面へまわりこみ、
初めてゴールデン街をしっかり歩いた。
というかこれまで他の場所をゴールデン街と勘違いしていたようだ。
こんなにまでゴチャゴチャした路地っ気が今なお生き残っているなんてと感動した。
写真撮りまくりたいくらいだったが自粛した。
でも撮ってってもよかったろうな。
こぎれいな街並みのすぐ裏にあるのが面白い。
丸井にも寄った。
エントランスの時点で萌え絵のでかいポップがあって仰天した。
丸井だぞ…
というか7Fにアニメイトが入ってる。ええ…。
気色悪いと思ってしまった。

話題のトー横にも初めて行ってみた。
なるほど噂にたがわないスラム感。
小規模だが、きらびやかな街の真ん中で
ダンボールに食い散らかした生ゴミ、
パンツ丸見えの地雷系少女、
それにたかる男たちという絵図はたしかに今どきインパクトある。
以前のコマ劇前も荒れ気味だった印象はあるが
それが令和式に刷新された感じだ。
社会問題であることは間違いない、
この少女たちを食い物にしようとする層が一定以上居て、
実際に被害に遭っている、不幸な目に陥ってる子達がいる、
その手の問題はたしかなのだが、一方で、
まだこんなジャンクな街の姿が見れることに感動もする。
生っぽい、とりつくろわない素の街の姿。
逆説的だが生命力を感じてしまうのだよな。
いやいかんけど。

歌舞伎町タワーとかいう薄ら寒い建物にも入ってみた。
歌舞伎町のゴチャゴチャ感を洗練して無理やり詰め込みましたみたいな
間違ったカオス感で気持ち悪かった。
なにかありそうでなにもないという。
安全圏のごっこ遊び。
しょうもないニセモノの混沌空間に閉口した。


19時半前に焼肉屋へ着いてみると他の面子はすでに揃っていた。
着席するや悪口雑言が飛び交う。
男同士のこうした無遠慮は久しぶりで、
いつまでたっても往年のくだらなさを発揮できることこそ
意義のある集まりともいえるのだが、
今の自分の意識と差がありすぎて憔悴した。
普通の会話ができない。
質問に対してまともな答えが返ってこない。
あらゆることにツッコミをいれることが
至上のコミュニケーションとされて
会話から意味が次々と削がれていく。
ありていにいってつまらなかった。
カスみたいなやり取りの中で食う飯がもったいなかった。
店は席も狭いしむやみに高いし注文物もわかりにくいしと
問題点が多かった、だが肉は美味しかった。
その肉を味わうことすらはばまれて不快だったから
途中でキッチリ締めておこうと不快感を伝えた。
そっからはましになったが
一方でこちらに気を遣っているような空気も感じやはり面白くない。
終盤はまだ穏やかではあった。
少なくとも目に見える限りでは
僕を含め皆楽しそうに笑っていただから。

店を出てすぐ隣のボドゲカフェに入り、
カナイセイジのカードゲームを発見したから
6人でプレイしてみた。
クイックショット。
やはり面白い。
読み合いと運のゲームバランスが絶妙だ。
悪く言えば既視感だが、
カナイセイジならではのゲームデザインが現れている。
何も賭けはしなかったがまずまず盛り上がった。
22時半に妻から連絡が入り、できれば電話したいという。
離席もせず、間を開けずかけてみると、
どうやら検診の結果が要精密検査となったらしい。
それこそ検査してみなければわからないことで、
現時点で実際的な問題が発生しているわけでもないのだが、
不安は不安だろう。
向こうは楽しんでる時間に邪魔してごめんね、
と控えめだったが
こちらはこちらで申し訳ないような気分になる。
それでも23時までは遊んだ。

そっからは帰路を急いだ。
今夜のことにむかむかしながら
なかなか言語化が難しく、
それだけに文題にはなるなと
この実感を噛み締めもした。


荻窪ついてから妻に電話して、
詳しいところを聞いていった。
帰宅後は妻の方に届いた結果を僕も眺めた。
やはり検査してみないことにはなんともいえない。
妻もそれは承知している。
だがとても沈んでいるようだ。
「きっと大丈夫だから元気だして、
とは軽率に言えないけれども、
とりあえず僕は、大丈夫だって信じることにする」
と伝えると、
ありがとうそう言ってもらえると助かる、
と返ってきた。
前向きな励ましと不安への寄り添いのバランスは難しい。


帰宅が遅くても入浴は済ませてあるってすごい。
明日の準備だけちゃっちゃと済ませて寝室へ。
今夜は妻にかなうかぎり優しくした。
民話読み聞かせて0時半就寝。


れどれ |MAIL