舌の色はピンク
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2022年02月17日(木) ビジネス書、ロックや小説の枠組み、不謹慎の笑い

晴れ。気持ちのいい冬の朝。空気が明るく澄んでいる。
弁当は茄子と鶏むね挽き肉の豆板醤炒め。
トースト食べて着替えて燃えるゴミまとめて洗いものして
キッチンかるくキレイにして荷物まとめて8時28分。
ちょっぴり時間を余して、のんびり家を出た。

電車内で隣り合った男がぶ厚めのビジネス書読んでて嫌悪。
直感的に 愚者! て思ってしまう。
べつにビジネス書にも巧拙あるわけだし
僕が一目置く人間だってビジネス書くらい読んだりもしているだろう、
でもそうした目線をとっぱらって、
理性とか知性とか冷静さとかにうずもられがちな
根の根の根から発せられてる直感、
これはこれでおろそかにしちゃならんのだ。
嫌悪どころか憎悪に近いくらい負の感情がほとばしった。
こいつが、こいつこそが敵なのだと思った。
マスクから鼻丸出しだったしな。それはたまたまだけども。


今どきのって意味ではロックも文学もだけど、
枠組みが先立ってるのすげぇだせぇぜと思う。
「ロックとはこういうもの」という枠組みに最もフィットするようなスタイル、
ほとんど最低じゃないですか。
先人たちの内面からあふれでた表現が
あとからロックと呼ばれたり
ある権勢を得たりしただけであって、
後追いの人間たちがそこ目掛けて
表現方法を左右するの、恥ずかしいったらない。

「内面からあふれ出たもの」を表現するにあたって
たまたま
「お外の世界では小説と呼ばれている枠組み」が
そのシルエットに近いからそう呼ばせてやってる、くらいでいい。

プロじゃない人々の書く小説、
まぁほとんど読んできてないけど
ものすごく上手い人たちがたくさんいるのはわかる。
文章が上手いだけでなく小説が上手い。
それへの敬意は確かにあるんだけれども、
じゃあ「内面からあふれ出たもの」となると随分あやしい。

ルールからハミ出したようなスタイルの作品は
「実験的」とか呼ばれたりする。
ハミ出そうとしてその形になってる作品は最悪だが、
表現を突き詰めた結果そうならざるを得なかったってだけの
作品も多くあるだろう。
「前衛」は「前衛」って枠組みになってしまったから信用していない。

どこまでも独りよがりをつらぬく。
自身の内面を基とする才能を疑ったことは一度もない。


夕飯はステーキ。
なにしろ約600円分の割引券があるので
肉屋でふんぱつしてみたわけだ。
といってもすでに調味済の割安なもの。
なかなか美味い。柔らかい。
なんとなく粗悪な気がするからもう買わないだろうけど
今日食べた時点での満足度は高かった。

テレビは相変わらずオリンピコーがうるさく
ろくな番組がない。
しかたなしにといわんばかりに
録画してある中からザ・ノンフィクションを再生して観る。
遺影を専門とする写真屋。
自ら撮られにやってきた80そこそこのお婆ちゃんの言が心に残った。
「今日が一番若いから」
未来から勘定してみればという意だが、
もうすこし掘り下げてみるとこれは
「思い立ったが吉日」
にもほとんど等しい。
いい言葉だと思った。


妻には 銀と金 を読ませておいて
僕は原神をプレイした。
もうじきこのゲームともお別れかと思うと感慨深い。
まぁあと2週間ちょっとはやるわけだけども。


ベッドマットやら救急箱やらネットスーパーやら
ドカドカ荷物が届いた。
木曜に届くのは気持ちいいな。
金曜朝にダンボールが捨てられるから。


それからしばし妻に付き合いテレビを見た。
外国人にノリツッコミをしてもらえないかという企画。
それ見てたらMR.BARTERが見たくなって
ごっつのDVDを再生した。
さすがに今見て真正面から笑えるものでもない。
あと意外と長かったな。
しかし呆れるほど高度なことやってる。

ちょうど今日、松本人志の金言の一つを思い出していた。
なにかの著作物に記していたのだったか、
たとえ不謹慎と扱われるような冗談であっても
そこに悪意なんかないのだし
なんだったら悪意があってもどうでもいい、
ただただ発想の方に笑えというもの。
そこを切り離せないヤツはアホくらいまで言い切ってたはずだ。
今の松本人志は随分うまいことやってるが
根っこのところでは変わってないんじゃなかろうか。

ある女性プロゲーマーが不謹慎発言で炎上している。
ゲーマー界隈のスラングである”人権”という言葉を巡って
身体的差別にあたる発言が取り沙汰されている…それ自体は
どの方向からの意見も見ごたえがなく
きわめて幼稚な話題なんだけれど
当の女性が過去にしたとされる不適切発言がまとめられていて
その中に おぉ を思うものがあった。
「鬱と黒人は甘え。やる気になれば直せる」
スゴイ。
ちょっと調べてみたところどうにも捏造っぽいのだが
まさに発想に感心感服しているのみだから
本当に発言したかかどうかなどは瑣末だ。
むしろ誰かの創作であった方が感動的かもしれない。
「鬱」を引き合いにすることによって
「黒人は直せる」という
まばゆすぎて目がくらんでしまうような文意に
一筋の論法が通されて
スッとのみこめてしまう。

このテの笑いで難しいのは、ある逆説をはらんでしまうこと。
まさに発想の部分だけに感心するのだから
不謹慎さの負い目でそれを閉ざしてしまうのは馬鹿馬鹿しい…
とする一方で、
常識的には到底ゆるされない不謹慎さを内在させているからこそ
成立、あるいは増幅される笑いである、
という理非の抱き合わせ。
この扱いが難しい。


入浴後は家事片付けて
さくらもゆをプレイして寝た。


れどれ |MAIL