舌の色はピンク
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2021年09月25日(土) 西荻かいもの

休日トーストを食べ、午前中から西友へ。
月に二度か三度ある5%オフの日ということで、
この機会を活かし買いだめすることにした。
西荻とは逆方向の、環八沿いの店舗。
一直線で5分もあれば着く上に、
駐輪スペースが広く取られて、
直置きできるのはありがたい。
品揃えはまずまず。
以前はできなかった、冷凍肉の買いだめをすることにした。
豚バラ肉と豚ロース、鶏もも肉をそれぞれ1kgずつ。
これは弁当がはかどる…。

帰り、一本道の途中にある図書館へ。
いい。
この図書館は、いい。
地域の暇人が形作っている雰囲気で、
しかし図書館側のサービスは充実している。
傘の貸し出しまでしている。
目当ての本は予約が埋まってたから
なんとなく世界の郷土料理を紹介しまくってる本を借りた。
荷物の整理が片付くまでは在宅時に読書する余裕がもてないけど、
はやく本読みたい。


昼飯は炒飯。
じっくり長ネギの青いトコを炒めてネギ油用意して
キャベツと長ネギ刻んだのと卵と中華だしと塩コショウで
スタンダードな炒飯。
しかしやたら美味かった。マジで。


日中は荷物の整理を延々がんばった。
やればやるだけ整えられていく。
処分する本が想定していたよりずっと多い。
むかし友人が僕の本棚を見て、
「これ全部読んだの?」と不思議がっていたが、
こうしてみると自分でも不思議だ。
一冊読むのに数日はかかるのに、
あほみたいな量の本がある。
売る本と、しまう本、飾る本を次々に仕分けしていく。

そんな最中に、
出版業の手伝いをする約束をしていた知人から連絡が入った。
組版をしてみたから見てほしいという。
妻は妻で、友人が近くまで来ているから
会いに行ってくるといって家を出ていった。

今夜は夕飯を西荻でとる予定だったが、
家を出る直前まで、組版についての応対をした。
率直にいえば、ページに対して画像が大きすぎた。
これでは、天地と小口は見栄えが悪いだけで済むが、
ノド側は文字も絵も切れてしまう。
相手はモノスゴク忙しいようだけれど、
さすがに見逃せないと思い、
全ページのやり直しを勧めた。

17時半になって妻から連絡が入り、自転車で西荻へ。
ものの5分で着く。
さすがに飯にはまだ早いので、骨董通りをぶらつくことにした。
ふと立ち寄ったトルコランプの店で、
物見遊山のつもりがアレヨアレヨと商談が進み
いつのまにか買う流れに。
なかなか面白い、食わせものの店主だった。
しかし品は申し分ない。
青のガラスが美しい小柄のランプ。
元々は2万円だが、今日買うなら1万5000円にまけると言い出し、
ここは”そういう文化”だからと、
値切り交渉を妻に耳打ちするつもりでいたところ
僕が促すまでもなく妻はガンバっていた。
「ドコに住んでるノー?
電車賃で、あと1000円だけまけるヨー」
「荻窪なんですけどお、ちょおーっと遠くってえ」
「荻窪ネ。荻窪いいとこネー」
「引っ越してきたばっかりで」
「ドコカラー?」
「高円寺です」
「高円寺ネ! むかし住んでたヨー。
高円寺昔面白カッタ。今はツマンナイネー。
昔はこういうお店イッパイあったヨー」
と話しながらもう勝手に商品を紙に包み始める店主。
うまく交渉すればもっと値切れたんだろうが、
明らかに向こうがウワテだった。
ランプは買い手である妻の懐から支払ったが、
僕は僕で気に入ったから3000円だけ出費した。

さらに足を伸ばし、
前々から目をつけていたギャッペの店にも踏み入った。
こちらは日本人の中年女性が応対してくれて、安心した。
トルコ絨毯ではなく、ペルシャ絨毯にあたるとのこと。
目の粗い絨毯は模様の解像度が低く、一般的に安いのだが、
目の細かい絨毯に比べて劣っているかといえばそうでもなく、
独特の模様の面白さがあるし、
何より肌触りが違うとのことで、結局は好みなのだと力説していた。
勧めに従い裸足になって
目の粗いギャッペを踏ませてもらうと、
たしかにフワフワとたいへん気持ちいい。
夢見心地の肌触り。
今回は買わなかったが、
いつかあの肌触りのギャッペは欲しいと思わされてしまった。

夕飯はもんじゃお好み焼きにした。
なにか引っ越した祝い、打ち上げの真似事がしたくて、
どこがいいか思案してみたところ浮かんだのが、
折り目正しい店でなく、もんじゃだった。
路地裏にある小さなお店。
19時ラストオーダー、20時閉店だという。
現在時刻が18時45分。問題ない。
妻はめずらしく、酒を飲みたいと呟いた。
店の人に聞いてみると、声をひそめて、
出せます、とささやいた。
生ビールとウーロン茶で乾杯した。

妻は、中学からの友人が
近々結婚してしまうことに関してうなだれていた。
彼女の相手が誰であれ結婚してほしくないのだという。
しかし、彼女の幸せは願っている。
「やっかいな親みたいだな」
「でも嫌なんだもん」
妻が彼女の幸せを心から願っているのは本心だ。
現実との折り合いがついてはいないが、
いろいろひっくるめても、いい友情だと思った。

もんじゃは抜群に美味かった。
キャベツの一番美味しい食べ方だなと思う。
お好み焼きも、気分にうまくハマッた。
お好み焼きはタイミング次第ではピザをかるく凌駕する。

食べ終えてスグ会計。長居はしない。
250円のはずのウーロン茶2杯が
450円として2杯分勘定されていたようだったが、
指摘はしなかった。
この1年半を生き延びるために
個人店は大変だったろうし、ねぎらいを込めて。
これがチェーンだったら、
レジ締め後の売上と合わないとかってハナシになりうるから
指摘せざるをえないところだけども。

店を出た瞬間のひんやりした夜風にしばし浸った。
これを求めていた。
もううっかり機会が失われてしまったが、
夜に飲食店から出た瞬間の心地には
何にも代えがたい幸福感がある。

店を出た足で駅前の西友へ。
妻を伴っては初回だし
わりと望むままにカゴに入れさせた。
好きなドレッシングを一品だけ買っていいと促すと、
いかにもちょろく
パッケージのデザインに惹かれて
700円以上するドレッシングを選んだ。
ドレッシングに700円は痛い。
見た目がオシャレ、という理由でこの高さ。
さらに400円のフレンチドレッシングも加わった。
その他あれこれ全部合わせて約10000円の買い物。
5%割引で500円のお得。
ドレッシングさえなければ喜べたものを…。

帰宅してからはまた荷解きの再開。
やってもやっても漫画と文庫本が出て来る。
終わらない。
0時近くまで働き通して、風呂に入り、
それからまた再開して、2時頃寝た。


れどれ |MAIL