舌の色はピンク
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2006年05月05日(金) 音楽のない部屋

静けさが自慢の住宅街で
休日ひとり音楽に心打たれていたところを
2階から響くけたたましい震動で終止符を突き付けられた。

どうやら夫婦喧嘩らしい。
妻「言ったよねえ次はないって!オイ酒飲んでんじゃねえよ聞いてんのかよ!」
夫「昨日話したじゃねえかようるせえな」
ひとしきり若奥さんの怒号がわめきちらされ、
親の事情がわからない子供の笑い声がたまに響き、

ドタン
ガタン
ガ ガガ ガン

とわかりやすいサウンドがアパートを揺らして
僕はCDを止め部屋の窓を開けた。

妻「……!アンタ自分が何してっ、して、
る…うあぁー!
やめて!
チョッ、マジ、やめ!
やめてェー!
オネガイオネガイ!!
それだけはやめて!!!
子どもの前なんだよやめて!
やめてやめてそれだけはお願いしますあああ
ごめんなさいごめんなさいすみませんっああァー!」

ガンッ

妻「いやァー!」
子「ワーアアアンママァー
あーああああん」

ガンッ
ガダダダダダダダッ

全然笑えない。
交番に走って公権にこのBGMを止めさせた。
小一時間の騒動がひとまず落ち着いた今は
子供の声だけが聞こえてくる。

「ままーだいじょうぶ?」

今日は何の日だ。


れどれ |MAIL