舌の色はピンク
DiaryINDEXpastwill


2005年03月17日(木) ヘアーオブヘアー

美容室行って髪切ってきた。切られてきた。
己の愛おしい髪の毛を鋭利な刃物によって何万本も切断されてきたのだ。
貴重なる金銭を捧げてまで。



ところで

「髪の毛」って、違和感ある。言葉として。

どうして、この世に生まれ出でて19年もの間見過ごしてきてしまっていたのか、
悔やんでも悔やみきれない。
なぜこの事を意識せずに、19年間人並みに生活していたんだろう。
どうしてこんな事にすら触れずに、義務教育を終わらせられたのだろう。
あぁ! アンビリーバブルだっ!

だって……。「髪」って「毛」じゃないですか。毛の一種ですよ。
髪それ自体がもはや毛をあらわしてるんじゃないんですか。
なのにだのに、こともあろうかご丁寧に格助詞までもをパイプに利用し、
「髪の毛」などとのたまうとは、知性の欠片もない……!
「頭の毛」ならわかる。「頭髪」でもちょいと違和感あるが許容範囲だ。
「毛髪」ですらこの際認めてやる。
「髪の毛」て。この野郎我々を侮ってますよ。
だれが「東京の日本」などと呼ぶか。「田中の人」などと称すか。
我々は騙され惑わされ洗脳されているのです、
今こそ真実を取り戻さなければなりません―ー

――となかば教祖じみた語りで友人のジャスくんに論じてみたところ、
「俺が思うに、"上の毛"とかけてるんだ」などという返答を下さった。
しかしそれはそれで面白い一説へと発展するんじゃなかろうか。
人間は今や地球の支配者なわけだ、
生態ピラミッドの頂点に君臨しているわけだ。
その、頂点たる人間の体の頂上部に位置する毛が髪なわけだ。
いわば最上の毛じゃないか。上の毛、どころか、イタダキの毛。
もうこの際イタダケってのはどうだろう。
漢字で頂毛。小4くらいで習わされてテストでも頻出ってな。

……とあらば、いよいよハゲは許されない。
生命体のイタダキの象徴、イタダケがないだなんて、
それがたとえ一国の首相であろうとも一城の主であろうとも
威厳の凋落甚だしく、
一切の人権が剥奪されることにすら至ってしまう。
もはやこれは格好の差別対象。
えた非人にすら劣る下等生物としての烙印が刻まれるのだ。


ハゲたくないですね。おしまい。


れどれ |MAIL