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2008年01月27日(日) 多くの人にとっての一人の死 たった今お母さんから電話がありました。 伯父さんのことでした。 どうやら昨日お父さんから聞いたよりも もう少し状況は悪いようです。 お父さんもお母さんも今日礼服の準備をしに店に行ってきたようです。 できれば今月中にわたしも準備するようにと言われました。 お父さんもお母さんも、礼服新調するんだろうか…? 最近着る機会なんてなかっただろうし、 それだけ伯父さんが大事な人なんだろうな。 準備しなさいと言われてもどこに行けばいいのかもよくわからない… 大人って、こういうときの行動がすごく早いと思う。 おじいちゃんが死んだときも死ぬ2ヶ月前から お墓やお葬式の話をしていて、 おじいちゃんが癌だって知らなかったわたしは、 ただただ家族の話と すごい速さで日に日に衰えていくおじいちゃんの様子が怖かった。 来週、おばあちゃん、お父さん、お母さんで、 伯父ちゃんの家に行って家の整理をするそうです。 父方の伯父だから、おばあちゃんとお父さんはきっとすごく辛いだろうと思う。 でも、それ以上にお母さんが泣きそうなのが受話器越しに分かってしまった。 伯母ちゃんはまだ50代半ば。 そんな年で夫が亡くなろうとしている。 自分の娘がそうなるなんておばあちゃんも辛いだろうな。 わたしは…正直よく分からない。 家が遠い上に伯父ちゃんは誰もが知っている会社の役員をしていて、 いつも忙しくてあまり会った記憶がない。 伯父ちゃんは人生のうち半分以上は海外で仕事をしてきた人。 英語もペラペラで紳士的。 たまに会うときも なんとなく日本人離れした感じにすごくどきどきした記憶がある。 でも、すごく優しかった。 大学に入ってから自由に使えるお金が少しはできて、 いつか遊びに行くねと言い続けて5年が経とうとしている。 伯父ちゃんに癌が見つかってからはもちろん行くことはできなかったけど、 言葉だけじゃなく、本当に行けばよかったと後悔している。 行けなかったわけじゃない。 行かなかっただけ。 伯父ちゃんとの思い出が少なすぎるから 直接悲しい思いをすることはないけど、 伯父ちゃんの家族のことを思い、 伯父ちゃんの家族を通して伯父ちゃんの気持ちを思うと 涙が出てくるなあ… 伯父ちゃんの海外赴任が落ち着き、 これから休みの日は一緒に楽しめると思っていたおばちゃん。 これから孫の成長をいっぱい見せなきゃと思っていたいとこのお姉ちゃん。 仕事仕事で結婚する暇もなかったいとこのお兄ちゃん。 みんなそれぞれの思いがあるんだろうな。 いとこのお兄ちゃんは今お付き合いしている人を 余命宣告のあと初めて入院している伯父ちゃんに会わせたらしい。 遠く離れてるのにうちの家族も伯父ちゃんに会いに行く。 伯父ちゃんは、まだ余命を告知されてはいないけど、 そういう色々なことでもう十分分かっていると思う。 おじちゃんが今どんな気持ちで過ごしているのか おじちゃんから聞きたい。 伯父ちゃんと話したい。 でも、それはわたしには叶わない。 家族じゃないわたしは、会うことも話すこともできない。 家族だとしてもそんなことは聞けないのだろうけど。 それって、もうわたしにとってはいなくなってしまったのと同じなんじゃないかと 少し思ってしまって、 そのことに悲しくなり、 そんなことを考えてしまった自分に悲しくなった。 年明けから久しぶりにDragon Ashを聴きながら勉強している。 3枚のアルバムをずっと回している。 最近、家族に不幸があったという友達がわたしの周りに相次いでいて、 というかおととい飲んだメンバー全員がそうで。 そのうち2人の家族の死因が自殺で。 だから色々考えていたんだけど この状態にDragon Ashが一番あっている気がした。 でも、伯父ちゃんのことを聞いた後は、 もっとこれが今の気持ちに合っている気がする。 あーなんかよくわからないままだらだら日記を書いてしまった… しばらくはいつ連絡が来るのかどきどきしながら過ごすことになりそう。 そのときわたしがオペ室にいたりとかしなければいいんだけど。 |