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2007年11月18日(日)
考えてみてください
今さっき、こんな記事を発見しました。

産科医はつらいから嫌

はぁ〜っとため息をつきたいような悲しい気持ちが半分、

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あまりに偏った記事で本当に…はぁ。

まず、産科医を志望したことのある学生は多い(29%)のに、
実際の進路として産科を選ぶ学生は少ない(4%)
ということですが…
正直言って、志望する科なんて一つなわけありません。
例えば、わたしだって「志望したことのある」だけなら
産婦人科
整形外科
泌尿器科
皮膚科
消化器外科
循環器内科
病理診断
…とかなり沢山あるんです。
初めからこれ一本と選べる学生なんて本当のごく少数。
多くの医学生はわたしのように、
沢山の科に興味を持ち、
一度は本気でなってみたいと憧れ、志望し、
最終的には一つに絞るのです。

大体どの大学の医学部も1学年は100人。
そして、診療科はその大学によっても違いますが、
うちの場合は約25の診療科があります。
単純計算で100を25で割ると大体一つの科に4人が進むわけですね。
で、前に戻ってみると…
産科を選ぶ学生は4%、つまり100人に4人。
これで少ないってか?
もちろん科によってかなりのばらつきがあって、
大体内科が多く、外科が少ない傾向があります。
でも、こういう記事を書くなら、
せめて大体の診療科についても同じようなデータを出してくれないとさ。
これだから一般の人は誤解しちゃうんだよ。
わたしが今回ってる脳神経外科なんて、
ぶっちゃけ人が少なすぎて産科よりもかなりひどいことになってますよ。

人が足りないのは産科や小児科だけじゃない。


あと気になったのは、子育てによる女性医師の休職によっても
医師不足が深刻化しているってところですね。
わたしの大学のある学年の話。
男子と女子の割合がほぼ同じ。
これはかなり極端ですけど、
こういう時代になってきているんです。
それならなるべく休職しなくても済むような対策をしてほしい。
例えば、うちの大学附属の保育所の話。
大学病院に勤めている看護師は子供を預けられる。
でも医師は預けてはいけない。
っていうひどいことになってます!
こういう記事を書くなら、
その前にもっと対策を施せっていう医師サイドに立った記事も書いて欲しいですね。

もちろん、わたしはまだただの医学生なので、
医師になったらもっと複雑な問題があると思いますが、
とりあえず今のわたしの立場からいえることを書いてみました。

みなさんどう思いますか?



興奮して書きすぎました。
16時から予定があるのにやばいです!!


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