アイボリー
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2007年12月03日(月)
346ページ。
恋愛ドラマや恋愛マンガで、
告白された人が断るとき、

「好きになってくれてありがとう」

とか

「気持ちはすごく嬉しい」

とかってあるけど

告白されても私はぜんぜんそうは思わない。

「えー!私のことそんな風に思ってたんだ!
 実際はぜんぜん違うのに!」
って思って、勘違いさせたかも?な申し訳なさみたいなのは感じるけど。

自分に対する恋愛感情を感じたとき、
相手が持つ期待感のようなものに息苦しさを感じる。
自分がその相手に特別な感情が無い限りは、何もしないし。

今年の夏ごろ、会社の人に付き合ってほしいと言われて断った。
それでもしつこく、おそろしい程にメールや電話で連絡をしてきては、
私が何も返さないことにイライラしているようだった。
私は怖かったし、困るので辞めて欲しいということを、3度言ってみた。
しばらくはおとなしくなって、またしばらくするとしつこくなるので
もっと態度で迷惑しているという気持ちを示すようにした。

今は仕事以外では関わることもほとんど無くなったけれど、
彼が今でも私が好きだと言っていたキャラクターグッズを、
デスクに集めて置いているのを知っている。

私はそれを、気味が悪いと感じる。

好意を持たれることは、場合によっては迷惑だ。

私の心はおかしいのだろうか。
凍っているのだろうか。

私はずっと、そんなことばかりを考えてた。

そして今は、何が正しいかなんて重要じゃないと思ってる。

私が私として生きていくには、

「正しいと思う」ということを捨てることにした。

そこに関わる人たち、あらゆる場面、それぞれの視点によって

ベストな判断は様々だ。

それを考え、そこに合わせ続けてはたどり着けない。

今ここで、私は判断する。

そうして私がしてきた決断の、悲しみと切なさを、

私は見つめていこう。
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