One And Only
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2010年06月12日(土) デート、しました。

金曜日、断わられるのを覚悟しつつ、思い切ってメールした。

 もし、よかったら、ですが。
 明日の夜か、日曜日にデートしませんか?
 
ご両親の介護もあるだろうし、
土曜日は仕事だろうし、
何よりも、『デート』と言う言葉にどう反応するのかな、と
考えながらバイクで走っている時に携帯にメール着信のバイブ。

信号待ちの時にちらっと確認。

 明日の夜に。また、メールする。

との返事。


デート、と言ってもどこに行くとか話をして決めてないし、
食事だけは寂しいし、とか一人で悶々としつつ、
迎えた今日のお昼に、

 とりあえず、7時にいくから。

とまた一言メールが。


で、約束の7時に携帯に着信。

「家の前に着いてます」


必要最低限の連絡しかしてこないのは相変わらずの同僚さん。


同僚さんの車に乗り込んで挨拶して。
水泳用のゴーグルを買いたいと私が言うと、じゃぁ、と
ちょっと離れたところにある大きなショッピングセンターへ同僚さんが選んでくれて出発。

思えば、告白してから二人きりになるのは初めてで。
気にしないようにしようとすればするほど、緊張しちゃって。
でも、雰囲気は今までと変わらず話しながら少しドライブ。

ショッピングセンターは多くの家族連れやカップルで賑わっていた。
思えば会社の人達も良く来ると言われてるところだから、
どこかで二人で居る所を目撃されてるかも、と少し心配したりしたけど、
同僚さんはお構いなしの様子で隣に居て一緒に歩いてる。

お互いのこだわりとか、色々話してお店を見て回っていたら、ふと映画館の前に立ち止まった。

私は映画が大好き。
同僚さんも最近映画を映画館で観てるらしい。
二人してタイムスケジュールを見ながら映画を見ることに。
同僚さんが観たいという『プリンス・オブ・ペルシャ』のチケットを購入し、
急いで食事を取りにレストラン街へ。

食事をしながら、同僚さんの趣味のテニスの話で盛り上がったり、
同僚さんの食事の好みが判った。
かなりの甘党さんとのことでした。

上映時間ぎりぎりに駆け込んで座席に座った時、
たぶん、こんな至近距離に居るのは初めてだと言うことに気づいて、
触れられそうで触れない距離にちょっとドキドキしながらも映画に熱中。
作品は思ったより面白い作品で、同僚さんも熱中して観ていた様子。

帰りの車の中は映画の感想や明日の予定について話していたけど、
時々、沈黙する時があった。

私はもうバイバイしなきゃいけないのがすごく寂しくて、
もう少し一緒に居たい、ってまた言っちゃいそうだったので我慢するのにいっぱいだった。

同僚さんの沈黙は、きっと、疲れが出てきてたんだろうなぁ。

家の前まで送って貰って、今日はわがままも言わずそのまま別れた。
同僚さんは明日はビールを飲みながらのテニス三昧の予定だそう。


部屋に戻って、いつものようにお礼のメールを。
いつもは、おやすみなさい、の一言は必ず返してくれるのだけど、
今回はいつになっても返ってこなかった。

…もしや、とうとう嫌われちゃったのか。
はたまた、疲れてぐっすり眠ってしまったのか。

月曜日、会うまで悶々と悩みそう。


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