One And Only
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2007年07月14日(土) 未来より今が大切

上野駅のスタバはまだ午前中にもかかわらず満席で、
店内を片す店員や、席を探すお客さんが行き交ってるから、
私の視線もあちこちに動いてしまう。

それはちょっとした言い訳で。
本当は、こう、向き合って座ることに慣れてなくて。

ホットコーヒーを飲みながら、
サーモンとアボガドのクリームサンドを口に運ぶ、
隆さんの一挙一動に見とれてしまうのと、
二人の間に流れている時間が居心地良すぎて、
予想以上に自分の心が動いてしまっていることに動揺してて。

居心地が良いはずなのに、離れたくて。
でもまだ一緒に居たくてワザとマキアートのクリームをストローで混ぜて時間を繋げてる私。



こんな筈じゃなかった。


隆さんとはライトな付き合いをするつもりだった。


最初は突拍子の無い私の提案に乗ってくれた同志。
たとえベットを共にしたとしても、恋愛的なものは持ち込みたくなかった。
隆さんには13年も長い年月を共にしている彼女がいるし、
私にも身を焦がすような想いを捧げてる好きな人がいるのだから、
「たまに会って食事してエッチできる友達」としか思っていなかったから。


昨晩からの何気ないキスと優しい眼差しが私を混乱させている。

また隆さんも昨晩話した私の過去の恋愛を聞いてから混乱している。


『正直のぞみちゃんのこと好きと言って未来の見えない恋愛していいのかな?
 それでのぞみちゃんを苦しめるならライトな関係でいたほうがいいと思う。』


隆さんの問いかけに対する答えは―


「私は未来なんていらないし、今がとても大切。
 今、私は隆さんが好き。
 一緒に居る時間が大切で、手放したくなくて。
 だからこれからも今まで通りのデートしよう」


なんて、正直なことは言えず。
後ろ2行の文章のみを返した。


実は、私が既婚者であることは話していない。

彼女の存在があるから私との未来は考えられないと言うことだろうけど、
私のほうが世間的に未来を見れる訳がないのだから。
そんなこと考えなくていいよ、って言ってあげたいけど言わない。
ちらちら見え隠れするその気持ちをキチンと話してくれない限り。


私は未来なんていらないのだから、今の気持ちを聴かせて欲しいの。


のぞみ

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