憧れのあの人。
すごく波乗りが上手で
大会でもバンバン優勝しちゃう位の人。
ショップのオーナーもやってて
あの人を慕う仲間が集まり
その中でいつも優しそうに微笑んでいる。
あたしとあの人の唯一の繋がりは
挨拶と短いおしゃべり。
あと知ってるのは名前だけ。
もちろんあの人は
あたしのことなんて
なんにも知らないだろうし
「ただの知り合い」に過ぎない。
いつも波間を滑っていく
あの人を見つめて
姿がないと
どこにいるかなんてラインナップを
探してみてはいたけれど・・・
この気持ちは憧れのままの方が
きっといいんだろう。
だって
あたしに気持ちを伝えられても
困った顔をするあの人が目に浮かぶもん。
その笑顔が消えてしまうなら
この気持ちは誰にも言わず
胸の奥にしまっておこう。
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困らせたりなんかしないから
いつも優しく笑ってね。
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