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 Written by 蒼
◆フタリニッキ。◆
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2007年07月09日(月)
セツナニッキ11日目
休日出勤の日。
イロイロとあって、数日前にあなたにあったばかりなのに
せめてメールでも繋がっていたくて、メールを打った。

疲れてる様子のあたしに
「じゃ、飲みにでも行くか」
結局、あなたとまた、会うことになった。


盛り上がったまま、お店を出て
自転車を押しながら、「あたし」の話になった。


どんな話から、こうなったのかは覚えてない。


あたしは頑張りすぎだと、遠慮もしすぎだと。
自分が限界なのに、人の心配ばっかりしてるって。


「でも、だって、困っている人を見捨てられない。
 あたしを頼ってるんですよ?」


そう言ったら、ふいに涙が溢れて止まらなくなった。
深夜とはいえ、こんなところで、涙が溢れて止まらなくなった。
迷惑をかけるわけにはいかない、とりあえず、笑おうと思った。


「大丈夫です、あたし、笑ってますし!」


その言葉に、普段は強引なことをしないあなたが
あたしを頭を引き寄せて抱きしめてくれた。


「大丈夫なわけ、ないだろ!?大丈夫なわけ、ないじゃん。」


いつもは、明るく楽しいあなたの口調が、少し変わって
凄く真剣に言ってくれているのがつたわってきた。


「今まで、こうやって、生きてきたから」

「だから、今、限界なんだろ?」

「あたし、みんながシアワセなら、それでいいです」

「本当にそう言い切れるんか?」


あたしの顔をのぞきこんで、真っ直ぐ見据えて。
どうして、あたしの心の底を覗こうとするんだろう。

いつもの優しい少しふざけた口調と違う。
言葉の一つ一つが、温かい、そして、強い。
なんで、こうなってるんだろう。
なんであたしの心配なんか、してくれるんだろう。


迷惑かけたくなくても、結果、こうして迷惑かけてる。
ごめんなさいって何度も呟いた。


あたしには、暖かすぎて、勿体無くて、幸せすぎて。


あんな真剣な彼をみたのは、はじめてだった。
あのときの、声が、耳に焼き付いてる。


今週は、週末、彼と出かける予定があります。


どんどん離れられない。
力強いあなたを知って、もっとあたしはこの手を離したくなくなった。


それがどんなに罪深いのか、ちゃんと分かってるのに。



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